ブザービーターに散る 岐阜スゥープス77-79鹿児島レブナイズ

2019年3月31日バスケットB3ファイナルステージ第2節ゲーム2

試合後の囲み会見で伊藤良太選手は、絞り出すようにこう言った。

「悔しいですね、正直」

第4Q残り6分あまりの時点で、58-73と15点の差を付けられた。しかしスゥープスはそこから怒涛の反撃を見せる。マイケル・アリソンとアレン・ハジベゴビッチの連続ダンクシュート。そして伊藤の3ポイントが決まり8点差。ここで鹿児島はたまらずタイムアウトを取る。

アレン・ハジベゴビッチ選手の迫力あるダンクシュートをぜひ生で見てほしい

スゥープスが追い上げられた要因は、持ち味である激しい守備だった。オールコートのマンツーマンに変え、ボールがコートに入った瞬間からプレスをかける。その勢いに圧された相手はミスを繰り返した。タイムアウト後も小澤友教のシュートをマイケルがタップでフォーロー。マイケルは続けざまにインサイドのシュートを決めて、バスケットカウントを得る。そのフリースローは外れたもののリバウンドを田中昌寛が拾い中央のアレンへ。アレンはきれいにシュートを沈めて2点差に。そして残り3分を切ったところで伊藤の3ポイントが決まり、ついに74-73とスゥープスが逆転に成功した。およそ3分の間、相手に1点も与えず、16点を奪う猛攻。ブースターもこれまでにないほど盛り上がった。

しかし、スゥープスはここから攻め急いでしまった。吉田健太郎のドライブが落ち流れが途切れると、再び逆転を許す。それでも残り23秒で伊藤がシュートをねじ込み、ファールも誘って、このフリースローをきっちり決めた。

十六銀行デーで背番号「16」の伊藤良太選手も気合いが入っていた。最後の追い上げは「ホームでの意地」

77-77で残り23秒。相手は時間を目一杯使いたい場面だ。スゥープスとしては、ボールをカットする以外に攻撃する時間はない。心理的には守り切って延長に持ち込みたかった。

アレンが厳しいチャージをみせるもののボールは奪えず、残り3秒で鹿児島ボアキンがシュート。これがリングに当たって落ちた。しかしリバウンドは鹿児島6番館山の手元へ。少し後ろに体をそらしながら放ったジャンプシュートは、ブザーと共にリングに吸い込まれた。

鹿児島6番館山選手のシュート力は見事だった

「守備で効いていた小澤に代えて、吉田を出して得点を狙いに行ったことでリズムを崩した」と、采配を悔しがった梶本健治AC。それはもちろん結果論であり、今後のチーム力強化のためには納得できる交代だ。若くても、あのしびれる場面で積極的にシュートを打てる吉田も大したものだと思う。

一時は「惨敗」かと思わせるような試合を、ホームで負けられないという意地と執念で接戦に持ち込んだスゥープス。今回は相手、特にあの場面で決め切った館山を称えるべきなのかもしれない。非情に悔しい結果だが「これもバスケット」である。

ホームで爆発とはいかなかったが、可能性を見せた吉田健太郎選手

投稿者:

斎藤 孝一

名古屋市在住のスポーツライター。TV局の番組制作で長年取材してきた、岐阜のスポーツ選手の魅力を伝えたいとこのサイトを立ち上げました。大垣ミナモソフトボールクラブやハンドボールの飛騨高山ブラックブルズ岐阜、バスケットのGIFU SWOOPSなどを中心に、いろいろな岐阜のスポーツ情報を紹介していきます。

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