岩手ビッグブルズ戦ゲーム1 コーチ選手コメント

落慶久HC

(苦しい試合でしたが振り返ると?)

そうですね。プラン通りに進んでいた試合でした。第1Q、第2Qに関しては、相手のやりたいことを全くやらせず、オースティンのいない中でも犬飼(啓介)が体を張ってくれて、非常に良いパフォーマンスを見せてくれました。ただ(岩松)永太郎がけがをしてしまったことはチームにとって痛手となりました。(吉田)健太郎が最後まで躍動してくれたのですけど、本来であれば永太郎とプレイタイムをシェアしながらやっているところなので、この1試合というよりは、シーズンを通じて彼のけがというのは痛いなと思っています。チームとしてはクロスゲームに勝てないということで、思うところはいろいろありますけど、経験値は上がったのかなと思います。

(第3Qに流れを相手に持っていかれましたが、その要因は?)

うちのディフェンスに対して、ハーフタイムでアジャストしてきました。でも、第4Qではピック&ロールの付き方を変えるなどして、もう一回アジャストし返すということができました。今までだとそのままズルズルといってしまっていたので、今日よくできたのかなと思います。

(最後の22秒はどんな指示を?)

相手はファウルが貯まっていたこともあり、チームとしては健太郎に最後しっかりとプレーさせることを指示しました。そのためにビンゴとAJがダブルスクリーンをかけようと。即席でもしっかりとやっていこうと言いました。ただ、その即席というところがうちのチームの弱いところで、その通りに外国人選手も含めて動けなかった。そこはやっぱり課題なのかなと思います。こういったラスト一本のプレーをもう一度練習の中でこだわってやっていきたい。でも選手たちは、これ以上ないというパフォーマンスを見せてくれたと思います。


#8田中昌寛

(ゲームを振り返って?)

最近の試合は、終盤に競り負けているという試合が多くて、今週は日本人選手と話し合いを重ね、外国籍選手ともミーティングをし、落HCともミーティングをして、もう一度自分たちの方向性という部分で、「ディフェンスにプライドを持ってバスケットをやろう」と話し合いました。その中で今日また競り負けてしまいましたけど、今日の負けは今までとは違った「次に繋がる負け」だったと思っています。ディフェンスからゲームに入り、前半は相手を21点に抑えることができました。ただ後半、自分たちのバスケットが遂行できなかったことが、最後1点差の負けになってしまった。試合後は落ち込んでいましたけど、自分としてはみんなに「下を見る必要ないよ」と言いました。ベンチも戦っていましたし、今までの雰囲気とは違って、前向きにチャレンジして戦って負けだったので、価値のある、次につながる負けだったと僕は思っています。

(最後の22秒のシーンは?)

あそこは・・・。まあ正直結果が全て。僕は健太郎に任せたので、あそこでシュートを打てずに彼が一番落ち込んでいると思うのですけど、シュートクロックを見てコントロールするべきだった。もっと言えば相手のファールが貯まっていましたから、インサイドも一つだったと思います。ただ、今シーズンは若いメンバーに任せてあげることが次に繋がるチーム作りだと思っていますので、この経験を次につなげてもらえばいいかなという気持ちでいます。

(去年までだったら自分が任せられた場面だったが?)

どちらかというと、僕はああいう場面は得意な方で、「お前が打って負けたんなら仕方がない」と思われるようなプレイヤーになりたくてプレーをしてきました。今回、健太郎にはもっと思い切って行って欲しかったなあというところが正直ありますけど、そこは本当に経験しかないので。でも本当にいい経験をしてると僕は思いますよ。今こうやって負けが続いていますが、クラブ時代も含めて、僕らが17年間成長してこれたのは、負けた時にどういう気持ちの持ち方でいられるかというところ。そこの軸がブレなかったから今があるわけで、負けた時に誰かのせいにしたらワンチームになれない。本当に負けた時こそ気持ち強くして、仲間を信頼してやっていこうねという話で今日のミーティングは終わったので、明日につなげたいですね。

(ブースターも試合前から大きな声で後押ししてくれた。今日はいい雰囲気でできたのでは?)

本当にそうですね。今日もそうだし、アウェーにもたくさんの人たちが来てくれた。だからこそ勝利して一緒に喜び合いたいと思っています。今シーズン、このままの状況で終わらないと思っていますし、今は本当に我慢の時かなと思っています。去年の連敗中より、今年の負けの方が悔しいのは、今季は戦えるという自信があるからこそなので、結果に対して自分が後悔しないように日々取り組みたいですね。

#37吉田健太郎

(相当悔しそうでしたが、今日の試合を振り返って?)

自分的にも個人的な感情もあって、どうしても勝ちたい試合でした。でもチームとしては、以前の負けよりは「チームとして頑張ろう」というような一体感が出てきていると思います。もう今日終わったことは仕方がないので、明日に切り替えてやるしかないかなと思っています。

(やはり、最後にシュートが打てなかったところが気になるが?)

時間を全部使おうと思っていました。22秒あったので、それを全部使ってシュートを決めて逆転勝ちしようと考えていたので、ああいうプレイになってしまった。14秒ということをわかっていなかった。

(今日もブースターは大きな声で声援を送ってくれたが?)

伊藤良太選手(右)と競り合う吉田健太郎選手(左)

ブースターの方にとっても今日の試合は特別な思いがあったと思います。あれだけ去年活躍された方(伊藤良太選手)が岩手に移籍したので。自分としては、正直そのことはモチベーションでしかありませんでした。自分がBリーグに入らせて頂いた時に在籍した先輩で、自分とはプレイスタイルは違う選手ですが、先輩から「(伊藤選手を)見て学べ」と言われていました。いろいろお手本にしたい選手で、今回、移籍したことも一つの決断だと思いますし、そういったことができるプロの根性をあの方は持たれていると思います。そういった部分も見習っていきたい部分もありますし、まあでも目標というよりは一つの楽しみだったのかなと思います。

大切にしたいワンプレーの重み

ド派手な入場で盛り上げた地元・曽我嘉宏選手

2019年10月26日 B3第6節ゲーム1 岐阜スゥープス73-74岩手ビッグブルズ

開幕戦を勝利した後5連敗と苦しむ岐阜スゥープス。迎えた第6節は郡上市で岩手ビッグブルズ戦。大型補強でここまで4位と波に乗るチームだ。スゥープスは新外国人のオースティンをケガで欠く厳しい布陣だが何とかきっかけを掴みたい。

チームトップ5本のスリーポイントを決めた田中昌寛選手

第1Q岐阜17-6岩手

ティップオフ前に湧き出たブースターの「GO GO SWOOPS!」の大きな掛け声に押され、スゥープスは力強いスタートを切った。#37吉田健太郎のフローターで幕開けすると、良い守備から連続得点、さらに#8田中昌寛のスリーポイントなどで一気に10点を奪う。その後もDFリバウンドを粘り強く競り相手の得点を6に抑えるスゥープスらしい試合展開。ただ気がかりは#0岩松永太郎が左からのスリーポイントを決め切ったところで右足首をねんざしてしまったこと。今後の影響が懸念される。

第2Q岐阜17-15岩手

第2Qもスタートから主導権を握った。#32ビンゴ・メリエックスのアシストから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)のシュートでリードを広げる。しかし、ここから攻撃に丁寧さを欠き6点差まで追い上げられると、吉田と#17杉本憲男の連続スリー、#10犬飼啓介がスティールで勢いをつけ、田中のスリーと再び突き放す。最後は相手のフリースローをブースターが2本とも止め、34-21と二桁のリードで前半を折り返した。

シュートのこぼれたボールを豪快にダンクしたAJ

第3Q岐阜15-27岩手

ハーフタイムで対策を施してきた岩手に対し、悪い癖が出て受け身となってしまったスゥープスは田中の連続スリーで応戦。しかし岩手のDFが上手くハマり徐々に追い上げられると、残り3分36秒でついに逆転されてしまった。それでも終盤、AJが立て続けにシュートを決め再び逆転。49-48と1点のリードで第3Qを終える。

第4Q岐阜24-26岩手

後半に粘ることが出来ず失点の多い今シーズンのスゥープス。この第4Qでも序盤はシュートを決め切れず、逆に得点を重ねられ55-65といつの間にか相手にリードを許してしまった。いつもならここからズルズルと敗戦に向かうパターンだが、この日はここから甦った。反撃の口火を切ったのは田中昌寛。中央のスクリーンプレーからスリーポイントを決め切ると、「相手のファウルがたまっていたので思い切って行った」と吉田が積極的に仕掛けてフリースローを獲得。さらに残り30秒の所でカットインから決め切り73-72と逆転。それでも好調な岩手もすぐに2点を返して73-74で残りは22秒となる。スゥープスはタイムアウトを取りフロントコートから攻めることを選択した。

吉田健太郎選手はチームトップ22得点と活躍

これまでなら、こういったシーンで最後のシュートを任されるのはレジェンド田中昌寛だった。そして田中は、このプレッシャーが掛かる場面で何度も何度もシュートを沈めてきた実績を持つ。しかしこの日、試合の命運を決めるシュートを託されたのは若い吉田健太郎。落HCも田中もチームメートたちもスゥープスの未来を背負う若者に全てを託した。

しかし、ここでまさかの展開が。フロントコートからの再開のためショットクロックは14秒となる。だが吉田は22秒を使い切ろうとシュートを打たずにいると、突然ブザーが鳴った。呆然となり、試合後は涙した吉田だが、このワンプレーで非難することはできない。ここまで追い詰めることが出来たのは吉田の献身的なプレーや得点があってこそ。「ルールをしっかり把握できていれば」と吉田は唇をかんだが、バスケットは得点を積み重ねるスポーツ。その時間までにリードを奪っておけば良かっただけの話であり、それまでのイージーなシュートミスや不用意なターンオーバーで得点されていなければ勝っていたのだ。

最後にシュートを打てず悔しい思いをしたが、この経験を活かしたい

「これまでの負け方とは違って前を向ける負け方」と落HC。多くの時間、特に前半はほとんど相手にバスケットをやらせず自分たちのペースで出来た。相手が修正してきて劣勢に陥っても、そこから逆にコート内で分析しやり返せた。チームをまとめる田中昌寛は言う。「これも経験だし、チームは一歩ずつ成長している。」

27日のゲーム2は岩松のケガに加え、杉本も仕事があり来場できない。12人中3人を欠く苦しい布陣だが(オースティンは復帰の可能性あり)、何とかブースターと共に喜ぶ姿を見たい。

コメント載せられなかったのでチアの元気なシーンを

*HC、選手のコメントは時間の関係上、後日掲載します。

強豪となるための指針

2019年10月20日バスケットB3 第5節岐阜スゥープス50-91豊田合成スコーピオンズ

強豪豊田合成とのゲームは、いつも自分たちの力を試すものさしとなる

前日に行われたゲーム1で、今季の補強の目玉の一人#59オースティンが負傷。しかも相手は7連勝で首位を走る豊田合成と厳しい戦いが強いられた。それでも岐阜スゥープスの勝利を信じ多くのブースターが、アウェイの北名古屋市健康ドームに集まった。

第1Q:岐阜17-18豊田合成 

試合の序盤、スゥープスは入りも良く#0岩松永太郎のスティールなどもありリズムを掴む。5分34秒にはカウンターからサイドに開き#8田中昌寛の3ポイントと、得意の攻撃でリードを広げた。しかし徐々に相手の外国人選手の高さに押され差を縮められると、#17杉本憲男のファストブレイクなどで得点するものの、残り20秒で逆転を許してしまった。

序盤は岩松のスティールからの速攻などリズムを掴んだ

第2Q:岐阜16-27豊田合成

ようやくエンジンが掛かったきた豊田合成が、鋭い連係から得点を重ねる。厳しい体勢からシュートを打たされたスゥープスは、得点を奪っても単発で徐々にリードを広げられていった。

第3Q:岐阜8-25豊田合成

スゥープスは#0岩松がいきなり相手ボールをスティールし、レイアップシュートに持ち込むものの、ギリギリでディフェンスされて決められず。すると次々に得点を奪われてしまう。後半の初ポイントは開始から4分30秒を過ぎた後。その後もリバウンドのボールをそのままダンクシュートされるなど厳しい展開が続く。途中スゥープスは”オンザコートゼロ”。つまり日本人だけで戦うタイムシェアを敢行。その中で#3園田大祐と#37吉田健太郎がゴールを決めたことは一つの収穫だった。

キャプテンの中野は終盤に意地を見せた

第4Q:岐阜9-21豊田合成

このQも豊田合成の強さが目立った。#5AJの上からダンクを決められるなど首位チームの強さと速さを見せつけられたが、終盤に#25キャプテンの中野大介が意地を見せて4得点。#17杉本から中野、#10犬飼啓介の素早い連係で得点を奪ったシーンも今後に光明を見せた。

落慶久HC

落慶久HC「クロスゲームで勝てそうなところを3回連続で落として、チームとしてみんなが同じ方向を向いて進んでいたのが、それぞれの個性が出始めて雰囲気として良くない状態になっているのかもしれない。ただ昨日のゲームも最後は点差が離れたが3Qまではうちのバスケットができていた。やろうとしていることは間違っていないので、軸がブレないようにもう一回、スゥープスのバスケットをしようと思う。このタイミングで強豪の豊田合成と当たって良かったと思う。自分たちの弱さが浮き彫りになったし、どん底を味わったことで早く前向きになれる。正直なところ合成はすごく鍛えられていて、くだらないターンオーバーがない。それに対してうちはそれを得点に繋げられてしまった。それがメンタルにも響いて差になっているだけで、守りはしっかりと出来ているし、守りもトランジションでやられているだけなのでマイナスには捉えていない。タイムシェアを今年の課題に挙げていて、今日はそのタイムシェアを試した部分もある。日本人選手がどれだけチャレンジできるのか、それに対して外国人選手がどういうモチベーションで出来るのか試した。これくらいのタイムシェアならみんなフレッシュな状態でプレーが出来ると分かった。健太郎や永太郎、田中にプレータイムが偏っているのでそこは解消していけるようにしたい。次は岩手が相手。うちの選手をよく知っている選手がいるが、みんな気持ちも入ってくると思うので、ホームだがもう一度チャレンジャーの気持ちで戦いたい。うちのバスケットをやれば力に差はないと思う。外国人選手の奮起とチームの気持ちをしっかり出して勝ちたいと思う。」

岩松永太郎選手

岩松永太郎「負けが込んでいるが、勝っている時には見えないものがある。負けると一人ひとりのエゴが出てくるが、負けている時こそチームが一つにまとまってコートに立つ5人だけではなく、チームの全員が一つになって戦うことが大事だと思う。苦しい時だが流れが変わればいい方向に行くと思う。今のスゥープスの課題は後半の勝負所でどう戦うか。もっと僕と健太郎が勉強しないといけないと思っている。第1Qの良い流れを継続してやり続けることが大事。そのあたりの力を僕はもっとつけたい。やっぱり、ディフェンスリバウンド、ルーズボール、そういう地道なところをしっかりやらないといけない。僕らは100点を取れるチームではない。相手を60点に抑えれば61点で勝てるので、そういうところを徹底してやらないと。現状としてすべてが悪いわけではないし、これからどんどん良くなっていくと思っている。岐阜のブースターは暖かいので、こうして負けても何回も僕たちの応援に来てくださる。僕らはブースターのために戦うし、勝つことで恩返しをしたい。ブースター、スポンサーさんがあってこそ僕らはバスケットが出来る。こういう展開だからこそしっかりやりたい。」

中野大介選手

中野大介「最終Qは状況がどうであれ、出ているメンバーはしっかりやるだけなので、攻めるところは攻めるし守るところはしっかり守るという気持ちでやった。どれだけ身体を張ってみんな頑張っているかだと思うので、そういう部分はアピールできたと思う。リバウンドの部分でオースティンがいつも頑張ってくれていたので、そこでどんどん点差が広げられてしまったところもあった。ただ日本人でもスクリーンアウトなどは身体を張って頑張れるところなので、しっかりそこから組み立てていきたい。昨日も今日もすごい数のブースターが来てくれた。本当に勇気づけられたし何とか次回は笑顔を届けられるように頑張っていきたい。結果が付いてこなくて本当に悔しい想いを僕らはしているし、ブースターのみなさんにもさせてしまっていると思う。試合が終わるごとに成長できるように、自分たちのプレーが出来なくなった時に、どれだけ早く食い止めて踏ん張って、再び自分たちのリズムに持っていくかが大事。前向きに頑張っていきたい。」