2年目の岐阜スゥープスは原点回帰

2019年9月14日バスケットボールB3開幕戦岐阜スゥープス85-80佐賀バルーナーズ

熱狂の第二章が始まった

速くてアグレッシブなスタイルが戻ってきた。バスケットボールB3リーグに参戦して2年目の岐阜スゥープスは、ホーム・OKBぎふ清流アリーナで開幕戦を行い、新規参入の佐賀バルーナーズに85-80で勝利した。主力の移籍や引退、新外国籍選手の加入などチームが新しく変わる中で見せたバスケットは、クラブ選手権で全国制覇を成し遂げた時のようなスピーディで力強い、楽しいバスケットだった。

アグレッシブな守備と得意のスリーポイントで勝利に貢献した杉本憲男選手

第1クォーター:岐阜20-21佐賀

試合の序盤は開幕戦のプレッシャーからかリズムをつかめなかった岐阜スゥープスだったが、エース#8田中昌寛のスリーポイントで反撃ののろしを上げると、新加入の#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)の2本のスリーポイントで差を詰める。それでも参戦1年目で気持ちの入る佐賀に着実に加点され15-19と再びリードを広げられると、ここで頼りになるのはベテランの#17杉本憲男。「よだれが出るほどおいしいシチュエーションだった」とAJからのパスを受けてスリーポイントを決め切り20-21と最大6点差を許したリードを1点差にまで押し戻した。

FGは7/9 リバウンドでも強さを見せたオウガスティン・オコソン選手

第2クォーター:岐阜25-13佐賀

AJのスリーポイント+バスケットカウントという最も効率的な得点でスタート。「自分たちの持ち味であるディフェンスを激しくした」(落HC)ことでリズムを掴み、司令塔#37吉田健太郎がこのクォーターだけで9点を取り佐賀を引き離す。センターの#59オウガスティン・オコソンもしっかり攻守のリバウンドを取りチームを波に乗せた。

ハーフタイム

スゥープスのルーキーとして笑顔で一緒に戦ったチアスクール生

岐阜スゥープスチアスクール生がデビュー。笑顔いっぱいでパフォーマンスを行った。講師を務めるEMIRIさんは「スクール生といえどもスゥープスの一員として戦ってくれた。華やかなデビューを飾ってくれてみんなに100点をあげたい。子どもたちが頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思える。ドキドキだったけどその分うれしさもいっぱいでした」

この日のMVPに輝いたのはアベロン・ジョン・ジュニア選手 速さもあり強さもある

第3クォーター:岐阜26-14佐賀

「このチームの今までで一番の10分間だった」(落HC)という第3Q。オウガスティンがインサイドでシュートを決めれば、吉田が左45度からスリーを切める。極めつけは杉本のスティールからAJがアリウープ。魅せるプレーで1230人が集まったブースターを沸かせると、さらに杉本はブザービーターでスリーを決めて71-48と大差をつけた。

ルーキー岩松永太郎選手も持ち味を発揮

第4クォーター:岐阜14-32佐賀

#3園田大祐のシュートが決まり順調に第4Qもスタート。オウガスティンが鋭いステップで相手をかわして78-50と28点差をつけた。しかしここから佐賀の猛烈な反撃を受ける。「スローダウンしながらシュートブロックぎりぎりで相手のボールになっても構わないと指示をしたが、足が止まり共通認識が取れていなかった。コミュニケーションのミス」(落HC)と、プレーが消極的になってしまい受け身に陥る。相手のオールコートのゾーンプレスを簡単に外すことが出来ず、みるみるうちに得点差が詰まり、残り45秒で80-78とスリーポイントを決められると逆転される絶体絶命のピンチ。

緊張する場面でのフリースローを決め切った吉田健太郎選手 あとは確率?

しかしこの時点で相手のチームファウルも重なっており、ディフェンスリバウンドをしっかりと食らいつくと、相手のファウルを誘ってフリースローにつなげる。これを1本はしっかり決めてなんとか逃げ切った。

開幕戦の勝利にYUKAさんもこの笑顔!

最後の場面での課題は出たが何とか勝ち切った岐阜スゥープス。落HCにとっては指導者として初試合初勝利。「純粋にうれしい。このために3カ月間準備をしてきた。それをきっちり体現した選手たちに感謝したい。こんな勝ち方も自分らしいなと思う」と笑顔を見せた。

落慶久HCは初采配初勝利 明日もこの笑顔で

落慶久HC 「ラスト10分、ポイントガードが若い二人ということで若干心配はしていたが、これを経験として積んでいきながらチームが成長していけばいい。28点差を5点差まで詰められたのは次に、またこのアリーナに足を運んでもらうための演出だったと思っていただけると助かる。外国籍選手は自分たちのストロングポイントになり得るし、日本人選手にもいい影響を与える。練習それから一試合を大切にしながらこれからもやっていきたい」

チームの中心選手に指名されている吉田健太郎選手はMVP級の活躍だった

吉田健太郎 「開幕戦で是が非でも勝利が欲しいところだった。積極的にプレーすることを心掛けた結果が最後の点差になったと思う。20点差以上つける練習試合をしていなかったので、ちょっと安パイだと思って心に隙が出来て、佐賀の必死さに押されてしまった。この反省を活かして明日は4Qまでフルで戦える試合にしたい。大事なところでフリースローを外したことが課題。こうした接戦を落とすことになってしまうので、決めないといけないシュートを決め切れるプレーをしていきたい」

スピードにダンクにアリウープに見せ場たっぷりだったAJ

AJ 「勝てたことで非常に良いスタートだったと思う。ただ第4クォーターはちょっと悪い流れだったので今後注意したい。岐阜に来て初めてプロとしてプレーしてエキサイトした。こうした機会をもらって自分のベストを尽くそうと言う気持ちで挑んだことが良かったと思う。岐阜のブースターの反応は素晴らしかった。ファンに対して貢献できるように頑張りたい」

2年目のシーズンも精神的支柱であり貴重な得点源として期待される田中昌寛選手

田中昌寛 「相手は新規参入だが全員がプロで、自分たちは環境が変わらない中でどうなるか不安はあったが、2年目のプライドを持って戦おうとロッカーで話してこのゲームに臨んだ。外国籍選手も自分たちのスタイルに合った選手を獲得したので、クラブ時代のスタイルに戻ったと感じている。勝率5割という数字にこだわって、チーム一丸で戦っていきたい」

新体制発表19-20シーズンのメンバーは?

新体制発表会

バスケットボールB3岐阜スゥープスの新体制発表会が3日に開かれた。

クラブ時代から長く同じメンバーで戦ってきたスゥープスだが、初めて全国制覇した時のメンバーも多くが引退。今シーズン初めてその優勝を知るメンバーの比率が50%になった。しかしそのスピリットは健在。激しいディフェンスからのトランジションというスタイルは継承しつつ、上位進出を目指す。

以下、ヘッドコーチ、選手のコメント

落慶久新ヘッドコーチ

落慶久ヘッドコーチ(アソシエイトコーチから昇格)「スゥープスが今後ステップアップしていくためには2シーズン目が重要。このチームのストロングポイント、改善点は把握している。前シーズンの経験を活かして戦っていく。クラブ時代からの特長である激しいディフェンスとトランジションというスタイルは継承しつつ、今日的なバスケットの要素を取り入れて体現していきたい。メンバーは変わったが激しくプレーしてくれる選手ばかりで期待している。岐阜スゥープスの一番のストロングはブースターとの一体感。B3屈指の雰囲気を今年もみなさんと一緒に作り上げていきたい。我々はブースターの皆さんに興奮と熱狂を届けられるように、9月の開幕に向けてチームをさらに作り上げていきたい。」

#3園田大祐「チームとしても個人としても前年度以上の結果を残す。みなさんに毎試合熱い試合を届けたい。」

#7曽我嘉宏「今シーズンもスゥープスでプレーできることを誇りに持ち、みなさんに愛される選手、チームになれるように頑張りたい。」

#8田中昌寛「若くはないが、子供たちの目標となる選手になりたい。また同世代にも夢や目標を持って努力をすれば夢は叶うというメッセージを伝えたい。」

#10犬飼啓介「今シーズンもみなさんと一緒に戦えることを誇りに思っている。落HCはもちろん、ブースターの期待に応えられることを一番に考えてプレーする。」

#17杉本憲男(仕事のため欠席)

#18山田洋介「今シーズンはコート上で全力プレーできるように頑張りたい。みなさん一緒に戦ってください。」

#25中野大介(新キャプテン)「みなさんへの感謝の気持ちを胸に、スゥープスプライドを持って戦っていきたい。」

#32ビンゴ・メリエックス(もうすぐ来日)

#37吉田健太郎「ポイントガードの果たす役割はすごく大きいと思う。自分なりに頑張りたい。」

新加入#0岩松永太郎選手

#0岩松永太郎(新加入・東海大学)「自分の持ち味はディフェンス。岐阜スゥープスのバスケットを体現できるようにしたい。僕と健太郎を先輩たちは守ってくれると思う。(相手に)プレッシャーをかけて、チームとして60試合しっかり闘っていけるように準備したい。」

新加入#5アベロン・ルーク・ジョンjr選手

#5アベロン・ルーク・ジョンjr(新加入・カリフォルニア大学デービス校)「日本に来ることが出来て感謝し興奮している。初めて日本に来たが既に好きになった。チームの成功の力になりたいし、みなさんに誇りに思ってもらえるように頑張る。」

現在の発表は上記の11人。さらにもう一人センタータイプの新外国籍選手が加入の予定で、落HCは新シーズンの目標として「最低でも勝率5割。上位争い、優勝争いのできるメンバーが揃った」と意気込みを語った。

2年目もブースターが熱い

また前シーズンB3ベスト5に選ばれた伊藤良太選手は、プロとして活動できる岩手ビッグブルズに移籍。非常に残念なことだが、選手としてより良い環境を求めるのは当然の事。スゥープス戦以外の活躍に期待したい。

岩松選手はスポンサーである岐阜ダイハツに入社。この日辞令が手渡された。

感謝にあふれた今季最終戦 岐阜スゥープス71-87東京エクセレンス

2019年5月5日バスケットB3ファイナルステージ最終節GAME2

長いようで短かった今季最終戦1830人のブースターを集めた

大きな1年生、岐阜スゥープスの1年目が終わった。ファイナルステージは7チーム中5位。全60試合で20勝40敗。これをどう見るか。当初は「全体で5勝がいいところ、そもそも勝てるのか」と訝しげに言われたチームが、ここまで出来たという事実に、筆者としては素直に「すごい、よくやった」と思うのだが、選手たちからは「もっとできたと思う」という力強い声を聞いた。それはそれで安心である。

最終戦、OKBぎふ清流アリーナには過去最高の1830人のブースターが集まった。もちろんB2昇格を決めた東京エクセレンスのブースターも含まれているが、岐阜がバスケットで盛り上がれる可能性をこの一年で十分に見せられたと思う。これまで有望選手は県外に流出し(もちろんそれは良い面もある)、岐阜県の人は愛知やその他の地域のチームを応援することが常だった。

観客を虜にしたのは選手たちの力もあるがチアの貢献も大きい

それが、12年前にサッカーFC岐阜がプロチームとしてJ2に参入し、今シーズンバスケットの岐阜スゥープスがプロとしての活動を始めた。岐阜の中で素直に応援できるチームがあり、チームもファンも一体となった夢を持てる。それが一番素晴らしいことなのかもしれない。

また逆に、この岐阜のバスケットチームに興味を持ってくれる愛知県の人もたくさんいた。これも素直にうれしい限り。そうだね。どこのチームであろうが好きになったら関係ないか。週末に一つになって盛り上がれる場所がある。しかもこの試合では岐阜のブースターと東京EXのブースターは肩を組みあってラインダンスをしていた。最高だよね。騒動(喧嘩)を避けるために入り口を別々にして、緩衝帯を設けないといけないスポーツに見せてやりたい。スポーツは戦争じゃない。FUNだ。

杉本慎太郎選手に代わって先発したのは#37吉田健太郎選手。スゥープスの未来である

試合のことを書こうと思ったのに、この最終節は感動がありすぎてついつい長い導入になってしまった。首位東京EXを相手に連勝を狙った岐阜スゥープスは、前日活躍した#4アレン・ハジベゴビッチと#33杉本慎太郎をケガで欠く苦しい布陣。それでもこの試合で故障から復帰した#44マイケル・アリソンがダンクを決めるなど活躍、序盤に大きくリードをされたが前半のラストプレーで、#16伊藤良太がブザービーターを決めて38-38の同点で前半を終える。

今季MVP級の働きをみせた伊藤良太選手。転勤が運命を変えた

第3Qに入ると相手に先行を許す形となるが必死に食らいつき、#6ビンゴ・メリエックスとマイケルのインサイドなどで59-60と大接戦。しかし第4Qは、シュートがなかなか決まらず、地力に勝る東京EXの高さと速さのある攻撃を食い止められずに徐々に差が開く。それでも最後まであきらめず激しい守備をして得点を狙い続けたスゥープス。しかし流れは引き戻せず71-87で最終戦を白星で飾ることはできなかった。

ファイナルステージは7チーム中5位。それでも1位と2位のチームには1勝1敗と上位相手でも互角に戦うことができた。「来季に繋がる試合はできた」と梶本健治ACは胸を張る。練習環境の整備などまだまだ課題は多いが(1年目なので当たり前だが)早くも来シーズンが楽しみである。

東京エクセレンスブースターも最高だった。B2で待っててね。

*選手やコーチのコメントは後日たくさん載せます。すいません。

無敗の首位撃破 岐阜スゥープス88-82東京エクセレンス

2019年5月4日バスケットB3ファイナルステージ最終節GAME1

スゥープスの一体感がジャイアントキリングを呼び込んだ

ファイナルステージ無敗、来季B2昇格を決めている東京エクセレンスをホームに迎えた今季の最終節。岐阜スゥープスは全員が一丸となったプレーで王者に土を付け、今季最多の1680人のブースターが集まったOKBぎふ清流アリーナは興奮に沸き返った。

最終節、最強の相手に勝つことを目標にしてきたと言う伊藤選手

思えば今シーズン初戦の相手も東京EXだった。その時は初戦が80-67、第2戦が5点をリードしていたものの、地力の差を見せつけられ最終Qに70-65と逆転されてしまった。その苦い思い出に、ガードの#16伊藤良太は「東京EXに始まり東京EXで終わる日程の中で、最後に勝てるようにチームをけん引したい」と、ひそかに目標を定めていた。

激しい守備で主導権を握り前半からリードする

第1Q、スゥープスは守備からリズムを作り主導権を握る。#4アレン・ハジベゴビッチがリバウンドを取り、エース田中昌寛の3ポイントシュート、#33杉本慎太郎の勇敢なドライブなどで加点すると、21-18でリードした残り40秒には#1小澤友教#17杉本憲男と、2人のアグレッシブな守備職人を同時投入し守り切る。第2Qも杉本憲の6点連取、#6ビンゴ・メリエックスの3ポイントシュートなどしっかりとシュートを沈め、48-34と大きくリードを奪い前半を終えた。

3Qは立ち上がりから一進一退。伊藤が8得点を挙げるなど前半のリードを保っていたが、残り3分を切ったところで相手の圧力を受けてしまい一気に差を詰められる。そして第4Qに入ると勢いに乗る東京EXがついに逆転。さらに67-73とスゥープスは6点のビハインドを背負ってしまう。

勝利の分水嶺となったアレン選手のダンクシュート

これまでならこのままズルズルと崩れてしまいがちなところだが、この試合はスゥープスらしい粘りのディフェンスが戻った。「アレンが4回ファウルして崩れそうになった時に、インサイドでビンゴが頑張ってくれた。それが最後になって効いた」と梶本健治AC。その頑張りに応えるように杉本慎や#37吉田健太郎がディフェンスで圧力をかけ再び流れを呼び込むと、78-78から「たくさん来てくれたブースターにお返しをしたかった。ファンを楽しませるプレーができた」とアレンがダンクシュート。さらにアレンは相手のチームファウルで得たフリースローを着実に決め、88-82と無敗の首位を相手に大きな勝ち星を得た。

感動的な勝利に涙を見せるチアのYUKAさんとなぐさめるEMIRIさん

勝利の瞬間、観客席からは大歓声が。そして感動のあまり涙ぐむ人や抱き合うブースターなどあちこちで首位撃破とチームの成長の喜びをを分かち合っていた。

梶本健治ACは「何度もVTRを見て相手の弱い所を探した。今日はそこを上手く攻めることができた。東京EXを倒すということは大変なこと。開幕戦で苦い思いをしたので来シーズンに繋がる勝利だと思う。明日は東京EXも今日の倍の力で来ると思うので、しっかり対策をしてもう1勝狙いたい」と今季最終戦に向けて意気込んだ。

勝利の瞬間ベンチに向かって笑顔がはじける

勝利の立役者となったアレンは「相手がどんな強いチームであろうとも関係なく自分たちのバスケットをすること。明日も自分たちのプレーを心掛けたい」。また伊藤良太は「B3リーグで一番のホームがここ。チーム一丸となって最後の最後まで戦い抜いて首位に勝てたこと、大勢のブースターに勝利を届けられたことが何より良かった。今季、東京EXに2連勝したチームはないので、受け身にならずに2連勝してB3リーグの歴史を作りたい」と、明日の試合にすぐに切り替えた。

また、明日も変わらずアグレッシブな守備と3ポイントシュートを見せたいという杉本憲男は「今日は、お客さんから『ありがとう』という声を掛けてもらったのがすごく嬉しかった。ブースターに感動してもらっている以上に自分たちはブースターから感動をもらっているので、こういう経験を宝物にしながら、みなさんの気持ちを受け止めて明日、今季最後の試合も戦いたい」と語った。

明日5月5日は今季の最終戦。来季に繋がる重要な一戦になる。

痛かった外国籍選手の不在 それでも見せた意地と成長 岐阜スゥープス72-91東京サンレーブス

2019年4月27日(土)バスケットB3ファイナルステージ第6節ゲームワン

前回の越谷戦では非常に良い形で勝利を収めた岐阜スゥープス。しかしこの日は緊急事態が発生。マイケル・アリソンが腰痛、アレン・ハジベゴビッチが左肩の違和感で出場不可能と、外国籍選手はビンゴ・メリエックスのみという苦しい布陣となった。

そんな中、梶本健治ACが先発に起用したのは、「練習で調子が良かった」という中野大介。身長190センチ、チーム最年長のビッグマンにマイクやアレンの代役を期待した。

今季初先発でチームトップの15得点の”D-COOL”中野大介選手

初先発に「やるしかない」と気合を入れた中野。積極的にリング下に走り込み、パスを受けてシュートを決める。またもう一人の日本人ビッグマン犬飼啓介も吉田健太郎の3Pシュートをアシストするなど健闘した。しかし、やはり相手の高さにリバウンドがなかなか取れず、またファウルも重なり20-25で第1Qは終了。その5点差はまさにフリースロー分だった。

劣勢を強いられる中でも粘りを見せていたスゥープスだったが、第2Qは相手の強い圧力にシュートがなかなか決まらず、逆に相手の外国人選手を止めきれずに31-45とリードを広げられる。

それでも第3Qの立ち上がりすぐに、キャプテン杉本慎太郎の連続得点で息を吹き返すと、ビンゴが中央から3Pシュートを沈め、さらにバスケットカウントのフリースローも決めると、中野がフリースローを2本きっちり決め、さらに伊藤良太から中野で46-51と5点差まで詰めた。

外国籍選手1人で奮闘したビンゴ選手14得点13リバウンド

しかし、追い上げもここで息切れ。相手の大きな外国籍選手をなかなか止められず徐々に差を広げられると、第4Qの最終盤に必死に追い上げるも72-91とGWの初戦を白星で飾ることはできなかった。

梶本ACは「(中野を)思い切って使ってみたら結果を出してくれた。今晩対策を考えて明日に挑みたい。もう少しリバウンドを取れれば勝てない相手ではないと思う」。また杉本慎太郎キャプテンは「外国籍選手の代わりに(中野)大介選手と犬飼選手が躍動していたので、そこでもパワーが発揮できると分かった。もっとアウトサイドのシュートが決まればうちのペースになる」と、ゲーム2へ意識を向けた。

そして、このゲーム1でチーム最多得点(15点)を記録した中野大介は「試合に向けて準備はずっとしていた。練習を休まず続けてきたのでそれがこういう結果になって良かったが勝てなくて悔しい。40歳でもまだまだできる。今日がピークにならないように練習を継続してチームに貢献できるように頑張りたい」と語った。

順位は6位だが、この日の勝利で来季B2自動昇格を決めた東京エクセレンスを除き、混戦が続いている。一つでも順位を上げるために明日のゲーム2は是が非でも勝利を手にしたい。

ゲーム2はアウトサイド陣にバンバン決めてほしい

らしさを追求して成しえた逆転勝ち 岐阜スゥープス77-74岩手ビッグブルズ

2019年4月7日(日)バスケットB3ファイナルステージ第3節ゲーム2

チーム一丸となってプレーが勝利を呼び込んだ

前日のゲーム1で、不甲斐ない試合をしてしまい最下位に落ちた岐阜スゥープス。宿泊先で長いミーティングを行いこの試合に臨んだ。チームの精神的な支柱である田中昌寛は、「それぞれの思っていることをぶつけ合った。みんなが納得してこの試合に挑めたことが大きかった」と逆転勝ちできた要因を語る。プロチームとなって初めてのシーズン。精神的にも厳しい中でチームの理念を再確認し、勝利を収めたことで「チームはまた一つ成長したと思う」と、梶本健治ACも選手たちの今後の活躍に期待を寄せた。

試合は序盤から両チームともにシュートが決まらず、ロースコアでゲームが推移する。特にスゥープスは第1Qのシュート成功率は14%と、打てども打てどもリングに嫌われた。それでも第2Qのラストプレーで田中の3ポイントが決まり30-35と何とか喰らいついて前半を終える。田中はそのプレーについて「健太郎(吉田)が、『田中さんなら入ると思うから任せた』と言ってくれて、気が楽になった」と振り返った。

要所で3ポイントシュートを決めるのが田中昌寛選手の真骨頂

実力伯仲の両チームは、後半に入っても一進一退を繰り返す。しかし、第4Qで再びシュートが決まらなくなったスゥープス。それに対しビッグブルズは着実にシュートを沈め、52-61とリードをあっという間に広げられ、スゥープスはたまらずタイムアウトを取った。

梶本ACの指示は「ゾーンディフェンスにすれば相手のシュートが落ちる」と明確。開いた点差を追いつこうと攻撃に重点を置くのではなく、スゥープスらしい守備から立て直すことで活路を開こうとした。

そして、見事その読みが的中する。タイムアウト後すぐの相手の攻撃は決められたものの、杉本慎太郎のアシストからビンゴ・メリエックスが3ポイントを決めると、田中、杉本慎も3ポイントを続けて一気に差を詰める。その間、相手に得点を許さずにリバウンドも制圧。マイケル・アリソンのシュートでついに63-63と劣勢を跳ね返した。

スゥープスの試合が初めて行われた下呂のブースターも、畳みかけるような反撃に大きく盛り上がりチームを後押し。65-65からビンゴがフェイドアウェイを決めて67-65に。さらに「相手はボールを持つとパスをする先を探す」と、動きを読み切っていた伊藤良太がスティールからファストブレイク。続けて杉本慎もスティールを決めて、パスを受けた伊藤が落ち着いてレイアップシュート。その後も相手のチームファウルからのフリースローを伊藤がしっかりと決めて、追いすがるビッグブルズを振り切った。

先輩たちのおかげで伸び伸びプレーできているという伊藤良太選手

これでスゥープスは順位を一つ上げて6位に。しかしそれよりも田中は「チームがバラバラになりかけたところで、しっかり話し合いができて、しかも逆転勝ちできたことは今後につながる。鹿児島戦の勝利よりも重要な勝利」だと語る。

来週、第4節は、ホームOKBぎふ清流アリーナに帰って、越谷アルファーズと対戦。上位相手だが、この勝利を無駄にしないためにも、スゥープスらしい戦いをしてブースターに勝利を届けたい。

ブースターとチアの後押しがこの日の勝利の要因となった

4連勝で上位戦へ 岐阜スゥープス84-65岩手ビッグブルズ

2019年2月17日バスケットB3第14節2日目

4連勝に向けスゥープスチアリーダーズも熱く楽しく笑顔でサポート

前日は試合終了間際に逆転し、大きな勝ち星を得た岐阜スゥープス。順位は8位のままだが勝率では7位の鹿児島レブナイズと並んだ。この日の岩手とのゲーム2もしっかり勝って4連勝を決め、今後の上位との対戦に備えたい。

第1Q(岐阜20-16岩手)

終了間際でもしっかり決め切る伊藤良太

いきなり相手を24秒のショットクロックにかける厳しい守備を見せたスゥープス。#8田中昌寛の2Pで口火を切るが、この試合も昨日のゲーム1同様に競った展開となった。ただ前日と違うのは、常にスゥープスがリードを保ちながら、ゲームが推移したこと。残り49秒で16-16と同点にされたが、その後、#16伊藤良太が連続得点、しかもまたもやブザービーターを決めて20-16で第1Qを終えた。

第2Q(岐阜17-15岩手)

第2Qは17点中15点をマイクが奪う。ちなみに2点は#3園田大祐

第2Qは、#44マイケル・アリソン劇場。開始直後に連続失点をしてしまい追いつかれるが、マイクがインサイドのシュートを確実に決めると、田中のパスカットからバスケットカウントのついたシュートをねじ込む。その後もこのQの17点のうち15点をマイクが奪い、スゥープスは6点のリードを持って前半を折り返した。

第3Q(岐阜22-21岩手)

エース田中も12得点。3Q終了間際に連続ポイント

前半にリードをしていても「魔の第3Q」でそのリードを吐き出してしまうことの多かった最近のスゥープス。#6ビンゴ・メリエックスの得点などでリードを保っていたが、残り1分46秒で52-52と再び同点に追いつかれてしまった。しかし気持ちを入れなおして集中したという#16伊藤が2Pを決めると、#8田中が中央から3Pシュートを沈め、さらに田中は残り4秒でも冷静に2Pシュートを決め切り59-52とした。

第4Q(岐阜25-13岩手)

第4Qは「リョータイム」。要所での3Pシュート。フリースローも落とさず

第2Qがマイク劇場だとすると、この第4Qはまさに「リョウタイム」となった。59-54の残り9分23秒に#16伊藤良太が3Pシュートを決めると、66-62と追い上げられたところでもきっちりと3Pを沈める。直後に#8田中も続いて3Pを決めると#44マイクがダンクシュートで弾みをつけて、またもや伊藤が3P。点差が開いてもしっかりとしたディフェンスでリズムを渡さず、伊藤はシュートを決めまくる。このQは14点の荒稼ぎで、最終的には19点の大差をつけて、スゥープスが4連勝を決めた。

4連勝の勢いで3位越谷アルファーズ戦に挑む

この結果、スゥープスは鹿児島を抜いて7位に浮上。6位の埼玉とも1勝差となった。次節は敵地で3位の越谷アルファーズと対戦する。

梶本健治AC

作戦も決まり、チームも成長してきた

「相手がゾーンディフェンスに対してどういった対策をしてくるかがポイントだったが、うちの選手がそこに対応してくれて相手のリズムにさせなかった。作戦として第4Qで勝負しようと考えていたが、良いリズムで流れに入っていけた。越谷にはホームで1勝している。この勢いでなんとか一つは勝ちたい。ポイントはマイクの攻めが通用するか、そして周りが3Pを決めれる体制をつくれたら勝ちにつながると思う。

#44マイケル・アリソン

マイクは23点。フリースローも8分の7と高確率で決めた

「とにかく、いまの状況を続けていくことが重要。特にディフェンスが大事。このままディフェンスをしっかりやっていけばいい結果につながっていくと思う。第1Qはあまり良くなかったのは自分でわかっていた。そこから調整をして、第2Qは、とにかく攻撃を仕掛けにいった。相手は横の動きに弱いとビンゴにアドバイスをもらって、横に振る、揺さぶって回り込むことを意識した。チームの雰囲気はとても良い。みんな勝利が大好きで、勝った後はみんなでお祝いをして、また勝ちに行くそんな気持ちでやっている。越谷にもディフェンスに集中してやっていくことが一番重要になると思う」

#16伊藤良太

渾身のガッツポーズ。「リョータイム」はちょっと恥ずかしいそうだが、これからも使います

「ホームで2連勝できて良かった。昨日の反省点は改善できたと思う。最後まで粘って勝ち切ることが出来たのは成長していると思う。第4Qで引き離すことが出来たのもリバウンドをチームみんなで取って、走り切ることが出来たからだと思う。勝負所で自分で行くのか、周りにパスを出すのか、ガードとして見極める必要があったが、今日はシュートタッチが4Qでやっと戻ってきたので、思い切り打った。ホームの声援があって決め切れたと思う。やっぱりホームは楽しい。越谷もかなり調子を上げていると思うので、自分たちの力を試すチャンス。いままで積み上げたものをぶつけて、勝って上位とも戦えることを証明したい。遠征に行く人数は少ないかもしれないが、全員で頑張る」

痛快な逆転劇 岐阜スゥープス76-70岩手ビッグブルズ

2019年2月16日バスケットB3第14節1日目

逆転劇の主役はビンゴ・メリエックス

前節、東京海上日動ビッグブルーに2連勝して、ホームに帰ってきた岐阜スゥープス。今節の対戦相手は、ここまで9位の岩手ビッグブルズだ。第6節のアウェイ戦では2連勝しているが、岩手も前節、上位の越谷に勝利を収めている侮れない相手。気を引き締めて勝利にこだわりたい。

第1Q(岐阜17-17岩手)

伊藤良太は効果的な時間にシュートを決めた

序盤からなかなかシュートが決まらず、ビッグブルズにペースを握られたスゥープス。アウトサイドのシュートをねじ込まれ6-15と9点差をつけられたところで、たまらずタイムアウトを取った。その後はリバウンドに集中し反撃を試みると、#6ビンゴ・メリエックスの2本の3Pシュートが決まり3点差に。終了間際には#16伊藤良太が3Pを決めてなんとか同点に追いついた。

第2Q(岐阜20-26岩手)

厳しいディフェンスをかいくぐって攻撃を仕掛けるマイケル・アリソン

スゥープスは、このQもエンジンのかかりが悪く、ビッグブルズに次々と3Pシュートを沈められる苦しい展開。残り4分25秒には24秒バイオレーションのブザーと同時に3Pを決められてしまう。オフィシャルタイムアウト後に#44マイケル・アリソンの2P、#3園田大祐、#8田中昌寛の3Pシュートで追い上げたスゥープスだったが、なかなか主導権を握れずに37-43で前半終了。このQも終了間際に#16伊藤が3Pを沈めてなんとか6点差にした。

第3Q(岐阜16-19岩手)

夢中になって応援するこどもの期待に応えたい

後半は開始から、取っては取られるを繰り返す。詰まりそうで詰まらない点差に焦りも見え始め、ディフェンスリバウンドから速攻のチャンスも、ロングパスは#16伊藤の指先を抜け得点に至らない。ビッグブルズのダンクシュートも決まり53-62でこのQを終えたスゥープス。今日は「自分たちの日」ではないのか。

第4Q(岐阜23-8岩手)

残り1分を切ったところでビンゴの逆転シュートが決まる

残り10分で9点差、十分に逆転できる時間ではある。それでもこの日は一度も流れが呼び込めていないスゥープス。残り7分19秒で56-67と11点の差が開いてしまった。しかしここからスゥープスのゾーンディフェンスが機能し始める。リバウンドも制しリズムをつかむと#8田中の3P、#6ビンゴのフリースローを挟んで、#12三浦も3Pシュートを決める。相手のチームファウルも5つとなりフリースローで着実に加点すると、残り1分53秒の#16伊藤のレイアップシュートはバスケットカウントとなり、ついに70-70の同点。そして相手の攻撃をしのぐと、残り49秒、中央から左に開いた#6ビンゴにボールが渡り、ノーマークで打った3Pシュートが見事に決まる。試合開始からずっと岩手にリードを許していたスゥープスだったがここで逆転。その後も相手のファウルを積極的に誘うプレーで、フリースローを獲得。76-70と逆転でスゥープス劇場の幕をおろした。

この勝利で3連勝となったスゥープスは、鹿児島レブナイズと11勝16敗で並び、明日(17日)の結果次第では、7位に順位を上げられる可能性が出てきた。

梶本健治AC

梶本ACも逆転勝利に嬉しそうだった

オフェンスのシステムをかなり研究されて、インサイドのマイクがなかなか得点できず、アウトサイドに頼った攻撃になって第3Qまで苦しんだ。ゾーンディフェンスが第4Qで利いてもう一つファーストブレイクできちっと得点できるともっと楽になったと思うが、チーム全体に粘りが出てきて、あきらめない気持ちが勝利につながった。ビンゴはみんなを盛り上げてくれる。性格の面でもいい形でチームに溶け込んでくれている。明日はゾーンに対して修正してくると思うが、それを上回って連勝したい。

#12三浦正和

追い上げる3Pやダメ押しのフリースローなど11得点の三浦

チームとして重い時間が続いたが、全選手が3Pシュートを高確率に得点できたこと、粘り強いディフェンスで戦えたことが最後に勝ちを掴めた要因だと思う。5人以上が10点以上を取ったことからわかるように全員で勝ち取った勝利。ベンチも一体となって戦えているし、僕個人としては、家族の協力もあってやれている。子どもにカッコイイ姿を見せられたらというのがモチベーションになっている。

#6ビンゴ・メリエックス

13得点15リバウンド、逆転の3Pを決めてこの試合のMVPに

逆転する前からすごくエネルギーがたまっていた。ディフェンスから頑張ってやってきたことが流れとして自分にやってきた。シュートが決まってとても興奮した。第3Qまでは、簡単なシュートを打たれていたので、第4Qはそうしたシュートを打たせないように意識したゾーンディフェンスが効いたと思う。それが攻撃に繋がり勢いがついてシュートが決まった。今日は勝利できたがいくつかのミスがあったので、そこを修正して明日に備えたいと思う。

適応力を磨け 岐阜スゥープス64-82埼玉ブロンコス

2019年2月3日バスケットB3第12節2日目

現在8位。上位に食い込むためには今日も勝っておきたい

前日はオーバータイム(延長戦)で辛くも勝利した岐阜スゥープス。シーズン目標の5割を達成するためには、上位でも相性が良い埼玉ブロンクスに連勝しておきたい。課題は必ず修正してくるであろうブロンコスにどう対応するか、また前日はナイター、今日はデーゲームということで、選手の疲労のたまり具合はどうなのか、そこも問題だろう。

第1Q(岐阜17-17埼玉)

前日の勢いそのままに序盤はスゥープスのリズムだったが・・・

前日がハードなゲームで、重い立ち上がりを予想していたのだが、まったくもって見識不足だった。今日も#44マイケル・アリソンがオープニングシュートを決めると、#8田中昌寛がカットインからのシュート、さらにマイクがダンクシュートを決める。#16伊藤良太と#3園田大祐もフリースローを着実に2本ずつ決め、13-4とスゥープスは快調なスタートを切った。しかし、オールコートでのマンツーマンディフェンスに変えたブロンコスも反撃。スゥープスは5連続失点を喫してしまい13-15と一気に逆転。終盤は得点を取り合い17-17と同点で第1Qを終えた。

第2Q(岐阜20-21埼玉)

杉本憲、三浦が連続で3Pシュートを決め、第2Qも順調なスタート

開始早々#17杉本憲男、#12三浦正和の3Pシュートが立て続けに決まったスゥープス。するとブロンコスはまだ第2Qが40秒ほどしかたっていないにも関わらず、前半最後のタイムアウトを使った。気合を入れなおし激しく守備に来たブロンコスにスゥープスは自分たちのリズムが作れない。またもあっという間に逆転され、1点を争うシーソーゲームに。前半は37-38と昨日と同様息詰まる熱戦となった。

第3Q(岐阜15-25埼玉)

相手の厳しいディフェンスに攻撃のリズムが崩れた

このところの課題となっている第3Q。立ち上がりこそ#44マイクや#8田中、#6ビンゴ・メリエックスの得点で5点差をつけるが、その後相手の激しい守備と高さのある外国籍選手にやられ連続して11点を奪われる。#10犬飼啓介のシュートで差を詰めても最後はブザーと共に相手の3Pシュートが決まり52-63と引き離されてしまった。

第4Q(岐阜12-19埼玉)

マイクは27得点17リバウンドと孤軍奮闘

前日は必死に追いつき、延長で逆転勝ちしたスゥープスだったが、この日は前日からの疲労と、オールコートのプレスを掻い潜ることで体力を消費し粘りが見せられない。徐々に点差が開いていき、頼みのアウトサイドからのシュートも焦りからか全く入らず。最終的には64-82と大きな点差がついてしまった。

前日勝った相手に悔しい敗戦となってしまったが、相手はリーグでも勝率5割以上を誇るチーム。2日で1勝1敗は悪くない。ただ第3Qに相手のリズムを止められない課題は早急に改善したい。来週第13節は、アウェイで東京海上日動と対戦。前回2連勝しているだけに、守って走る自分たちのバスケットができれば負けることはないはず。油断は禁物だがしっかり2連勝して、次につながる試合にしてほしい。

守って走るバスケットは機能している。あとは時間を延ばすだけ

梶本健治AC

全体的に2試合目の第3Qに疲れが出ている。ターンオーバーも多くあって攻めのリズムが崩れてシュートが雑になった。この後の東京海上、岩手戦は4試合とも落とせない。交代選手もしっかりとリレーして、残りの5分で新しいシステムがうまく使えるように、自分たちのバスケットをして勝ち切りたい。

#16伊藤良太

一番の若手は厳しい日程の中でも全力を出し続ける

相手も対策を練ってきて、自分たちのバスケットを封じられた。第3Qもチーム全体で課題だと感じているが、具体的に何をするか明確にしないといけない。飛ばしてくる相手に受け身にならずに先手、先手でやっていかないと。適応力がかなり必要だと思う。もっとチームとして成長できると思う。上を向いてB3で戦っていけることを示したい。

試合後のハイタッチ。ケガから早期の復帰を

オーバータイムの死闘 岐阜スゥープス89-75埼玉ブロンコス

2019年2月2日バスケットボールB3レギュラーシーズン第12節1日目

バレンタイン企画でエスコートの女性たちと試合前恒例の円陣

前節、アウェイの鹿児島で19年初勝利を挙げた岐阜スゥープス。順位は8位のままだが勢いは確実に上昇中。5位埼玉ブロンコスとのホーム2連戦は何としてもモノにしたい。埼玉との前回対戦は1勝1敗と実力は互角だ。

第1Q(岐阜20-18埼玉)

第1Qで10得点と流れを作った#44マイケル・アリソン

ジャンプボールは埼玉から。スゥープスはその攻撃を防ぐと、幸先良く最初の攻撃で#44マイケル・アリソンがインサイドシュートを決めて先制。マイクは、その後得たフリースローも着実に決めて順調な滑り出しを見せる。それでもブロンコスの外国籍選手に3ポイントシュートを沈められ、徐々に点差が詰まると、残り2分25秒にパスカットされ16-16の同点に。タイムアウト後、先に得点され16-18となったが、#12三浦正和、#44マイクと連続ゴール。2点リードで第1Qを終えた。

第2Q(岐阜21-15埼玉)

要所でシュートを決め、リバウンドも頑張った#3園田大祐

開始30秒で#12三浦の3ポイントが決まり勢いに乗ったスゥープス。フロントコートで#16伊藤良太が競ってこぼれたボールを#8田中昌寛がラインアウトギリギリでつなぎ、#3園田大祐が3Pシュート。これが成功しリードを9点に広げる。その後もリズムを失わず、厳しい守備でリードを保つが、最後ブザーと共に相手の3Pが決まってしまうもったいない場面も。それでも8点のリードを持って前半を折り返すこととなった。

第3Q(岐阜15-25埼玉)

魔の第3Qでは逆転を許したが、ディフェンスで粘りをみせる

前節の鹿児島戦でもそうだったが、大量失点を喰らいスゥープスには、鬼門となっている魔の第3Q。ハーフタイムで修正してくる相手の攻撃にいかに早く対応できるかが課題だ。埼玉に先に点を取られ、#8田中のシュートを#3園田がフォローしてすぐに取り返したところまでは良かったが、ミスを連発し流れを埼玉に渡してしまう。一気に逆転を許し一時は5点差をつけられ、前半のムードがうそのような展開に。それでもここで踏ん張り、2点差まで戻して最終Qに。

第4Q(岐阜18-16埼玉)

エースの仕事で同点に。スゥープス初のオーバータイムに持ち込む

相手のフリースロー、ミスから失点と嫌な流れから入った最終エンド。残り8分でこの日最大の8点差まで広げられてしまった。しかしスゥープスはここから覚醒する。#8田中のスリーポイント、オフェンスリバウンドを#3園田が拾って#6ビンゴ・メリエックスのシュート、#44マイクが中央を突き破りレイアップと67-67の同点に追いつく。さらに69-69から残り1分30秒で#8田中の3Pが成功72-69とするが、ブロンコスも引き下がらず、外国籍選手の連続得点で72-74で残り35秒となった。スゥープスは逆転するには3点が必要。2点シュートだと同点止まりだ。時間を精一杯使っても相手の攻撃時間は微妙に残る。スゥープスが選択したのはまずは同点。残り21秒で#16伊藤が確実にシュートを決めた。そしてブロンコスの最後の攻撃。時間ギリギリでジョシュア・クロフォードが外角からシュート、リング下ではダーネル・マーティン・ジュニアがそのこぼれ球に反応しタップシュート。しかしこれは決まらず、74-74でスゥープスとしては初のオーバータームに突入した。

OT(岐阜15-1埼玉)

5分間で1点しか許さず劇的な試合を制した

体力面では不安のあるスゥープスだったが、結果から言えば素晴らしい内容で5分間のオーバータイムは敵を圧倒した。オフェンスリバウンドを頑張って拾った#3園田がファールをもらい緊張感のあるフリースローを2本沈める。#44マイクがカットインから決めると、ディフェンスリバウンドもしっかりキープ。#8田中の3Pシュートにつなげ一気に7点差をつけた。その後も#16伊藤のスティールから田中、伊藤のフリースローを挟んで、ビンゴからマイクの連携でマイクはダンクを叩き込む。オーバータイムは相手にフリースローの1点しかとられない完勝で、上位の埼玉相手に勝利した。

梶本健治AC

オーバータイムに向け指示を出す梶本ACと落アソシエイトコーチ

ディフェンスに粘りが出てきた。少しずつ強化できてきたと思う。(オーバータイムの指示は?)選手には思い切って行けと。フリーになった時に不安になることもあったので、空いたら思い切って打てと指示した。埼玉とは相性がいい感じもしている。長身の選手に対してみんなでしっかり守りを固めることが出来ているので、明日も勝って3連勝といきたい。

#8田中昌寛

緊張感のある場面でシュートをねじ込めるのが田中の強みだ

これまで埼玉とは2勝2敗。負けたゲームをみると、3Pシュートと攻守の切り替えで調子に乗せると自分たちは劣勢になることが分かっていたので、今日はそこを抑えようと考えた。序盤はそれができたが、課題の第3Qで流れを持っていかれて、でもそこで我慢できて、最終的に競ったゲームをものにできたことは今後につながる試合だったと思う。第4Qの最後の相手のシュートは正直、負けたと思った。でも決まらず相手は勝ちを逃し、自分たちはいけるぞ!と思えたことが勝利につながったと思う。

#3園田大祐

ホーム初スターターで18得点。MVP級の活躍だった

鹿児島戦からスタートで起用されるようになり、今日もスタートで出ることになって「何としてもこれをつなげたい」という気持ちでプレーした。個人としては外角からのシュートが得意だが、そこでリズムを作るよりもリバウンドやルーズボールでハッスルして勝利につなげたいと思ったので、そこはできたと思う。オーバータイムのフリースローは無になるというか自分で気持ちを落ち着かせて、全部決まったので良かった。スゥープスは控えも良いものを持っている選手が多い。自分がダメでも代わりの選手がいくらでも活躍できる。だから思い切ってプレーできる。(勝利の瞬間は?)うれしかったけどホッとしたのが正直な気持ち。ホームでスターターは初めてだったので2連勝とつなげられてホッとしている。もっとプレータイムをもらえるようにスコアに残らないところでもハッスルして頑張りたい。