2位を相手に健闘か、それとも…

2020年1月5日GAME2 岐阜スゥープス77-81豊田合成スコーピオンズ

得点を決め吠えるAJ選手 後ろで岩松選手も同じ顔

実にもったいない試合だった。岐阜スゥープスは、2位の豊田合成を相手に第4クォーター残り30秒で#5アベロン・ジョン・ジュニアのシュートが決まり1点をリード。勢いもあり連勝は目の前にあった。

しかし残り14秒(B3のウェブサイトでは10秒になっているが・・・)相手の33番に決められて逆転。スゥープスは最後の攻撃に賭けた。

吉田選手の最後の攻撃はシュートブロックに阻まれる

だが、その攻撃は実を結ぶことなくターンオーバーから失点を喫し万事休す。2日連続の金星は手のひらからこぼれ落ちた。地力の差もあるかもしれない。ほぼプロの企業チームと、日本人選手は実質アマチュアというチームの差だったかもしれない。いずれにせよ勝てる試合をまたも落とした。

データを見るとシュート成功率は49.2%と全く同率。リバウンドで10本上回り、アシストも1本差でスゥープスがリードとやはり勝っていてもおかしくない数字。しかしターンオーバーがスゥープス16本に対し相手は5本と、ここに大きな差が出ている。

杉本選手をはじめチーム全員のレベルアップが勝利へのカギ

2年目のチームは着実に成長している。今シーズンの序盤はケガ人も多く苦しい戦いだったが、戦力も整い、#0岩松永太郎もAJもずいぶんとチームにフィットしてきた。これまでは上位相手に「よくやった」と、たとえ負けても褒めたくなる状況だったが、この豊田合成との2試合を見れば、例え上位相手でも互角に戦えると本気で実感した。残り試合はまだまだ半分以上ある。さらにチームが成長するように厳しい眼も必要になってきたのかもしれない。

スゥープスチアリーダーズのパフォーマンスは間違いなくB3でトップですね

いくら良いバスケットをしても、笑顔もダンスも素晴らしいチアリーダーがいても、温かいボランティアのもてなしがあっても、チームが勝たなければ報われない。観客を増やすためには「バスケットのスゥープスは楽しいし強いよね」と噂されるようになることが一番だ。「岐阜にチームがあるだけで幸せ」な状態から、今後は選手全員の成長を見守りながら「どうすれば勝てるようになるか」を考えていかねばと強く思った。



岐阜スゥープス対豊田合成 HC選手コメント

GAME1 岐阜スゥープス91-80豊田合成スコーピオンズ

落慶久ヘッドコーチ

Q過去最多1771人の前で勝利を収めました。

「ありがとうございます。やはりファンの皆さんの後押しのおかげです。年末の佐賀での2試合など非常に悔しい形でゲームを落としていて、何が足りないのか考えた時に、このブーストというのは我々にすごく必要なもので、アウェイにも駆けつけてくれる熱心なブースターの皆さんもいらっしゃるのですが、やはりホームではプレーする選手たちのパフォーマンスが上がります。非常に良い循環でできますので、残りの試合も全部ホームでやりたいなと思っているくらいです(笑)」

Q序盤からのリードをずっと保ち続けました。今日の作戦は?

「豊田合成の最近の試合をスカウティングすると、一巡目で当たった時とオフェンス面でも全く変わっていませんでした。強力な3人の外国人選手が中心になるので、我々はビンゴや AJ、 ジョーのディフェンスが鍵になると一週間練習してきました。残りの日本人プレイヤーも外国人任せにするのではなく、きっちりとチームディフェンスをしようと念頭においてくれましたし、オフェンスに関してはここ最近のスコアも見てもらえばわかる通り、100点を取れるチームじゃないと思っていたんですが、それを取れるぐらいにチームとしてレベルアップしています。ですからオフェンスは特に何も言うことはなく、やはりチームとしてのベースはディフェンスなので、ですがシーズン初めからディフェンスがうまく機能できていなかったという現状を踏まえて、選手はどれだけ真摯に向き合えるかというところを課題に、このお正月の練習環境もままならない中で、選手同士でしっかり話し合いをしてプレイをさせて、しっかりとアジャストできたことがこうした素晴らしいゲームに繋がったのかなと思っています 。」

Q第4クォーターで2点差まで追い詰められたときの心境は?

「実際に14点をリードして前半が終わりましたが、僕の中では追いつかれるだろうなとずっと思っていました。ただシナリオとしては、向こうがこの14点を追いつく段階である程度のパワーを使ってくれれば、今の我々なら同点にされても耐える力があると思っていたので、ヒヤヒヤはしましたけどそこまでではなかったですね。それはタイムアウトを取らなかったというところに表れていると思います。第1クォーターはさすがにと思ってタイムアウトを取りましたけど、後半の3 クォーター 4 クォーター に関しては取りませんでした。正直、佐賀の2戦では選手を信じきれていなかった部分があったので、今回はそこを信じて、健太郎と永太郎に任せて、そして(田中)マサに委ねて、選手が試合の終わり方というのをすごく気をつけてやってくれたと思っています。」

Q第4クォーターにジョーが4個目のファウルをもらった時も、まだ2分ぐらいありましたが、そのままジョーに任せました。

「ジョーは今のスープスの縁の下の力持ちではないですが、彼がコートにいることで相手チームの脅威になることは間違いないです。事実 、前半のスタッツを見ると、ジョーのシュート数は少なかったですが、そこにしっかり当てていった結果、周りが生きて良い循環になっていたと思っています。彼の献身的なプレー、例えばディフェンスリバウンドやオフェンスリバウンドをしっかり取り込むこと、そしてスクリーンで体を張ってくれるということがチームにエナジーを与えてくれたと思っています。」 

Q明日のゲーム2に向けて、どのように挑みたいと思っていますか。

「やはり 今日のAJ は、多分当たり日だったのかなと思っています。彼は毎試合毎試合自分の中で課題を課しながらプレーをしていますが、メンタルをコントロールできない試合がずっと続いていました。でも今日はそれを我慢をして冷静にプレイが出来ました。試合直後のコメントでもありましたけど、今はそこが弱い部分なのでチームとして継続をし続けるように、もう一度ミーティングやしっかりコミュニケーションをとって、チーム全体で植え付けていきたいなと思っています。」

Q今日は相手がオールコートでディフェンスに来ても慌てませんでした

「そこは伸びしろというか、成長の幅だと僕は思っています。ガードの若い2人が責任を非常に感じながら、自分たちのプレーが駄目だからこういう結果なんだと感じてくれていました。ふたりは同期というところもあって、すごくよくコミュニケーションをとりながらやっています。相手チームのヘッドコーチ達とよく話をしますが、健太郎と永太郎のスピードは B 3の中でも脅威だと思われています。そこをしっかりとうちの強みにしたいと思いますし、 B 3は群雄割拠ですから我々が旋風を起こしたいと思っています。」

#8田中昌寛選手

Q1771人の観客の前での勝利。非常に意味のある勝ちとなった。

「前半は本当にディフェンスが良かったですね。最近の競り負けているゲームを見ると、全てハイスコアゲームなんですよ。それは結局、自分達のバスケットじゃないので、ディフェンスを頑張ってなるべく失点を60、70に抑えて勝ちきるというのが僕たちのスタイルです。そういう意味では今回、前半はそれがちゃんと再現できたし、後半に少しやられた部分はありましたが、でも勝負どころのディフェンスはきちんとできていたのかなと思います。」 

Q2点差になった時はヒヤヒヤしたのではないですか。

「結局僕らは、どうしてもゲームが若いんですよ。キャリアがないので経験して積むしかないんですけど、核になっているガード のふたり、AJ ともに新卒ルーキーのメンバーが中心なので、最後にどこでメイクするか、相手のチームファールが貯まっていたらどうするかとか、終盤のゲームメイクが課題の一つです。今日も残り2分で健太郎がガァーっと行ったところがありましたが、健太郎にとりあえずストップしようと、24秒使ってもいいよと、残りの時間と点差を頭に入れてゲームをしないといけないぞとゲームの中で話をして、最後勝ちきることができたので、そこは本当に良い経験ができたと思いますし、今後もこういった競ったゲームをものにできるようにしていきたいなと思いますね。」 

Q2020年の最初の試合で多くのブースターに喜んでもらえた。

「本当にホッとしました。年末のアウェイは4連勝したいと戦ってきた中での4連敗だったので、年末最後の練習では『こんな練習じゃ変わらないよ』と僕が少し檄を飛ばしました。英語が通じない部分も僕の声のトーンや表情で感じ取ってほしいと、外国人選手にもわかるように激を飛ばしながら、年末年始やお正月を過ごしてきました。自分自身にも喝を入れないと、本当にこのままズルズル行くと思ったので、そういった意味でも一勝できてホッとしています。本当に。」

Q今年はどんな年にしたいですか。

「2シーズン目は、勝率5割を目標に掲げているので、そこにはこだわってやっていきたいですが、今は一試合一試合にフォーカスをして、自分たちのバスケットをやる、それだけです。一つひとつのゲームが自分の引退試合だと思ってやるようにしたいです。」

Qまだまだ引退しなくていいですよ。

「それぐらいの気持ちでやっていきます。」 

#37吉田健太郎選手

Q2020年最初の試合は、1771人もの観客の前で勝ち切りましたが今の気持ちは。

「純粋に多くの人の前で勝ちを見せられたということが、これからのスゥープスにとっていいことだと思います。この試合を観て少しでも『いいな』と思ってくれる人が増えてくれるとうれしいですね。とりあえず勝てて良かったです。」

Q今日の試合に向けて、気持ちを新たにしたことはありましたか。

「そういうわけではないですね。やることは正直変わってないですし、練習はずっと新年だろうが年末だろうが続けてやっていたので。でも一つの区切りは区切りだと思うので、その中で良い方に転んだのかなと思ってはいます。特段自分で何かするということではないですけど。」

Q「年末は勝ちきれなくて、でも今日は2位を相手に競り勝ちました。非常に大きな勝ちだったと思います。

「これまでは、永太郎と僕がコントロールできていない部分が大きかったのかなと思います。永太郎とは、全部自分たちでしっかり最後までコントロールして行こうという話をずっとしていたので、それをやり続けた結果が表れたと思うので、そこは一歩成長したのかなと思います。それが勝利の要因とか言うと、わからないですけど、そういったところを放棄せずに1試合通してできたというのは、良かったのかなと思います。」

Q残り2分でも非常に落ち着いてプレーしていた感じがしました。

「そこまで向こうのプレッシャーがなく、自分たちが『できる』というところを確信できた試合だったかなと思います。そこはそうですね、永太郎と話しながら、コミュニケーションをとりながらできたと思います。」

Q今日の一番のターニングポイントは、2点差に詰められたところでの吉田選手の3ポイントだったと思うんですが、あの場面を振り返ってください。

「正直あまり覚えていないんですよ。あの時間帯は、結果とかをあまり気にせずに、自分たちのバスケットがいかにできるかを意識していました。正直ボール運びの部分で、僕らが失敗しないかとか、ターンオーバーしないかとか、 AJ に任せきりになっていないかという部分を非常に意識していました。そっちでミスがなかったので僕らに風が吹いたのかなと思っています。」

Qこれまでは、ああした場面では焦って外すことが多かったと思います。今回は囲まれつつもきちっと決め切りましたが、決めきれた要因は。

「正直、前半は4本打って1本しか入っていなかったので、後半は自分を信じて打ち切るしかないと思っていました。結構、相手はインサイドに寄っていたので、打てるチャンスはいくらでもあると思っていました。入っていないけど思いっきり打とうというのは決めていたので、それが良い方に出たのかなと思います。」

Qこの勝利をより大きなものにするためには勝ち続けることが必要。意識したいことは。

「やはりミスをしないという部分ですね。僕たちガードがミスをしないことがとても重要になってくると今日のゲームで痛感しました。僕と永太郎がチームをどうコントロールできるかというところが重要だと思うし、まだまだターンオーバーがあったので、そこをどう減らしていけるかというところも大事。我慢しないといけない時間帯に我慢できなかったところもあったし、でも今日はそれが我慢できた。その差を含めて、どんどん試合を通して成長していけたらなと思います。」

Q2020年になって新しく何かこうしたいという目標はありますか。

「チームとしては勝率5割という目標を言っているので、もう残り35試合しかないですがチーム一丸となってやっていきたいなと思います。自分が活躍するというわけではなく、チームが成長していく中で自分の活躍があるという風に見ていきたいなと思います。」

GAME2 岐阜スゥープス77-81豊田合成スコーピオンズ

落慶久HC

Q2位を相手に連勝できた試合だったように感じました。

「選手はゲームプラン通りに戦ってくれたと思います。B3でもトップレベルのチームである豊田合成にここまでのクロスゲームをして、相手の強みのところを潰しながら40分間プレイできた選手たちのことを、コーチとして本当に誇りに思っています。そしてやはりホームの雰囲気、ブースターの声というのは、彼らの昨日に引き続き選手のパフォーマンスを引き上げてくれたと思います。この声援がない状態のアウェイで、どれだけ勝ちを拾って行けるかというところが、今後とても重要だと思っています。チームは着実に前に進んでいることは間違いないので、下を向くことなく確実に一歩一歩、まだ半分以上シーズンは残っていますから、積み上げていきたい思っています。」 

Q首位争いをするチームにも互角に近い戦いができるようになりました。最後は作戦通りだったと思いますが、防ぎきれなかった。

「そうですね。うちとしては、2点ビハインドのところでしっかりと決め切って、同点になったところでのディフェンスがカギでした。ゲームプラン通り、フィニッシュは(シュート成功率の低い)相手の33番にさせるという展開まで、うまくできていましたが、そこは彼らもしっかりと練習を積んできているところなので、決められてしまい、実力を発揮されたと思っています。これもバスケットボールですね。」

Q確実に成長が見えた試合でしたが、ブースターの声援がフリースローを止めましたね。その力に応えたかった。

「選手たちは、ブースターに向かって必死に戦ってくれていますし、そもそも外国人選手の3人以外は実際に職業を持っていて、形としてはアマチュアですけども、これだけのファンの皆さんを楽しませるバスケットボールを展開できるというのは、彼らの日頃の努力だと思っています。さらに言うとそれを支える家族であるとか、職場の皆さんにも本当に感謝しながら、チームとしてやっぱり一つ一つレベルを上げていけるように、もう一度頑張っていきたいと思います。」

Q今日は笛が多く鳴った試合だった。

「昨日は逆に、笛で助けられた部分もかなりあって、二日間を通してイーブンになるのかなと思っていました。そこは人間がやることなので。僕のスタイルとしては審判を敵にしても意味がないと思っています。しっかりと友好関係を結びながらやっていきたいと思います。プレーするのは選手ですし、主役は選手だと思っています。私がしゃしゃり出て主役になる必要はないと思っています。このチームは気持ちの良いメンバーばかりだと思っていますし、彼らが活躍できる環境を僕はコーチとして作っていきたいと思っています。」

Q AJ がクレームをつけた時もしっかり押さえましたね。

「実際に、そこのところで AJ のパフォーマンスが落ちるということが、シーズンの前半戦に多くありました。彼もプロのプレイヤーとして成長していかないといけないですし、だいぶ日本の笛にもアジャストしてきています。この2日間、特に昨日はしっかりと我慢してチームにエナジーを注ぎ込んでくれたので、そこは評価しています。」

Qチームの成長は見えますが、さらに成長してコンスタントに勝っていけるようにしたい。

「他の B 3のチームも、うちと対戦するのが非常に嫌だと思います。上位のチームと普通に戦えて、選手たちは心折れることなく40分間パフォーマンスをする。それがまさにスゥープスだと思っています。そこを今シーズン通じてこの岐阜スゥープスの文化にしていきたい。これから B 3 、B 2、 B 1と上がっていく目標があります。他のチームの選手達が、岐阜でプレーしたいと思わせるような素晴らしいパフォーマンスを、今いる選手たちは見せてくれていると思います。これは2年後3年後、それこそ10年後にまで続いていける DNA になるんじゃないかなと思います 。」

Q今日も1500を超えるブースターが駆け付けた。

「岐阜のホームの雰囲気はすごいです。ブースターの皆さんの期待に応えていきたいなと思います。昨日は勝って会場のみんなが笑顔でこのアリーナを後にしてくれました。その姿を見ているだけで、僕としては非常にやりがいを感じますし、何より選手達、その家族たちが喜んでいるというのを本当に感じています。なにを隠そう私の妻が一番喜んでいたというのもありますので、それを届けるのが我々の使命ですから、心折れずにやっていきたいと思います。」 

Q次節に向けて。

「今日勝っていれば、正月の珍事と言えるくらいの2勝でしたが、チームは着実に一歩ずつ進んでいますし、前を向いて行きたいと思います。来週は試合がない週なのできっちりと体を休めて、その次の岩手に乗り込みたいですね。岩手が相手でも一巡目は郡上で十分勝てた試合を展開しましたし、向こうも選手が変わっていますが、こちらもジョーが入って、AJが本来のパフォーマンスを見せてくれるようになりましたし、健太郎も永太郎も成長していますから、十分にガチンコで戦えると思います。どっちがトップチームなのかというのがわからないぐらいのパフォーマンスを見せられるようにしっかりと準備していきたいと思います。」 

#0岩松永太郎選手

Q2位を相手に2連勝できそうでしたが残念でした。

「そうですね、目の前に勝利がありましたね。悔しいです、ただただ悔しいです。」

Q今日もいい試合の入り方ができたと思いますが、どんなイメージを持ってプレイをしていましたか。

「鹿児島と佐賀で4連敗して、個人的にも調子が良くなかったので、あんまり良いイメージがなかったんですが、昨日、会場に来たらお客さんがたくさん入っていて、自分の中でアドレナリンが出まくりでした。 AJ もすごく良かったので、チームメイトのおかげで、自分も乗っていけました。」

Qお客さんを見てスイッチが入ったんだ。

「そうですね。やばいなと思うくらい、アップからアドレナリンが出まくっていました。」

Qこれだけの観衆の中でプレイした経験は。

「インカレが同じくらいだったかな。多分、箱も代々木第2で同じような感じだったので。実際僕はそのゲームには出ていないんですけど、ベンチにいて感じることはありました。でも初めてですかね、こういうところでやれたのは。」

Qどうでしたか、あの大声援を聞いて。

「最高でした。僕は熊本県出身で、身近に熊本ヴォルターズというB2のチームがありますが、そこは3500人くらい入るんです。そこで同級生が試合してるのを見て『俺もやりたいな』と思っていて、まだちょっと規模は違うかもしれないですけど、『すごい、やばいなあ』と思ってプレーできました。」

Qその声に乗って、自分の中ではうまくプレーできましたか。

「落さんとも話をして、コーチとも話をして、やっぱり最後、接戦のところで勝ちきれないというところで、終盤ゲームの終わり方というところを練習の中で意識していました。最後ちょっと、まだまだ詰めの甘さが出てしまいましたが、アイコンタクトしながら落ち着いてプレーできたと思っています。」 

Q年末までと比べても、ガードの2人が非常に落ち着いていると感じました。何か意識的にやっている所がありますか。

「意識的にやっていますね。健太郎とも速く行くだけではなく、まとまって落ち着いてやること、ジョーが入ったことによって、インサイトで点が取れるようになってきたので、そこを活かしながら僕らも自分で行くところがあれば行くと。そういうところを話し合っています。」

Qリング下に突っ込んでいくことも躊躇わないようになってきました。

「そうですね。リングにアタックすることがとても大事なので、そこも個人的に今は意識をしています。」

Q次は首位の岩手と対戦ですが、どんな試合にしたい。どんな準備をしたいと思っていますか。

「自分たちのやることは変わりません。ディフェンスを徹底することですね。今日負けたのもディフェンスができていなかったからだと思います。やはりディフェンス練習は徹底してやること。そしてやはり相手は首位なので、個人的にはすごく楽しみですね。死ぬ気じゃなくて殺す気でいかないじゃないと勝てないと思っています。下克上じゃないですけど、岩手で2つ勝って帰ってきたいと思います。」

Q負けた後だけど、表情が前向きで明るい。

「今節は本当に楽しかった。ただただ楽しかったので。本当、勝ち負けだけじゃなくて、もちろん勝ちにこだわっていますけど、楽しんでやらないと駄目だなと思っています。すごく楽しかったです。本当にプレイしていて、それだけです。」

Q昨日話を聞いた健太郎くんも、前を向いているし明るい表情になった。チームに慣れた部分が大きいのかな。

「それは結構大きいですね。慣れてきたのと、ある程度計算できるようになった。自分の中で、こういうプレイはできて、こういうプレイができないってことが分かったし、こういうプレイはしていいんだとか、ダメなんだとかという計算が、シーズンが経過して、慣れてきたのでできるようになってきた。そういうところはあると思いますね。」

Qチームメイトの特徴もしっかり理解できてきたし、今後、接戦でも落とさずに勝っていくためには、あともうちょっと何かが必要だと思うんだけど。

「終盤のゲームの作り方、そこは本当に僕と健太郎のポイントガードの責任だと思うので、その部分を練習でしっかりと意識してやっていかないといけないですね。」 

2020初戦は激勝 B3をかき回す存在に

2020年1月4日第15節GAME1 岐阜スゥープス91-80豊田合成スコーピオンズ

2020年初戦 アリーナにはたくさんの子どもたちも

年末のアウェイ4連戦では競った試合をモノに出来ず4連敗。岐阜スゥープスは新しい年を12チーム中11位と厳しい状況で迎えた。その新年最初の試合はここまで2位の豊田合成スコーピオンズが相手。タフな試合となることは予想通りだったが、1771人と過去最多のブースターを集めたチームは、我々の想像以上のゲームをやってのけ見事に勝ち切った。

第1Q 岐阜26-15豊田合成

新年のチーム初得点は岩松永太郎選手

2020年、スゥープス最初の得点は「ちょっとだけ狙っていました」と言う#0岩松永太郎の3ポイントシュートから始まる。これで3-2と逆転すると、5-5から#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)が#8田中昌寛のシュートのこぼれを拾ってそのままダンク。勢いをスゥープスに持ち込んだ。その後もAJの連続得点などで一気にリードを広げると、質の高い豊田合成の外国籍選手の連続3ポイントで6点差に詰められる場面もあったものの、岩松のスティールや2本目のスリーポイント、AJのダンクシュートなどで11点の差をつけた。

第2Q 岐阜20-17豊田合成

ビンゴ選手のキレ味鋭いアシストがリズムを作った

立ち上がりこそフリースローで得点を決められたが、すぐに#32ビンゴ・メリエックスが連続してアシストを決めて取り返す。その後スゥープスは、相手の攻撃を24秒バイオレーションに持ち込むなどハードな守備でリズムを作り、AJがポイントゲッターとなって加点。オフェンスリバウンドもよく拾いリードをさらに広げて前半を終えた。

第3Q 岐阜20-25豊田合成

AJ選手はこの試合5本のダンクシュートを決めた

後半も立ち上がりはスゥープスのペース。しかしここまで2位の豊田合成も意地を見せ、一時は18点開いた差を一気に7点まで詰められる。それでも相手がダンクシュートを決めたら、お返しとばかりにすぐにAJがダンクを決めるなど、勝ちへの執念を見せるスゥープス。その後両チーム得点を取り合うが、最後はこの日5本目のダンクをAJが決めて9点のリードを持って最終クォーターに臨むこととなった。

第4Q 岐阜25-23豊田合成

試合の流れを呼び戻したのは吉田健太郎選手の3ポイント

吉田、AJの連続3ポイントで73-59にリードを広げたスゥープス。しかしタイムアウトを取った豊田合成に一気にリズムを奪われ見る見る間に差が縮められていく。残り3分35秒で78-76と2点差に。すると「前半は4の1で全然3ポイントが入っていなかったけど、自分を信じて思いっきり打とうと決めていた」と、吉田が中央やや左から3ポイントシュートを決め切る。さらにしっかりとした守備でオフェンスファールを誘うと、天下の宝刀「田中の3ポイント」が炸裂。そして相手のチームファールも貯まりフリースローで加点と一気に突き放し、首位争いをするチームに最初の2点以外リードを一度も許すことなく快勝した。

2位に快勝し「B3の台風の目になりたい」と落HC

落慶久HCは「たくさんのファンの後押しで、選手たちのパフォーマンスが上がった。これから残りの試合は全部ホームでやりたい」とブースターの声援があってこその勝利だと感謝。「お正月で練習環境もままならない中で選手たちがよく話し合い、(強豪相手に)アジャストしてくれた」と勝因を分析した。また田中昌寛は「このままではダメだと、年末最後の練習では檄を飛ばした。一勝出来てほっとしているし、今後も目標の勝率5割を目指して一試合一試合にフォーカスしていきたい」と意気込みを語った。

試合後のハイタッチではブースターも選手も笑顔があふれていた

今季のホームゲームはこれで5勝7敗。ゲーム2も勝てば今月中にホーム勝率は5割に手が届く。とりあえず身近な目標をここに設定し全力で、苦手なアウェイ(1勝13敗)は一つずつ丁寧に。そんな戦い方もありかもしれない。

HC、選手のその他のコメントは時間の関係で、後日掲載します。

かみ合いだしたチーム 下位グループから抜け出すために

2019年12月14日バスケットボールB3第12節GAME1 岐阜スゥープス77-75八王子ビートレインズ

今節はクリスマスバージョンの赤いユニホーム

前節、上位の埼玉ブロンコスに勝利し最下位から抜け出した岐阜スゥープス。けが人も次々と復帰しようやくフルメンバーで戦えるようになってきた。今節は八王子ビートレインズとの初対戦。前シーズンはB2を主戦場とした強豪だが、まずは今季初となる連勝を狙い挑んだ。

第1Q 岐阜21-24八王子

序盤から立て続けにシュートを決めチームに勢いをつけた吉田健太郎選手

「まだ10割という感じではないので、出来るのであれば最初かなと思っていた」という#37吉田健太郎が最初からエンジン全開。連続の3Pシュートを決めると、スピード全開のドライブから得点を挙げ良い立ち上がりを見せる。しかし高いシュート成功率を誇る八王子に徐々に得点を重ねられ、ミスを突かれて速攻を決められるなど逆転。スゥープスは、#3園田大祐のシュートや#8田中昌寛の3Pなどで追いすがるが、相手のシュートも落ちず21-24とリードされる。

第2Q 岐阜17-18八王子

AJ選手はこの試合29得点11リバウンドのダブルダブルと活躍

いきなりビートレインズの外国籍選手がコンタクトレンズを落とすというトラブルもあったがゲームは一進一退で進む。スゥープスは#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)にボールを集め得点を重ねていく。終盤#18山田洋介がリバウンドや守備で奮闘し1点差に迫る場面を作ったが、24秒バイオレーションギリギリで3P決め切られるなど苦戦。最後速攻から吉田のレイアップが入らず38-42と4点差で前半を終える。

ハーフタイムのパフォーマンスもみんなが楽しめた

第3Q 岐阜18-13八王子

ハーフタイムでは「試合前に話し合ったディフェンスのルールをもう一度選手たちに考えさせた」と落慶久HC。この第3Qではスゥープスらしい守備で13点に相手を抑え込む。最大で8点差まで広げられる場面はあったが、AJが速攻からのダンクシュートで追いつくと、ブザービーターの3Pを中央から決めて56-55と逆転して第4Qへ向かう。

第4Q 岐阜21-20八王子

ここぞの場面でしっかりスリーポイントを決め切った田中昌寛選手

#32ビンゴ・メリエックスの絶妙なアシストから#17杉本憲男がバックシュートを決めて4Qが始まる。一時はリードを6点に広げたスゥープスだったが、オフィシャルタイムアウトを挟んで、一気に攻め込まれ、その貯金をなくしてしまう。しかし残り3分18秒、田中が得意の角度から3Pを決めると、1分59秒には田中のシュートがこぼれたところを#24ジョセフ・ウォルフィンガーがそのままフォローし75-69。最後は2点差まで追い上げられるが、チームのプライドだと言う守備で粘り切りタイムアップ。ブザーが鳴った瞬間に飛び上がったAJのダンクは得点こそ認められなかったが、ブースターを大きく沸かせた。

試合終了の瞬間、ダンクシュートを決めて吠えるAJ選手

フルメンバーが揃い、チームもようやく戦闘態勢が整ったスゥープス。今後はより戦術を高めていく作業が必要になる。働きながら戦うチームは試合がその熟成の時間となるが、ベテランも含めて全員がしっかりと成長している。GAME2は接戦で落としたが、全て敵地で行われる年内残りの4試合を5割以上で乗り切り、後半戦で台風の目となれるようにしたい。

チームの成長と手応えを感じ取っていると言う落慶久ヘッドコーチ

落慶久HC「今節で一通り対戦したが、やはり岐阜のブースターがナンバーワン。選手のパフォーマンスをしっかり後押ししてくれた。一部のブースターさんから『別に勝たなくてもいいよ』と優しい言葉を頂いたことがあるが、やはり勝つことはこの会場の一体感をより増して、また観に来たいと思うようにする潤滑油だと思う。選手たちはブースターのみなさんの気持ちを裏切らないようにプレーをしてくれているし、そういう気持ちをしっかりと感じ取れる選手たちばかり。外国人選手だってそういう選手しかいないので、コーチとしては非常にありがたい。勝因は3Qと4Qで守備を全員が頑張れたこと。チームのルールを徹底して守れた。40分徹底しきれていない時は勝ち星に恵まれていなかった。今日はルールが守られていない時間もあったが、そこを自分たちで修正して、相手の分析にもしっかり対応出来るようになってきた。上位グループに這い上がるためには、この試合を含め年内の6試合は重要だと思っていた。最低勝率5割。できれば1敗のみで抑え、上位チームに挑んでいきたい。」

勝利の後、にこやかなAJ選手

アベロン・ジョン・ジュニア「初めての2連勝でとてもうれしい。すごく気持ちがいいです。クリスマスのイベントもあってたくさんのブースターが来てくれた。そこで最高のショーを届けられたと思う。シーズンが経つにつれて自分も快適にプレーできるようになってきた。勝ち続けること、自分自身成長することが大事。第3Qのブザービーターはブースターのエナジーをもらって決められたシュートだった。」

試合をうまくコントロールし勝利に導いた吉田健太郎選手

吉田健太郎「西濃建設さんがすごく集客をしてくれた中で勝利を届けられ、僕らのアピールにもなったと思う。非常に良いゲームが出来た。自分としてはケガの状態はまだ6割くらい。まだジャンプやスピード面で不安はあるが、プレーしながら付き合っていくしかない。その中で勝利に貢献したい。ディフェンスで崩れにくくなったきたことで勝利できていると思う。上位チームはディフェンスが違う。ローテーションもうまくいき始めていると思う。攻撃も今日はAJが良かったのでヨイショじゃないけどうまく使ってあげることができた。結果として勝ててまた一歩成長できたと思う。こうして勝ち切るゲームができると波に乗っていけると思う。」

番外編:名古屋グランパス山口素弘執行役員フットボール統括に聞いた

岐阜とは関係ないネタで申し訳ないのですが、先日名古屋グランパスの山口素弘氏にインタビューする機会に恵まれました。その直後に山口氏は現在のアカデミーダイレクターと共に、執行役員フットボール統括を兼務することが発表され、今後はトップチームにも関わることが予想されます。

メインのインタビューは別のネタだったのですが、タイミングよくチームについて語ってくれていましたので、メインで使わなかったところを紹介します。

山口素弘執行役員フットボール統括兼アカデミーダイレクター

「フリューゲルスの最後の2か月間を乗り越えたことは、ある意味財産かなと思います。あれがあったから38歳までサッカーができたし、いまもダイレクターという非常にありがたい仕事ができています。いろんな考え方が出来るようになりましたね。サッカーが好きだということも再認識したし、最後まで間違いなくあきらめないとか。あとチームとして何が大事か、自分だけじゃなくていろんな仲間であり、選手だけじゃなくてスタッフやサポーター、お店だって僕らがよく集まった店があったけど、それにサポーターが集まる店もあったと思うけど、そういったところも影響を受けた。いろんな人が関わって大きくなるし、力のあるクラブになるんだなと改めて思いました。」

サポーターだけでなく地域のお店までファミリーと考えていてくれることが有難いと思います。そしてある外国人についても語ってくれました。

「(セザール)サンパイオは、実力もあったし人間性が素晴らしかったですよ。一緒に署名活動をしてくれましたからね。なかなかブラジル代表の選手が出来ないと思いますよ。彼が言っていたのは、自分はJリーグで成長してセレソンに入ったと。ブラジル国内でもナンバーワンボランチと言われていたけど、その当時は代表に入っていなかった。本当に地球の裏側の日本に来て、日本での活躍を認められてセレソンになった。そしてワールドカップ(1998フランス)に出て開幕戦で先制ゴールを挙げて、しかもそれはヘディングシュートだった。ブラジルにいた時はセットプレーで前にいることはなかったけど、Jリーグに来たら自分はヘディングが強い方になる。それでヘディングシュートが上手くなって夢だったワールドカップでの先制点につながったんだと普通に言いますからね。環境は何なんだと思い知らされますよね。当然、環境とかレベルはブラジルの方が上だろうけど、日本に来てもその人のサッカーへの取り組みで十分成長できるんだと改めて思います」

外国人だけではなく、気持ち次第でどんな環境でも成長できます。そうした姿を見ることもサポーターにとっては楽しいものです。

ユース三冠に王手をかけている名古屋グランパスU-18

15日に三冠を狙うユースについても聞いていました。

「タイトルを獲ることも重要です。ただアカデミーというのはここで終わりではないので。これから新しい舞台で、グランパスのアカデミー出身者がどれだけ記憶に残るプレーをするか。記憶に残る試合をしてくれるかが楽しみですね」

日韓戦のループシュートなど、数々の伝説のプレーを残した山口素弘氏。強調したのは記憶に残るプレーでした。つまりそれはサポーターを喜ばせるサッカーです。どれだけトップチームに関わるのか不明なところもありますが、最後までやり抜く、信念を曲げないことはフリューゲルスでも横浜FCで監督をされた時にも実証済み。これからの仕事に期待します。(暗闇に少し希望が見えたかな)

岐阜スゥープス対金沢武士団 GAME1コメント

落慶久HC

Q相手に気持ちよく3ポイントシュートを打たせてしまった

スカウティングを進める中で、インサイドのところでイニシアチブが取れると考えていた。そこでうちは2点シュートでコツコツと得点を重ねていく、そこはプラン通りではあったが、ただディフェンスのところで、思ったよりも向こうのシュートが入り続けたというところがあって、タフな3ポイントも決め切られてしまった。そこは相手の術中にはまってしまったのかなと思っている。 

Qセカンドボールもなかなか拾えなかったが?

AJ (アベロン・ジョン・ジュニア)と(岩松)永太郎が2節ぶりに戻ってきて、プレイタイムを抑えながらと思っていたが、今日のメンバー構成でいうと永太郎にかなり負荷がかかってしまったと思う。 AJ も対人の練習を始めたのが水曜日からで、試合勘という部分がまだまだで、まぁそこは徐々に良くなっていくと信じるしかない。健太郎が今いない中で、彼はうちのファーストオプションであることは間違いないので、自覚をした上で奮起してもらいたいと思っている。 

Qこれまでのアウトサイドの強みに加え、ジョーの加入によるインサイドを融合させている最中、まだ工事中のような感じがしたが?

今は、若干バスケットをアップデートしているという部分はあるのかなと。今日はジョーが38点も取って、自分の役割をしっかりと理解したプレーをしてくれた。その相乗効果でビンゴもインサイドで非常に体を張るようになって、プラス要素はあるが、今までとちょっと違う感覚のズレがあるのではと思う。多分、マサ(田中昌寛)のプレーにも影響していたかなと。彼も珍しく結構簡単なターンオーバーを繰り返す時間帯があって「なかなかうまくいかないな」と、フラストレーションを貯めながらのプレーになってしまって、今日の結果になったのかなと思う。

Qかみ合ってきたら強くなりそうな感覚があるが?

明日はノリ(杉本憲男)も来るし、アクティブな選手が増えるので永太郎を休ませながらフレッシュな状態でプレーできるようにしたい。彼はこのまま終わる選手ではないと思っているのでそこは期待したい。そしてやはりチームとしては エースであるAJの奮起も期待したい。彼はまだ若いのでオフェンスがうまくいかないとディフェンスをしなくなる傾向があって、そこはチームとして許してはいけない部分だと思う。そしてジョーとビンゴに関しては、インサイドで体を張ってくれている。今日の40分では結果が出なかったが、これが明日の試合にボディブローのように効いてくると思う。そこの軸だけは絶対にブレないように、後はやっぱりもう一度岐阜スゥープスのディフェンスというところをしっかりとコーチングしていきたい。 

#8田中昌寛


Qケガから復帰したメンバーも多い中での敗戦だったが?

今日のゲームはいろいろな不安要素があって、それがもろに出てしまった。永ちゃん(岩松永太郎)とAJは実際5対5のゲームがケガ明けで初めてだったので、どうチームとしてアジャストしていくのか心配していて、中ではイニシアチブが取れたがAJはこのスタッツ(9点10リバウンド)に相当納得がいっていないと思う。エース(AJ)がガタガタと崩れてしまって終盤まで引きずってしまったと思う。

Q前半はアウトサイドシュートがない中で、インサイドは強みになったが?

ジョーが途中から出ていいリズムを作ってくれた。そこは本当に僕らの武器になると感じている。ただそこを狙いすぎて自分も含めてターンオーバーが多かった。もう少しいい化学変化をさせられればもっと強くなると思う。

Q手応えは感じている?

あと少しだと思う。もう一ついい方向にかみ合えば白星が増えてくると思うが、今は我慢の時という感じがしている。今順位は一番下だが、逆にこれが現実だとしてもう一度クラブ時代のようにチャレンジャー精神でやっていきたい。自分たちの力を認めるところから向き合っていけば、必ず勝率五割の目標に到達できる。まだ全然諦めていない。今日もブースターの人がアウェイにまで来てくれた。アウェイでも一緒に喜びたい。

#0岩松永太郎

Q全治6週間くらいと聞いていたが早い復帰だった?

いいえ、自分としては考えていたくらいの復帰。ケアしてくれた先生たちに感謝したい。

Q結果に関してはどう感じている?

今節は絶対に連勝しないといけないと思っていた。でも久しぶりの試合で正直不安な面もあった。試合に関しては、(吉田)健太郎と二人でガードをしている時と自分一人の時では全く違って、もっと自分がコントロールをしないといけなかった。うまくボールを回して、みんなフラストレーションが溜まらないようにするのが役割。特にAJはボールを欲しがるので、うまく使ってあげるのもガードの仕事だと思う。もっと自分が成長しないといけない。

Q38分近く出場したことでケガの不安はなくなったか?

それはなくなった。ただ体のキレやルーズボールに飛び込むところとか、やっぱり身体がなまっているところがある。それはやっていくことで元に戻る。自分たちのアイデンティティーはディフェンスから走ることなので、もっと展開を早くできるように、あとはディフェンス、ルーズボール、リバウンドなど誰でもできる泥臭いことを、ガードの自分が徹底してやっていきたい。みんながカムバックして一つのチームになれば、ここから必ず這い上がれる。ジョーが入ってインサイドを支配してくれるし、手応えというか自信はある。

覇気のないJ3降格 必要なのは何だ

想いはひとつ わずかな可能性でも信じるだけ

サッカーFC岐阜のJ3降格が決まった。

TVディレクター兼カメラマンをしていた私は、FC岐阜がJリーグに入会した時に特別番組を作り、初年度にニュース番組内に応援コーナーを立ち上げた。「岐阜の人たちにとって絶対に必要なチームになる。」そう言ってプロデューサーらを説得し、なんとか番組がスタートした。

その後も毎年、その年のFC岐阜を振り返る特番を作った。正直成績が芳しくなく苦しい企画の時もあった。当時の目標はJ1昇格特番を作ること。しかしその夢はある個人的な謀略により叶うことはなくなった。

J3降格が決まった甲府戦は、ゴールラインの後ろでカメラを構えていた。これまでのENGカメラではなくスチールカメラ。時代は流れスポーツライターになったことを改めて実感した。

この試合は攻撃の形がなかなか作れなかった

前半2分、村田透馬が積極的にシュートを放った。いい立ち上がりだと思った。しかしそれが決まらずプランBに切り替えたのか、とにかく失点をしたくないというシフトに変わった。あまりにも攻め込んでこないので、甲府サイドでカメラを構えていたこともあり、前半はスタンドの記者席で見ることにした。

後半に入って岐阜サポーターの前に移動し見慣れた顔を探す。長良川は1年ぶりだったが数人から声を掛けられた。絶体絶命なチーム状況だが変わらず声を張り上げるサポーターたちは頼もしい。押されてはいるが失点はしていない。このまま守備で粘り切りカウンターから一撃というプランもいいじゃないか。とにかく勝ちさえすれば希望は残る。

しかし、甲府もJ1昇格のためには勝たねばならない試合。56分、ピーターウタカにしてやられた。だが64分に元FC岐阜の新井涼平のバックパスをかっさらった川西翔太が同点ゴール。攻め手を欠いていた中でラッキーな得点を挙げた。

しかしその3分後、またもウタカにゴールネットを揺らされる。同点に追いついてもすぐに引き離される。「何度もこういうシーンを見てきたな」勝利を信じながらも半ば敗戦を覚悟した。

その後、追加点を奪われてタイムアップ。来季のJ3降格が決まった。

敗戦の瞬間 すでに糸が切れていたように感じた

勝負事には結果がつきもので、それが自分の意に沿わないことがあることはよく分かっている。しかしこの瞬間、他にも自分の意に沿わない光景があるとは思わなかった。それは、ホイッスルの鳴った瞬間に悔しがる選手を撮影しようとレンズを向けた時。なぜか普通に歩いている選手ばかりだった。ホームの最終戦でこれまで悔しい思いをさせてしまったサポーターに、最後の一滴まで気力を振り絞ったプレーを見せようとした選手はいなかったのか。とても残念に思えた。

選手に聞けば「そんなことはない。全力でプレーした」と言うだろう。だが伝わらない。過去には残留するために両足をつりながらゴールを狙い続けた選手や、吐くまで走りに走った選手を何人も見てきた。

最大の山場だった鹿児島戦で敗れ、残留の可能性が薄かったということがあるかもしれない。でも積極的に勝ちに行かない姿勢、何としても得点を取らないといけない試合で攻めに出ない理由とは何なのか。「残り2戦を連勝すればもしかして」と信じて声を出していたサポーターはどんな気持ちでピッチを見つめていたのだろうか。

サポーターは最後まで自分たちの信念を貫き声援を送っていた

かつてFC岐阜に在籍した選手がこんなことを言っていた。「ここがJで最後のクラブ。ここから這い上がれなかったらプロ選手を辞めるしかない。」当時のFC岐阜は経営状況も悪くJ2でも最弱だった。このクラブで通用しなかったらサッカー選手として終焉を迎える。まだまだサッカーをやりたいなら死ぬ気でやるしかない。そんな崖っぷちのクラブがFC岐阜だった。サッカーを続けるためには死ぬ気で戦い残留するしかない。そんな気持ちが浅中決戦を戦った選手たちにはあったし、それ以降も岐阜をJ2に止まらせた要因になっていたと思う。

だがJ3が創設され、チームの経営状況が見違えるほど良くなったことで、その必死さは必要でなくなったのかもしれない。多くの選手がレンタルで帰る場所がある。それにFC岐阜もJ3に戦いの舞台を移すだけで、チームが無くなるわけではない。そういえばあの頃は降格したらチームもなくなりそうな雰囲気だった。時代は流れているのである。しょうがない。

セレモニーで阿部キャプテンは涙を浮かべていた

試合後のセレモニーを見ていて感じたのは、阿部正紀キャプテンが成長したなということ。入団が決まった当日、大分キャンプでインタビューをしたが、あんなにたどたどしかったのに、ものすごく感動的な言葉を紡ぎだせるようになった。そしてもう一つは、サポーターはどんな時でも暖かく選手を見守っているなということ。降格したことで選手たちに浴びせる罵声はまったく聞こえなかった。

日本特殊陶業が来季もスポンサーを続けるとの声明もあり、本当に現在のFC岐阜はスポンサーにもサポーターにも恵まれていると思う。だが選手に「来年はどんな思いで挑みたい?」と聞くマスコミには(私もマスコミの一人だが)ちょっと違和感を覚えた。その選手が来年契約を交わせるのか。選手が気を遣って「来年もこのクラブにいられるなら・・・」と前置きせざるを得ない質問は控えるべきだと少し考えればわかるだろう。降格によって選手たちも失うものがたくさんある。不安に思いながら最終戦を戦い、強化部の審判を待つのだ。この状況であれば例年以上の大刷新があっても不思議ではない。

久世さんの写真も撮ったけどここは伊藤寧々ちゃんが叫んだシーンで

時間は前後するが、セレモニー後のゴール裏でスタジアムDJの平松伴康さんや久世良輔さんが「(J3であるいは将来J1で?)優勝しようぜ」とサポーターに叫んでいたのも感動的なシーンだった。常に前を向き、上を向いて進んでいこう。未来は自分たちの手で変えられる。そんな気持ちにさせられた。

このように熱いDJ、熱いサポーター、熱いスポンサーがいる。でも熱くなれないフロントもいるし、熱くなりきれなかった選手もいる。記者会見で北野誠監督は「毎年同じように残留争いをしていた。フロントから一体にならないと」と苦言を呈した。中長期のビジョンがなく、チーム作りで右往左往したことが今回の降格の背景にあることを示唆している。

大木武前監督のサッカーは魅力的だったが、個人のスキルが高くなければ実践できないサッカーだった。強化部は、その状況を踏まえ今季のスタート時に有効な選手を揃えることができたのか。その監督の解任を決め、前任者と真反対の戦術を志向する北野監督を選んだが、選手たちに戸惑いはなかったか、そしてそのメンバーは北野サッカーに対応できる能力を有していたのか。そして敢えて火中の栗を拾ってくれた指揮官への戦力的なサポートは全力で出来たのか。

これも歴史の1ページ 必ずJ2に戻ろう そしていつの日かJ1で優勝を

この点に関しては疑問に思うことがたくさんある。かつては練習場がない、クラブハウスがない、そしてお金がない、と選手の獲得が困難な時期があった。その頃よりは状況はかなり好転しているのは間違いない。それにそのチームで自分が成長できると感じれば選手は移籍の選択肢に入れる。どんなサッカーを志向するのか、その中で自分の何が活きるのか、岐阜らしいサッカーとは何か、ブレブレのチーム作りをしたままで、クラブとしての骨がないと話にならない。まず必要なのは岐阜らしいサッカーとは何なのかをしっかり打ち出すこと。岐阜のサッカーの魅力を作らないと有望選手も集まらない。

しかし、これから新たな岐阜ブランドのサッカーを作り出すために、J3は格好の舞台なのかもしれない。降格はなりふり構わずスクラップ&ビルドができるタイミングだ。フロントから一丸になれる組織作り、岐阜らしいサッカーを築き上げられる指導者、野心にあふれた選手、そして本気でFC岐阜愛を持つ人々。それが揃えば大分トリニータのようにJ3からJ1まで上り詰めることも可能だろう。勝負はこのオフの動き次第である。


岐阜スゥープス ただいまアップデート中

2019年11月15日(金)第9節GAME1@金沢総合体育館 岐阜スゥープス78-89金沢武士団

苦しい戦いが続くチーム同士の対戦だったが

「静岡ベルテックス、東京サンレーブ、金沢武士団、この三連戦は開幕の三連戦と同じように大切な試合だと思っている」

落慶久HCは、第7節からの6試合で5割以上の成績を残すことが、今季のカギだと考えていた。しかしこの日の敗戦で1勝4敗となり、その目標は達成できず。しかし多くのアクシデントを抱えたチームにあっては致し方ない部分もある。この試合も敗れはしたがもちろん収穫もあった。

10/28以来の出場となった岩松永太郎選手 メディカルスタッフのおかげで少し早めの復帰ができたと感謝

金沢戦GAME1のスターターは、#0岩松永太郎#5アベロン・ジョン・ジュニア#8田中昌寛#10犬飼啓介#32ビンゴ・メリエックス。ケガから復帰初戦となるメンバーが3人名を連ねていた。そして平日開催ということで#17杉本憲男#18山田洋介は帯同できず、#37吉田健太郎は前節のケガでベンチには入ったものの出場はできない。

試合は「相手のゲームプランは分かっていたがうまくやられてしまった」と、田中が言うように金沢のペースに。アウトサイドからの3ポイントシュートが次々と決まる金沢に対し、スゥープスは#24ジョセフ・ウォルフィンガーのインサイドを中心に攻撃を組み立てる。というよりも、スゥープスの得意な形であるアウトサイドのシュートが前半は1本も決まらず、ジョーに頼った形に。逆に金沢の得点のほとんどは3ポイントシュートだった。

AJ選手もケガから復帰 得点が伸び悩みややストレスのたまる試合だったか

後半もリバウンドは先に触るものの、その後のルーズボールを相手に取られたり、スティールされたりと苦しい展開に。田中や岩松の3ポイントやジョーの高さのある2ポイントなどで追い上げる場面はあったものの、勝負所で3ポイントを決められ追いつくことが出来なかった。

「もっと味方がプレーしやすいようにコントロールしなければ」と、PGの岩松は反省しきりだったが、この日も38得点と高い攻撃力とリバウンドでの強さを見せたジョーとは、この試合が初めてのセッション。AJも同様で連携面ではうまくいかないことが多かったのも当然の事。田中も「ジョーがインサイドで強い分、そこを探してしまうことが多かった」と、自分たちの持ち味を出し切れなかったことを悔いた。

3戦連続のWWとはならなかったが38得点9リバウンドとこの試合も活躍したジョー選手

しかし逆に言えば、これまでになかったジョーのインサイドという強みが加わり、自分たち本来のアウトサイド攻撃も機能しだせば、これ以上の攻撃はない。お互いの特長の理解を深め、コンビネーションが高まれば自然に得点力は上がっていくだろう。

守備面もこの試合では相手に気持ちよく3ポイントを打たせ過ぎた。ホームで初勝利をと気合の入る金沢の気持ちのこもったシュートが決まってしまったのも事実だが、サイドに振られて守備が間に合わない場面が多く、ここは早急に改善したい。少しでもプレッシャーを掛ければ45%という高確率の3ポイントを決められることはないはず。リバウンドはジョーやAJで優位に立っていただけに、守備にプライドを持つスゥープスの本領をGAME2からすぐに発揮したい。

もう一度ディフェンスからプライドを持ってやりたいと田中昌寛選手

「今は攻撃面ではアップデートしているところ」と落HC。チームの核となる外国籍選手の交代などいろいろとあり、チームは言わば改修工事中。突貫工事で簡単に結果がついてくるカテゴリーならチャレンジしていても面白くない。選手たちは結果が出ずに苦しい時だが、信じられるのは結局仲間と自分。勝ちに焦らず、自分の得意のプレーを出す、仲間のプレーを助ける、やれることをすべてやる。それを突き詰めていくことしかないかもしれない。

スゥープスを作ってきたチームの精神的支柱、田中昌寛はインタビュー終わりに力強く宣言した。「見ていてください。このままじゃ終わりませんから」

ピンチをチャンスに 今こそ総合力で乗り切れ

2019年11月10日(日)第8節GAME2 岐阜スゥープス59-75東京サンレーブ

チームの司令塔吉田健太郎選手が負傷退場と苦しい戦いに

前日のGAME1で連敗を止めた岐阜スゥープス。その勢いに乗って東京サンレーブに連勝したいところだった。しかし、試合開始2分17秒でアクシデントに襲われる。チームの中心であるPG#37吉田健太郎がシュートを放った際に左足を痛め負傷退場。チームの指揮官とも言えるPGは#0岩松永太郎も右足の負傷で欠場中であり、本職のPGが誰もいなくなった。

代わりにその役割を担ったのは#17杉本憲男や#8田中昌寛。杉本は「PGは小学生以来だった」と笑ったが、有事に備えて準備はしていたと言う。

急きょPGの役割を担った杉本憲男選手

「シーズン開始前からPGが2人しかいない状況だったので、チームには言われてなかったですけど、勝手にPGのフォーメーション練習に入って、プレーのイメージ、準備をしていました。ただ経験値がなさ過ぎて上手くいかないところが多かった」(杉本)

そもそもこの試合は12人のロースターのうち、前述した岩松の他にも#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)と#10犬飼啓介をケガで欠いていた。吉田が負傷し4人が出場不可能と厳しい戦いとなってしまった。

縦の速さを失ったチームは、なかなかリズムを作れず得点が伸びていかない。前半は24-41と17点差をつけられてしまった。

そして、後半の立ち上がりこそ田中、#3園田大祐、#24ジョセフ・ウォルフィンガー(ジョー)の連続得点などで追い上げたものの、健闘むなしく59-75で敗戦を喫した。

けが人続出も前向きに考えると落慶久HC

しかし落慶久HCは「(杉本や田中が)これまでのバスケットキャリアでやったことのないポジションだったが、けがの功名じゃないですけど、それぞれの引き出しが増えてくると思う。スクランブル体制ですが、このメンバーでやるしかないし、一人ひとりがチームとしてやれることを最大限やって、カバーし合えばいいし、その中で戦術を組み立てるのが僕の役割。言い訳をしたらいくらでもできるので、言い訳をせずにしっかりと準備してやっていきたい」と、落ち込む様子は一つもない。

緊急登録されたジョー選手は2日連続でWWの活躍

その理由として、新外国籍選手ジョーの目途が立ったことが挙げられる。13-14シーズンから日本でプレーするジョーは、フリーエージェントとなって母国で調整を続けていた。6日に来日したばかりで、すぐのゲームだったがGAME1、GAME2共にダブルダブルの活躍。「コートに立っていた時は非常に疲れていた」と笑ったが、「スゥープスはチームメートも環境も良いしとても前向きな姿勢を感じた。最後まで戦うという諦めない姿勢が素晴らしい。そして何よりブースターが素晴らしい。B1にも劣らないチームだ」とジョーは語る。今後コンビネーションが高まっていけば、チームとしてかなり強力な武器になり得る。

落HCも「うちの弱みであったペイントエリアで活躍できる。ジョーはハードワーカーだし、チームのコンセプトに愚直に動いてくれるというのがこの数日間で分かった。彼の加入によって周りの選手のパフォーマンスが上がってくるはずだし、新しいオフェンスのパターンも増える」とその効果を期待する。

園田大祐選手は9得点6リバウンドと積極性と調子が上向き

さらにスクランブル化したことで、これまで出場時間の少なかった選手たちの出番も増え、試合に馴染みだしてきたのも大きい。キャプテンの#25中野大介や#3園田大祐#7曽我嘉宏もこの日は積極的にシュートを打つ場面があった。

「あの人たちはもっとやりますよ。本当に能力があるし、一人ひとりが自信を持ってプレーできればあんなものじゃない」と言うのは、長く一緒にプレーしてきた杉本。ケガ人という負の部分が強調されがちだが、その反面、チーム全体としては底上げが図られているのである。

今週末は金沢武士団とのアウェイ戦。落HCによると岩松とAJが復帰できるかもという嬉しいニュースもある。杉本は「今シーズンは4試合ぐらい勝てる試合をこぼしている。接戦になっても勝ち切ることにこだわって、一戦一戦全力で戦いたい」と意気込みを語った。

犬飼啓介選手の復帰にも期待

選手コメント

杉本憲男「この歳になってもまだまだ上手くなりたいし、やれることを増やしたい。このまま引退していくつもりはないので、今より良いプレーをして、今よりもっと仲間を信じて、仲間の良いところを引き出して、仲間と一緒にもっと勝ちたい。チームとしての一体感はある。ジョーが入ったことでリバウンドもたくましくなったので、シュートがリングに弾かれても取ってくれるだろう。GAME1はめっちゃいい感じだった。みんなのプレータイムが伸びてアグレッシブにぷれーしていることは、今後の長いシーズンに必ず活きてくると思う。」

乗り越えられない壁はない、今のこの場所で立ち上がれ

2019年11月1日バスケットB3第7節ゲームワン:岐阜スゥープス68-89ベルテックス静岡

田中昌寛選手には試合をコントロールすることも求められている

「ケガ人が多く出ている中で、もう少し何かできたんじゃないか。僕自身が本当に反省しないと」。チームのレジェンド#8田中昌寛は悔しさをかみしめながら試合を振り返った。

浜松市の引佐総合体育館で行われた岐阜スゥープス対ベルテックス静岡のゲームワン。岐阜スゥープスは、今季新規参入したベルテックスに、自分たちのバスケットが出来ず完敗を喫した。

この試合は、ケガで#0岩松永太郎と#59オースティンが欠場、#17杉本憲男も来場できず、戦力は9人と厳しい戦い。その中でも第1Qはディフェンスリバウンドで圧倒的に優位に立ち互角の戦いに持ち込んだ。

ケガの岩松永太郎選手は練習を手伝っていた。ちょっと時間がかかりそうな様子

しかし第2Qに入り#37吉田健太郎がベンチに下がると、シュートを決め切れず、逆に相手に10点を一気に取られてしまう。その後、#5AJの連続得点などで5点差まで詰めよるが、24秒ギリギリで相手にスリーポイントを決められるなど、守備の甘さが出た。落HCは「いいディフェンスはしているのに、スリーポイントでポンとやられたり、ルーズボールを相手に取られたりというパターンが続いた」と、リズムが作れない要因を語る。

第3Q以降も乗りかけたところで、相手に決められるというストレスが溜まる展開。特に第3Qのブザービーターは精神的にもキツイ失点となった。

AJ選手はこの試合35得点15リバウンド

スゥープスはクラブ時代から守備からリズムを作るチーム。今もそのポリシーを大切にしている。その中で、1対1の守備でこれだけやられ、あと数秒我慢すればというところで粘り切れず失点をしてしまえば、相手のペースになるのは当然の理。事実、数字的に相手のシュート成功率は右肩上がりなのは粘り切れていない証拠。今一度原点に返る必要がある。

平日のアウェイ、しかもナイターにも関わらず、浜松まで駆け付けたブースターは、圧倒的に少ない人数ながら、点差のついた終盤でも「GOGO!SWOOPS!」の掛け声をコートに響かせ続けた。選手たちはこの声をどう感じてどうプレーで表現するか。それがゲーム2で一番大事になるだろう。

浜松でリスタートしてブースターの期待に応えたい

スゥープスは、ケガ人、年齢、仕事など様々な厳しい環境の下で戦っていることは理解している。それでもB3挑戦を続けると決めた以上はこの場所で立ち上がらないといけない。田中は語る。「メンタリティの部分で負けたらどこにも勝てない。もう一度気持ちを前面に出してやりたい」。今日から、いや今の瞬間から良くなることを信じてブーストする。