開幕戦まで楽しみはとっておこう スゥープスプレシーズンマッチ

2019年8月13日(火)バスケットボールB3岐阜スゥープス対B2ファイティングイーグルス名古屋プレシーズンマッチ

2年目のシーズンを占うプレシーズンマッチ

●岐阜スゥープス49-81FE名古屋〇

およそ1カ月後に迫った19-20シーズンの開幕に向け、岐阜スゥープスはB2のFE名古屋とプレシーズンマッチを行った。1481人と多くのブースターが新生岐阜スゥープスに期待を寄せる中、正直厳しい点差で敗れてしまったが、逆にこの時期に課題が明確になったのは有り難いこと。格上B2の強豪からのレッスンを新シーズンに活かしていきたい。

この試合のポイントは3つ。

伊藤良太選手が抜けたガード陣はうまくチームをコントロールできるか。

#5アベロン ジョン ジュニア(AJ)や#59オウガスティン オコソン(オースティン)ら新メンバーの動きはどうか。

スゥープスらしいバスケットでブースターを盛り上げられるか。

チームの象徴#8田中昌寛選手もプロ2年目のシーズンに賭ける思いは強い

しかし試合は第1Q序盤からFE名古屋のペースに。日本人だけのセットで先発したFE名古屋の激しいディフェンスに、スゥープスはたじたじとなり8秒バイオレーションを2度も取られるなど攻撃の形を作れない。スゥープスも厳しいディフェンスで対抗したいところだったが、それを上回る決定力を見せつけられ前半で19-44と大きく点差が開いてしまった。

それでも第3Qに「やり切るしかない」と奮起したのは、今シーズン、チームの核として期待されるガードの#37吉田健太郎。速攻からのレイアップシュートは相手の反則を誘いバスケットカウントと意地を見せる。さらにオースティンはシュートのこぼれ球を上手く拾って豪快なダンクシュート。このQは19-15と岐阜スゥープスが追い上げる。

しかし地力に勝るB2FE名古屋が第4Qで再びギアを上げ試合をコントロール、スゥープスは49-81と完敗を喫した。昨年のこのプレマッチは1点差の接戦だっただけに、落胆したブースターもいたようだ。

ファストブレイクからシュートに向かう#37吉田健太郎選手 新たなチームの頭脳と期待される

それでも開幕はおよそ1カ月先。今回は新外国籍選手のAJがケガで出場できず、オースティンはチームに合流して間もなく合同で練習したのは3回ほど。同じタイミングで来日した#32ビンゴメリエックスも同様だった。連携不足は明白でお互いのスタイルを理解し合うところから始まったばかり。この先1カ月間で今回出た課題を修正することは、経験値の高い選手が揃っているだけに難しい話ではない。

ただ、2年目に向けた新しさを強調することはできなかった。それがあるともっと新シーズンへの期待が高まったと思うのだが、まあ、それは開幕戦でのお楽しみとしておきたい。会場内の雰囲気もボランティアスタッフを始め明るい笑顔が弾けていた。みんな岐阜スゥープスに大きな期待を寄せているのが良く分かった。

#10犬飼啓介選手に指示を出す落慶久新ヘッドコーチ

落慶久HC「なかなか厳しい戦いでした。B2の激しいディフェンスに対してうまくアジャストできなくて、まだ若いガードのところでリズムを崩されてしまった。でも途中、目指しているディフェンスからの速い展開、例えば第3Qの吉田選手がドリブルで持ち込んだようなプレーが出来るようになったのは、選手たちがレベルを感じながらアジャストしていってくれたからだと思う」

「厳しいマークにあいながらも、吉田選手が我々のバスケットを体現してくれたことは一つの成果だと思う。ビンゴやオースティンに関しては来日して間もないし、練習も2回3回くらいしか合わせられていないので連携はまだまだ。日本人選手たちからもっとコミュニケーションを取っていくようにしたい。唯一の誤算はみなさんが期待してくれていたAJがケガでプレーできなかったこと。AJが入ることで速い展開になるし彼のドライブ力はチームの武器になる。今日見せたものとは違うものになると期待している。」

吉田健太郎選手は積極的なプレーでチーム最多の17点を奪った

#37吉田健太郎「格上相手にどこまで通用するか、思い切りチャレンジしようというつもりだったが、プレッシャーが日頃の練習と違うなと思った。序盤は緊張もあって思うようなプレーが出来なかった。専属の通訳がいないので外国籍選手と連携をどう練習で合わせるかは課題だけど、自分なりに片言の英語でもいいので、試合をイメージしてコミュニケーションを取っていきたい。そして自分たちの強みである走るバスケットをもう少し意識したい。今日の試合で反省点はバッチリ出たので、あとは改善するだけ。頑張ります。」

#59オースティン選手は10リバウンド 高さと強さでチームに貢献しそうだ

#59オウガスティンオコソン「今日はとてもペースが速かった。まだチームと連携が取れていないので、そこが出来るようになればいいと思う。自分の特長は競争力があること。そして必ず勝つという意思を持っていること。チームをこれから作っていくことになるが、スピードのある健太郎や外から打てるノリ(#17杉本憲男)やマサ(#8田中昌寛)は非常に良いシューターだし、ビンゴのような経験値の高い選手もいる。タレントも揃っているしとても良いチーム。これからもっと良くなる。」

「岐阜のブースターはアメージング。素晴らしいと思った。とても優しくてリスペクトしてくれる。今日はとてもエネルギーを感じたし、今後のシーズンが楽しみになった。日本に来たのは初めて。これまで様々な国でプレーして来たけど、ぜひ岐阜のブースターに素敵なスマイルを与えられるように頑張ります。」

ケガで唯一出場できなかった#5AJは、開幕戦の秘密兵器



新体制発表19-20シーズンのメンバーは?

新体制発表会

バスケットボールB3岐阜スゥープスの新体制発表会が3日に開かれた。

クラブ時代から長く同じメンバーで戦ってきたスゥープスだが、初めて全国制覇した時のメンバーも多くが引退。今シーズン初めてその優勝を知るメンバーの比率が50%になった。しかしそのスピリットは健在。激しいディフェンスからのトランジションというスタイルは継承しつつ、上位進出を目指す。

以下、ヘッドコーチ、選手のコメント

落慶久新ヘッドコーチ

落慶久ヘッドコーチ(アソシエイトコーチから昇格)「スゥープスが今後ステップアップしていくためには2シーズン目が重要。このチームのストロングポイント、改善点は把握している。前シーズンの経験を活かして戦っていく。クラブ時代からの特長である激しいディフェンスとトランジションというスタイルは継承しつつ、今日的なバスケットの要素を取り入れて体現していきたい。メンバーは変わったが激しくプレーしてくれる選手ばかりで期待している。岐阜スゥープスの一番のストロングはブースターとの一体感。B3屈指の雰囲気を今年もみなさんと一緒に作り上げていきたい。我々はブースターの皆さんに興奮と熱狂を届けられるように、9月の開幕に向けてチームをさらに作り上げていきたい。」

#3園田大祐「チームとしても個人としても前年度以上の結果を残す。みなさんに毎試合熱い試合を届けたい。」

#7曽我嘉宏「今シーズンもスゥープスでプレーできることを誇りに持ち、みなさんに愛される選手、チームになれるように頑張りたい。」

#8田中昌寛「若くはないが、子供たちの目標となる選手になりたい。また同世代にも夢や目標を持って努力をすれば夢は叶うというメッセージを伝えたい。」

#10犬飼啓介「今シーズンもみなさんと一緒に戦えることを誇りに思っている。落HCはもちろん、ブースターの期待に応えられることを一番に考えてプレーする。」

#17杉本憲男(仕事のため欠席)

#18山田洋介「今シーズンはコート上で全力プレーできるように頑張りたい。みなさん一緒に戦ってください。」

#25中野大介(新キャプテン)「みなさんへの感謝の気持ちを胸に、スゥープスプライドを持って戦っていきたい。」

#32ビンゴ・メリエックス(もうすぐ来日)

#37吉田健太郎「ポイントガードの果たす役割はすごく大きいと思う。自分なりに頑張りたい。」

新加入#0岩松永太郎選手

#0岩松永太郎(新加入・東海大学)「自分の持ち味はディフェンス。岐阜スゥープスのバスケットを体現できるようにしたい。僕と健太郎を先輩たちは守ってくれると思う。(相手に)プレッシャーをかけて、チームとして60試合しっかり闘っていけるように準備したい。」

新加入#5アベロン・ルーク・ジョンjr選手

#5アベロン・ルーク・ジョンjr(新加入・カリフォルニア大学デービス校)「日本に来ることが出来て感謝し興奮している。初めて日本に来たが既に好きになった。チームの成功の力になりたいし、みなさんに誇りに思ってもらえるように頑張る。」

現在の発表は上記の11人。さらにもう一人センタータイプの新外国籍選手が加入の予定で、落HCは新シーズンの目標として「最低でも勝率5割。上位争い、優勝争いのできるメンバーが揃った」と意気込みを語った。

2年目もブースターが熱い

また前シーズンB3ベスト5に選ばれた伊藤良太選手は、プロとして活動できる岩手ビッグブルズに移籍。非常に残念なことだが、選手としてより良い環境を求めるのは当然の事。スゥープス戦以外の活躍に期待したい。

岩松選手はスポンサーである岐阜ダイハツに入社。この日辞令が手渡された。