2つの昇格を喜びながら思うこと

この秋、岐阜県内の2つのチームが上位カテゴリーへの昇格を果たした。バスケットボールの「SWOOPS」とソフトボールの「大垣ミナモ」。B3と1部、いずれも来季から夢の舞台へと挑戦の場を移す。

非常にうれしいことだが心配ごともある。当然ながら上位カテゴリーで戦うためには戦力の増強が必要となる。目標達成のために共に戦った功労者でも、戦力外となるケースがあるかもしれない。

過去にそうした選手の声を聞いたことがある。クラブはプロ化へと舵を切ったが、レギュラーとして活躍していたその選手は、プロとしてプレーする意思がなかったため、突如クビになってしまった。その後、彼は仕事とスポーツを両立できるチームを見つけることができず、プレーを辞めざるをえなかった。「昇格とか、出来る限りの力は尽くして来たけど、一方的に辞めさせられて応援なんかできないですよ」とその言葉が悲しかった。

スポーツにおいて厳しい面があることは重々承知である。でもあきらめてもらう時に、これまで力を尽くしてくれた選手が悲しい言葉を発しないような、自分のいたチームをずっと誇りに思ってもらえるような、そんなコミュニケーションを取っていれば、彼はそのチームを応援していたかもしれない。

SWOOPSはB3で戦うチームの他に、これまでと同じように全国を目指すチームを作る(残す)計画もあるという。素晴らしいことだと思うし、ぜひ実現させてほしい。県内無敵、全国でもクラブチームトップクラスのこのチームがB3に昇格できるのは、これまで関わってきたすべての選手の力があったからこそ。彼らの活躍の場を奪うことなく、共に前に進むことができるのが一番良い。

プレーしたい人が納得するまでプレーできる環境が整うこと、様々な立場の人があらゆるスポーツに取り組むことが簡単にできること、そして頑張る選手に夢を託し応援できること、それがスポーツを日本の文化にする一歩だと思う。