Jリーグトライアウト岐阜系選手の様子

今月6~7日に名古屋にあるパロマ瑞穂スタジアムで、2017JPFAトライアウトが行われ、FC岐阜を契約満了となった選手、過去にFC岐阜に在籍していた選手も参加した。

常澤 聡 選手 (東京V-草津ーFC東京ー山形ー岐阜)1対1を止める場面や枠内シュートを横っ飛びで弾き出す場面もあり軽快な動きを見せた。

「自分はまだできる、動けるという所を見せたかった。楽しかったですよ、試合は。疲れましたけど。終わった後にこうすれば良かったと思うところはありましたが、今自分のできることはやれたかなと思います。自分としては手応えはあります。自分の中でまだやり切ったと思えていないし、自分を必要としてくれるクラブがあれば」

遠藤純輝選手(岐阜ー町田)ミニゲームから気合いの入った仕掛けを何度もしていた。フルピッチの2本目は右サイドバックで持ち味が出しにくそうだったので、1本目にゴールを決めておきたかった。

「選手を続けたいと言う気持ちが強く、トライアウト出場を決めました。走ると言う部分はできたと思いますが、技術の部分で結果が残せませんでした。もっと練習して結果を残せる選手にならないといけないと思いました」

深谷友基選手(大分ー大宮ー岐阜ー愛媛)

試合前からまわりの選手をまとめるリーダーシップは健在だった。試合勘的に難しそうだったが、得意な空中戦では完勝していた。

「また来年もサッカーをやりたいという気持ちで、戦力外通達を受けた時すぐに、トライアウトを受けるという気持ちになりました。(まわりによく声を掛けていましたが?)声を掛けることは自分の持ち味でもあるし、まわりの雰囲気も昂っていくと思うし、自分自身も集中できるので、ゲームでも意識はしたんですけど、プレーではミスが多かったので納得がいかないです。まあでもやる事はやったかなと、あとは待つだけですね。自分の中では今日で今シーズン終わったそういう気持ち、なかなか試合に出ることもなかったので、試合勘も含めて難しかったです。でも久しぶり試合をやって楽しめた部分もあって、まだサッカーをやりたいなと思いました」

山﨑正登選手(柏ー岡山ー柏ー岐阜ー柏ー岐阜ーYSCC横浜)中盤を仕切り好パスを供給。落ち着いたプレーをしていた印象。

 

鈴木潤選手(岐阜)1本目は左サイドで積極的にオーバーラップしていたが、2本目はやや疲れたか。懸命な姿勢は見えた。

山田晃平選手(草津ーコロラド・ラピッズー長崎ー長野ー長崎ー長野ー岐阜)2本とも攻撃的なポジションでよくボールに絡む。ドリブルの仕掛け、パスなど積極性がありかなり目立っていた。

秋葉勝選手(山形ー金沢ー山形ー岐阜ー金沢ー岐阜ー金沢)鈴木、山田と相対するチームの中盤に君臨。危険な場所を察知する能力や鋭いパスで唸らせた。

スタンドには大木武監督の姿も、ジュビロの服部年宏さん、山田正道さんも観戦していました。

 

 

名岐ダービーを見てFC岐阜のこの10年を想う

長良川競技場でのダービーはやはり格別だった。

試合前からサンサンデッキで両チームのサポーターが交流し、岐阜のグルメを楽しむ。ゴール裏には岐阜サポーター初めてのコレオ、バックスタンドも緑一色だ。そして名古屋のゴール裏ではびっしりと赤と黄色の旗が揺れる。過去最多の17027人が醸し出す熱気に包まれて試合が始まる。

幸いなことがあった。岐阜の監督が「大木武」であり、名古屋の監督が「風間八宏」であったことだ。サッカーどころの清水で同級生だった二人は、自分のやり方を曲げない頑固者。相手の良さを消すのではなく自分たちのスタイルを貫き通す、ガッチリと組み合った結果、本質的に面白いサッカーを見ることができた。はっきり言ってしまえばガチガチに引きまくった代表の試合よりも魅力あふれるものだったと思う。

結果は6-2と数字の上ではFC岐阜の完敗。しかし「うちの方が決定機を決めただけ」と名古屋・風間監督が言うように大きな差は感じられなかった。勝負の綾となったのは個人の部分、もちろんハットトリックを決めたガブリエル・シャビエルもあるが、名古屋・佐藤寿人が柔軟に左サイドで攻守に対応できたことが名古屋の勝因だろう。

盛り上がる観客席を見ながら、今西和男元社長を思い出していた。実は昔、監督選びが難航していた時に「風間さんはどうですか?」と聞いたことがある。今西さんはドイツで活躍していた風間さんの所に何度も足を運び、誠実な交渉の末に広島に移籍をさせたほど深いつながりがある。当時は筑波大学で監督をしていて、Jリーグでの実績は何もなかったが、FC岐阜は田中秀人や西川優大など筑波大カルテットが在籍し主力となっていたので、名前を出したのだ。その時の今西さんの返答は、

「風間はJ1に上がった時の切り札だ」ということだった。

当然あれほどのプレーヤーだった人物を監督にさせるためには、それなりの舞台を用意してあげたいと思うだろうし、当時の財務を含めた総合的な力では、その名前に傷をつける可能性が高かったと思う。それから紆余曲折があり、今季大木武監督が就任、FC岐阜は生まれ変わった。そしてそのサッカーは同郷の風間監督のサッカーとコンセプトはほとんど同じ、超攻撃的でスペクタクルである。

でももしあの時、今西さんが風間監督にオファーを出し、受けてくれていたら、ひょっとしてこの名岐ダービーの監督席には、岐阜に風間、名古屋に大木と、それぞれ逆の席に座っていたのかもしれないな、と勝手に想像し、勝手に不思議な感覚で見ていた。

ただ今は大木監督で良かったと思っているのであしからず。

 

 

代役が高いクオリティを発揮 群馬に快勝

J2第25節 〇岐阜 2-0 群馬   得点 クリスチャン(前半5分)、小野(後半34分)

チームの柱・庄司を欠いたFC岐阜だが、その代役ともいえる選手たちの活躍で群馬に2-0で快勝した。

主役はその庄司に代わってアンカーに入った小野悠斗。前半5分に高い位置でボールを奪うと、今季初先発のクリスチャンにラストパス、クリスチャンはGKの動きを冷静に見極め先制点を挙げる。

後半26分には小野から14節以来の先発となった風間宏矢に、相手の股を抜いたスルーパスが出る。ドリブルで持ち上がりシュートを放つが、これはポストに阻まれる。

待望の追加点は後半34分意外な形で生まれる。右からのCK、キッカーの小野はニアサイドに大きく曲がるボールを蹴る。すると判断を誤ったGKは処理できず、直接ゴールに吸い込まれた。

庄司不在で岐阜らしいパス回しはいくぶん減った印象だが、代役達はその個性を存分に打ち出し、いつでも取って替われることを示した。

FC岐阜の勝ち点は29となり、順位を17位に上げた。

FC岐阜対群馬 プレビュー

チームの心臓・庄司が不在 己の個性で打ち勝て

「庄司と同じことをする必要はない」大木監督は、出場停止の主将・庄司悦大に代わってアンカーに入る小野悠斗に向けて、自分の個性を打ち出すことを指示した。

今季初めてチームの心臓とも言える庄司を欠く。直近の2試合は無得点と再び決定力の課題が顔を出し始めた。「あとは決めるだけ」と永島悠史が言うように、ゴール前までの展開は悪くない。いかに自信を持って決め切るか、特に小野や今節チャンスをもらえそうな風間は得点に絡むプレーでアピールしたい。

「最下位にいるが強敵だと思う」と、群馬が相手でも大木監督に油断はない。岐阜が上位に上がるためには、勝利し続けるだけ、ただただそれだけだ。

町田の作戦にはまり連勝ならず FC岐阜

FC岐阜 0-2 町田ゼルビア

負けるとすればこのパターンという典型的な展開で町田に敗戦した。

町田は岐阜にボールを持たせても最後はやらせないという作戦。いくらボールをポゼッションされても、シュートを打たせなければゴールを決められることはない。

FC岐阜は高い位置でボールを保持するチームとして、最も警戒しなければならないロングボールからの裏への抜け出しで、先制点を決められてしまった。ボールを持てない町田としては、これしかないという展開、実際最初のチャンス、最初のシュートをゴールに結びつけた。そしてFC岐阜は、前半のうちに2点目を奪われたことで更にゲームを難しくしてしまう。

ただ守備に課題があるのはわかっていたこと。それよりも攻撃に重きを置いている以上、あれだけのチャンスを作りながら無得点だったのはいただけない。特に後半攻めるしかない岐阜はシュートチャンスをことごとく得点に結びつけられなかった。「決めるところは個の能力の部分にかかってくる」と風間が言うように攻撃陣の個々のレベルアップが必要だ。

次節は余計な赤紙をもらってしまった庄司悦大が出場停止。チームの心臓となるプレーヤーを欠くが、ホーム長良川競技場での戦い。岐阜らしいサッカーを見せて、ゴール裏のサポーターを喜ばせたい。

 

 

勝ちまくって「岐阜スタイル」の確立を

J2 FC岐阜対町田ゼルビア マッチプレビュー

今週もWEBサイトにはFC岐阜の記事がたくさん載った。大木監督の率いる魅力的なサッカーが注目されることは、ずっとFC岐阜を応援してきている身としてはとてもうれしいし、自分の得意分野で伝えられないことを非常に残念に思っている。

それでも、人々を魅了するサッカーをしているとはいえ順位は18位。例年よりちょっと上なだけである。開幕前、大木監督は新しい岐阜のスタイルについて聞くと「結局勝たないとね、岐阜のスタイルなんて言えないんだよ」と真剣なまなざしで答えてくれた。

自分としてはこれまでのサッカーで、十分に楽しく新しい「岐阜スタイル」と思って見ているのだが、監督がそう言っていたならしょうがない。今節町田戦から勝ちまくって、岐阜スタイルが確立したと大声で言えるようになりたい。

ポイントはやはり決定力となるだろう。前節も前半のチャンスに決めきれていたら勝負はわからなかった。フィニッシュはどうしてもその日の調子や個人の技量次第となる、それならばチームとしては決定的なチャンスを何本も何本も作るかしかない。

前回対戦を参考にしてもポゼッションは出来るだろう。注意すべきは不用意なパスミスからのカウンター、ロングボールへの対処の2点。相手の少ないチャンスにあわてず騒がずDF陣は対処したい。

風間選手も「このサッカーがめちゃくちゃ楽しいといつも感じている」と言う。なかなか出場機会が伸ばせないでいる選手が言うのだから、その楽しさは相当なものなのだろう。今シーズン初勝利をあげた「ゲン」の良い町田相手に、ここから勝ち星を積み上げていきたい。

FC岐阜対町田ゼルビア 7月22日18:00キックオフ 岐阜メモリアルセンター長良川競技場