らしさを追求して成しえた逆転勝ち 岐阜スゥープス77-74岩手ビッグブルズ

2019年4月7日(日)バスケットB3ファイナルステージ第3節ゲーム2

チーム一丸となってプレーが勝利を呼び込んだ

前日のゲーム1で、不甲斐ない試合をしてしまい最下位に落ちた岐阜スゥープス。宿泊先で長いミーティングを行いこの試合に臨んだ。チームの精神的な支柱である田中昌寛は、「それぞれの思っていることをぶつけ合った。みんなが納得してこの試合に挑めたことが大きかった」と逆転勝ちできた要因を語る。プロチームとなって初めてのシーズン。精神的にも厳しい中でチームの理念を再確認し、勝利を収めたことで「チームはまた一つ成長したと思う」と、梶本健治ACも選手たちの今後の活躍に期待を寄せた。

試合は序盤から両チームともにシュートが決まらず、ロースコアでゲームが推移する。特にスゥープスは第1Qのシュート成功率は14%と、打てども打てどもリングに嫌われた。それでも第2Qのラストプレーで田中の3ポイントが決まり30-35と何とか喰らいついて前半を終える。田中はそのプレーについて「健太郎(吉田)が、『田中さんなら入ると思うから任せた』と言ってくれて、気が楽になった」と振り返った。

要所で3ポイントシュートを決めるのが田中昌寛選手の真骨頂

実力伯仲の両チームは、後半に入っても一進一退を繰り返す。しかし、第4Qで再びシュートが決まらなくなったスゥープス。それに対しビッグブルズは着実にシュートを沈め、52-61とリードをあっという間に広げられ、スゥープスはたまらずタイムアウトを取った。

梶本ACの指示は「ゾーンディフェンスにすれば相手のシュートが落ちる」と明確。開いた点差を追いつこうと攻撃に重点を置くのではなく、スゥープスらしい守備から立て直すことで活路を開こうとした。

そして、見事その読みが的中する。タイムアウト後すぐの相手の攻撃は決められたものの、杉本慎太郎のアシストからビンゴ・メリエックスが3ポイントを決めると、田中、杉本慎も3ポイントを続けて一気に差を詰める。その間、相手に得点を許さずにリバウンドも制圧。マイケル・アリソンのシュートでついに63-63と劣勢を跳ね返した。

スゥープスの試合が初めて行われた下呂のブースターも、畳みかけるような反撃に大きく盛り上がりチームを後押し。65-65からビンゴがフェイドアウェイを決めて67-65に。さらに「相手はボールを持つとパスをする先を探す」と、動きを読み切っていた伊藤良太がスティールからファストブレイク。続けて杉本慎もスティールを決めて、パスを受けた伊藤が落ち着いてレイアップシュート。その後も相手のチームファウルからのフリースローを伊藤がしっかりと決めて、追いすがるビッグブルズを振り切った。

先輩たちのおかげで伸び伸びプレーできているという伊藤良太選手

これでスゥープスは順位を一つ上げて6位に。しかしそれよりも田中は「チームがバラバラになりかけたところで、しっかり話し合いができて、しかも逆転勝ちできたことは今後につながる。鹿児島戦の勝利よりも重要な勝利」だと語る。

来週、第4節は、ホームOKBぎふ清流アリーナに帰って、越谷アルファーズと対戦。上位相手だが、この勝利を無駄にしないためにも、スゥープスらしい戦いをしてブースターに勝利を届けたい。

ブースターとチアの後押しがこの日の勝利の要因となった

ブザービーターに散る 岐阜スゥープス77-79鹿児島レブナイズ

2019年3月31日バスケットB3ファイナルステージ第2節ゲーム2

試合後の囲み会見で伊藤良太選手は、絞り出すようにこう言った。

「悔しいですね、正直」

第4Q残り6分あまりの時点で、58-73と15点の差を付けられた。しかしスゥープスはそこから怒涛の反撃を見せる。マイケル・アリソンとアレン・ハジベゴビッチの連続ダンクシュート。そして伊藤の3ポイントが決まり8点差。ここで鹿児島はたまらずタイムアウトを取る。

アレン・ハジベゴビッチ選手の迫力あるダンクシュートをぜひ生で見てほしい

スゥープスが追い上げられた要因は、持ち味である激しい守備だった。オールコートのマンツーマンに変え、ボールがコートに入った瞬間からプレスをかける。その勢いに圧された相手はミスを繰り返した。タイムアウト後も小澤友教のシュートをマイケルがタップでフォーロー。マイケルは続けざまにインサイドのシュートを決めて、バスケットカウントを得る。そのフリースローは外れたもののリバウンドを田中昌寛が拾い中央のアレンへ。アレンはきれいにシュートを沈めて2点差に。そして残り3分を切ったところで伊藤の3ポイントが決まり、ついに74-73とスゥープスが逆転に成功した。およそ3分の間、相手に1点も与えず、16点を奪う猛攻。ブースターもこれまでにないほど盛り上がった。

しかし、スゥープスはここから攻め急いでしまった。吉田健太郎のドライブが落ち流れが途切れると、再び逆転を許す。それでも残り23秒で伊藤がシュートをねじ込み、ファールも誘って、このフリースローをきっちり決めた。

十六銀行デーで背番号「16」の伊藤良太選手も気合いが入っていた。最後の追い上げは「ホームでの意地」

77-77で残り23秒。相手は時間を目一杯使いたい場面だ。スゥープスとしては、ボールをカットする以外に攻撃する時間はない。心理的には守り切って延長に持ち込みたかった。

アレンが厳しいチャージをみせるもののボールは奪えず、残り3秒で鹿児島ボアキンがシュート。これがリングに当たって落ちた。しかしリバウンドは鹿児島6番館山の手元へ。少し後ろに体をそらしながら放ったジャンプシュートは、ブザーと共にリングに吸い込まれた。

鹿児島6番館山選手のシュート力は見事だった

「守備で効いていた小澤に代えて、吉田を出して得点を狙いに行ったことでリズムを崩した」と、采配を悔しがった梶本健治AC。それはもちろん結果論であり、今後のチーム力強化のためには納得できる交代だ。若くても、あのしびれる場面で積極的にシュートを打てる吉田も大したものだと思う。

一時は「惨敗」かと思わせるような試合を、ホームで負けられないという意地と執念で接戦に持ち込んだスゥープス。今回は相手、特にあの場面で決め切った館山を称えるべきなのかもしれない。非情に悔しい結果だが「これもバスケット」である。

ホームで爆発とはいかなかったが、可能性を見せた吉田健太郎選手

岐阜スゥープス大きな一年生の一年


今シーズンからバスケットB3リーグに参戦している岐阜スゥープス。去年11月から始まったレギュラーシーズンは12勝24敗で8位で終えた。目標としていた勝率5割には届かなかったものの、当初、関係者からは「5勝がいいところ」「そもそも勝てるのか?」と言われていたことを考えれば、まずまずの成績だったと言えるだろう。

しかし何よりも良かったと言えるのは、多くのブースターを集めることに成功したことだ。レギュラーシーズンの最終節の2日間は、なんと1126人と1075人の観客がスゥープスのバスケットを楽しんだ。シーズン途中、なかなか集客が伸びない時期もあったが、当初の目標としていた4桁越えを達成。大観衆が一斉にマッチデーを掲げる「ゴールドフィンガー」は圧巻だった。

さらにボランティア方々の献身的なサポートもあった。朝早くから会場の設営、準備をし、試合後の撤収作業も大変だったに違いない。試合中、観客席の後ろで必死に応援している姿も良かったし、その数もどんどん増えていった。

思い起こせば去年の3月、アマチュアのクラブチームとして最後の試合となった「全国クラブバスケットボール選手権」で優勝を果たし、B3への切符をほぼ手中にしてからちょうど一年が経過した。大きな変貌を遂げたこの一年を、選手たちはどんな思いでいるのだろうか。総仕上げとなるファイナルステージを前に、選手たちに振り返ってもらった。

#8田中昌寛選手

#8田中昌寛「あの優勝から一年ですか。感慨深いですね。クラブ時代も応援してくれる人は多かった方だと思いますけど、いまはもう計り知れないくらいの人たちが応援してくれるようになったし、もちろん感謝の気持ちを持って戦っています。その分、負けた時が今まで以上に、本当に悔しいと思っていますね。クラブ時代はいい意味で、大会ごとにリセットできましたが、B3は毎週試合があって、どう気持ちをコントロールすればいいのか、正直、自分たちはこんなに負けたことがなかったので、その修正力を学ぶ年として考えています。この一年は充実していたし、厳しかったという感覚もあるし、ただ全然納得できていません。僕らは負けて終わるチームじゃないと思っているので、今後選手が入れ替わっても、そういった精神は次の世代にも繋いでいきたいです。」

#33杉本慎太郎選手

#33杉本慎太郎「“全クラ”で優勝したからといってB3で通用するとは思っていなかったので、シーズンの最初の頃は不安が大きかったですね。負け試合が多くなって、でもこんなに応援してもらえるとは全く思っていませんでした。SNSで見たんですが、『スゥープスは勝っても負けても温かいチームだ』という書き込みがあって、それが僕の心の中には刺さっています。もともと僕たちはずっと仲良くやってきたので、それが一番笑顔になれる部分だと思います。本当は勝利を届けられるのが一番良いなと思っています。ファイナルステージはより多くの勝利をブースターさんに届けたいですね。この一年は悔しいのも楽しいのも全部味わいました。気持ちも強くなったと思います。自分が成長しているなと感じているので、今後もそうありたいと思います。」

#15小椋信吾選手

#15小椋信吾「正直なところ、自分たちの試合にお金を払って見に来ていただけるということに、まだ違和感を感じていますね。1000人をこえたのも、営業も運営もみんなが頑張ってやってくれているおかげです。僕らはただプレーするだけなので、それでみなさんが観て喜んでもらえるならプレーヤー冥利に尽きると思いますし、こういう環境は誰もが経験できるものではないのでとても感謝しています。プロになるという目標を立ててから、正直、あっという間でした。ただ誇りに思っているのは、自分たちがやってきたことは間違いではなかった。初めは全国でナンバーワンのクラブチームを作ろうと集まったチームで、それを達成できたことは大きな財産になっています。その結果、応援してくれる方々が集まって、プロチームになったわけですからね。ただ1000人集まっても試合は負けてしまった。やっぱり上位チームとはまだ差があるなとは感じています。だから観客が集まっていただくことが目標ではなく、観てもらって喜んでもらえることを目標にしています。それで2000人、3000人と集まってもらえればいいですね。うちはずっと同じメンバーでやってきたチームなので“あうん”の呼吸が武器だと思います。それだけでは勝てないですが、そこをもっと見せられたらと思います。」

#10犬飼啓介選手

#10犬飼啓介「クラブチームの時は個人として頑張っていましたが、これだけの人たちに応援してもらっている分、プレーの一つひとつ、行動の一つひとつにおいても自覚を持って過ごさないといけないという点が、この一年で一番変わったことですね。バスケット自体はクラブ時代と変わっていません。プロになって中途半端なことはできない、という気持ちが自分の中にはあって、僕は仕事の日数も減らして、朝から個人トレーニングをするなど、自分自身がやれることをやっています。準備もせずにコートに立つのは絶対にダメだなと。自分のバスケット人生じゃないですか。それを終えた時にどれだけ頑張ったか言える人生でありたいし、中途半端にやったらもったいない。仕事をしながらだからと言い訳せずに、これからもやりたいですね。」

#3園田大祐選手

#3園田大祐「ケガで今節は出れませんでしたけど、1000人以上集まってくれて本当にうれしいです。自分たちがバスケットを通してやってきたことが、ちょっとずつ認知されて、こうして頑張っているチームがあるんだなと、認められつつあるのかなという感じがしています。ただやっぱりこうした試合で勝たないと、というのはありますけど。優勝から一年たって、去年までは自分のためにやっていたバスケットでしたけど、いまは応援してくれている人のためにという気持ちになっていますね。本当にこんなにたくさんの人たちが来てくれるようになるとは想像もできなかったので、応援してくれる人たちのために、次も観たいと思ってもらえるプレーをして頑張りたいと思います。」

#25中野大介選手

#25中野大介「応援してくれている人の気持ちにこたえるためにも一生懸命やっていますが、負けが続いて本当に申し訳ない気持ちでいます。ただ自分たちがどういうバスケットをすれば勝てるのか、どういうときに負けるのかははっきりわかってきたので、その辺は修正してファイナルステージに臨みたいです。この一年は、180度変わりました。すごく幸せを感じていますし感謝の一言です。いままでは自分が楽しむバスケットでしたけど、今は観られている分、意識を高く持って、プロチームとしての自覚を持って練習から取り組まないといけないと思っています。まだまだ目指しているところは遠いですけど、気持ちをさらに高く、強く持って、観に来てくれる人にどんな形でも、少しでも感動を与えられるようにやっていきたいです。」

#17杉本憲男選手

#17杉本憲男「こういう中でバスケットをさせてもらえると、夢にも思っていませんでした。最初に思っていた以上に力を貸してくれる人も多くて、負けても『次頑張ろう!』と前向きな言葉ばかりだし、力を貸してくれるというよりは一緒に戦ってくれているという感覚です。この一年で自分の意識もだいぶ変わりました。今までは自分が、自分がという性格で、試合に出られないと、もやもやすることもあったんですけど、そういうレベルじゃないな、というのをすごく感じていて、自分だけじゃない、チームだけじゃない、岐阜県としてバスケットをさせてもらっていると思ってプレーするようになりました。10年後に試合を観に来た時に、娘に『岐阜のバスケットチームの一番最初に俺はいたんだよ』と胸を張れるチームにしたいので、一番最初のいまが一番大事だと思うんです。まわりの人たちに支えてもらっていることを感謝するのが当たり前のチームでありたいし、ボランティアの人たちは、仕事じゃないし、お金をもらえるわけじゃないし、僕らを応援したいっていう気持ちをエネルギーにしてやってくれているじゃないですか。それを思うと胸が熱くなります。選手だけじゃなくて、ボランティアも運営も関わった人全員が、良いシーズンだったと喜んでもらえるようにファイナルステージも頑張りたいです。」

細田英樹社長「この一年は感慨というより、突っ走ってきたという表現が一番正しいですね。正直、何かを味わっている暇はひと時もなかったです。興行をしながら次の興行の打ち合わせをして、絶えず何かをやりながら次のことをしています。最終節1000人以上入りましたが、まだディフェンスコールやオフェンスコールを一緒にやっている人が少なくて、これをどうしたらもっとたくさんの人が一緒にできるか、これまで1000人を入れたいと思っていたのに、入ったらまた違う欲が出てきました。ファイナルステージのホームコートもすべて冠スポンサーがついてくれました。その縁で初めてバスケットを観るお客様もたくさん来るので、どうしたらリピーターになってもらえるか、経営者として考えないといけないと感じています。これまで試合を運営してきて、サッカーのFC岐阜さんにすごく助けられていると感じています。それはスポーツを応援するという文化が、FC岐阜さんのおかげで先にできていた。これが大きかったですね。ボランティアもFC岐阜でやっていてオフシーズンだからこっちに来た、という人もいらっしゃいます。岐阜のスポーツは悪くないというところをFC岐阜さんと一緒にやっていけるといいなと思っています。スポンサーさんも順調に増えています。それは選手であったり、ブースターであったり、ボランティアのみなさんが、みんなで試合会場をいい雰囲気にしてくれていることが、スポンサー増につながっていると思います。それが一番すごいことです。絶対にバスケットは良いコンテンツになると思います。来年もその部分はすごく楽しみです。」

過去最高の観客の前で見せた意地 岐阜スゥープス83-93豊田合成スコーピオンズ

2019年3月16日バスケットB3レギュラーシーズン第18節1日目

レギュラーシーズン最終節 過去最高の1126人の観客が集まった

昨年11月に始まったレギュラーシーズンもいよいよ大詰め。岐阜スゥープスは、ここまで12勝22敗で8位とB3初年度としては健闘していると言えるが、選手たちは「まだまだできたはず」という気持ちの方が強いだろう。最終節は2位の豊田合成スコーピオンズが相手と、厳しい戦いになるのは間違いないが、過去最高の1126人が集まったホームの大声援を背に一泡吹かせたいところだ。

アレンはリバウンドでは強さを見せたが まだチームに溶け込んでいないようだった

しかし、試合は序盤から豊田合成のペース。スゥープスは相手の外国籍選手を中心とした高さあり、速攻ありの攻撃を止められず、逆に自分たちの攻撃は噛み合わず劣勢を強いられる。外国人枠の規則で、この試合は#6ビンゴを休ませ#4アレンを起用。しかし序盤からファールが多く、長い時間使えなかったことも響いた。

4Qは19得点で「RYOTIME」発動

47-67と20点のリードを奪われて第4Qに入ったスゥープス。このままでは終われないと意地を見せる。キャプテン#33杉本慎太郎の3ポイントシュートなどで追い上げると、残り6分50秒からはお待ちかねの「RYOTIME」。#16伊藤良太が、このQだけで19得点と、執念でシュートをねじ込み追い上げを見せた。「もう情けないプレーはできなかった。1126人という多くの観客に来てもらって、その人たちにもう一回見に来たいと思ってもらおうと、とにかく走った」と伊藤。チームの柱の#8田中昌寛も「スゥープスの理念である最後まであきらめずに挑戦するという部分は見せられたかな」と語る。

過去最高の観客数で試合後のハイタッチも大盛況

最終盤の追い上げで、会場はこれまで以上に大きく盛り上がったが、前半の負債が響き、詰めることができたのは10点差まで。梶本健治ACは「最後、杉本慎から伊藤にいいパスが何本も出たのは、今後に期待を持たせるプレーだった。リバウンドやスクリーンアウトを頑張って速攻につなげられるように、まずはディフェンスから頑張りたい」と、敗戦の中からも希望を見出し、明日への抱負を語った。


足りないものは 岐阜スゥープス66-80東京CR

2019年3月10日バスケットB3第17節2日目

もやもやしたものが残る敗戦だった。東京CRは、岐阜スゥープスを途中で退任した前監督の楠本和生氏が率いるチーム。勝率は5割を超えているが順位は5位と大きな差はない。しかしファーストステージもレギュラーシーズンでもまだ勝ち星がなく、何としても勝ちたい相手だった。

第1Qは自分たちのペースで試合を進め、25-18と岐阜スゥープスが7点のリード。だが、すぐに対策を施され2Qであっと言う間に逆転された。それでも気迫のこもった#16伊藤良太のプレーや得意のアウトサイドからのシュートで、大きく引き離されることなく54-60と、射程距離内の6点差で第3Qを終える。

序盤からエンジン全開の伊藤良太選手は19点を奪った

第4Qに入ると#6ビンゴ・メリエックスがディフェンスリバウンドを頑張り、残り8分54秒で59-60と1点差に追い上げる。会場のブースターの声援も一段と大きくなった。一気に逆転か、と思った矢先、スゥープスは隙を突かれて失点。逆転どころか勢いがしぼんでしまった。その後は体勢が厳しくなりシュートが決まらず、ファウルトラブルもあり最終的には大差で敗れる形となった。

確かに良いところはあった。が、結果的にはもの足りない。1年目で学ぶべきことが多いシーズンとはいえ、自分たちのミスから流れを放棄してしまっては、勝てる試合も勝てないだろう。数字にも表れている。この試合、相手にスティールされたのは12本。奪ったのは3本と4倍近い差を付けられた。シュート成功率はスゥープスが上回っており、その差が結果に出た。

レギュラーシーズン最終戦は笑顔のハイタッチを期待

レギュラーシーズンは残り2試合。現在2位の強豪・豊田合成スコーピオンズが相手だ。ただ上位とはいえホームのOKBぎふ清流アリーナで戦えるのは心強い。再び7チームで争われるファイナルステージにつなぐためにも、集中力の増した戦いをしたい。

梶本健治AC「ゾーンで守って相手のリズムが狂った場面もあった。だが、そこでリバウンドを取ってもファストブレイクが出なかった。セットオフェンスも外から簡単に打ってしまっていい攻めにならなかった。第4Qで、追い上げたのは良かったが最後の詰めが雑だった。そこでしっかり守れて走れるとうちのリズムになると思う。その辺をもう一段階上げていきたい。」

杉本憲男選手「最初に点の取り合いになってしまった。自分たちは堅守がウリのチームなので、それを再確認してやれれば安定した試合展開になったと思う。次戦は強豪が相手。でも相手よりも自分たちの得意なバスケットは何か考えながら、胸を借りて1つでもいいから勝ちたい。ボランティアの人たちの顔を見るとパワーが沸いてくる。勝って恩返ししたい。」

MIP岐阜ダイハツ賞を受賞した杉本憲男選手。効果的な3Pを決めた

杉本慎太郎選手「追い越せなかったのはディフェンスがちょっと弱くなってしまったから。全員が体力を温存しながら、最後まで力を出し切れるようにしたい。ホームの雰囲気が僕らのパワーになっているし、ベンチも一緒に盛り上がれるのが自分たちのいいところ。次はレギュラーシーズンの最終戦、上位相手だがチャンスはある。自信を持って今週のしっかり準備をして勝ちたい。」

ケガから復帰した杉本慎太郎キャプテン


逆境の中の光 岐阜スゥープス78-83アイシンAWアレイオンズ安城

2019.3.1 バスケットB3レギュラーシーズン第16節1日目

岐阜スゥープスにとって初めてのフライデーマッチ。仕事を持ちながらバスケットをするスゥープスにとってはメンバーも揃わず厳しい日程である。さらに今節は#44マイケル・アリソンが負傷で出場できず極めて苦しい状況だ。そんな中で希望の光を見出すとすると、登録されたばかりで、この試合から出場可能となった#4アレン・ハジベゴビッチ。モンテネグロ出身の19歳で、将来のNBA入りを目指す若者がどんなプレーをするのか。クラブ時代から何度も対戦しているアイシンAWアレイオンズ安城相手に、リーグ戦初勝利を挙げたい。

第1Q(岐阜29-23アイシン)

大事なところで3Pシュートを決めるのはやはり田中昌寛選手。3Pシュート成功率はリーグ3位

立ち上がりこそアイシンAWの圧力に押されリードを許すが、#6ビンゴ・メリエックスと#16伊藤良太の連携プレーが決まり、そこからスゥープスが怒涛の反撃開始。#8田中昌寛の5得点など12点を連取し一挙に逆転すると、その後もビンゴと#3園田大祐の連携が冴え、29-23と6点のリードで第1Qを終えた。

第2Q(岐阜14-15アイシン)

園田大祐選手はミスマッチを突き13得点。特に前半チームを引っ張った

#10犬飼啓介のショットブロックで始まった第2Q。「ミスマッチを突いた」という#6ビンゴと#3園田の連携で8点に差を広げる。しかし、そこからなかなか引き離せず、残り3分50秒で35-34の1点差に。それでも#4アレンが落ち着いて2Pを決めると、#12三浦正和もボードギリギリの場所から技ありのシュートを決めるなど43-38で前半を終えた。それでもアレンがスティールから決めた速攻が、オフェンスチャージとして取り消されるなど疑問な判定もあり、もっとリードを広げられた印象だった。

第3Q(岐阜17-19アイシン)

アレン選手はスゥープス初試合ながら22得点と実力を発揮。今後に期待

第3Qは#4アレンのシュートから試合が動き始める。しかし上位のアイシンAWもケビン・コッツァーの高さのある攻撃と、ディフェンスリバウンドからの速攻が決まるようになり、残り5分33秒の時点で48-48と同点になる。すかさずタイムアウトを取ったスゥープスはアレンにボールを集め攻撃。アレンは中央からの2Pシュートを決めると、ディフェンスリバウンドも頑張り、残り3分11秒にはきれいな3Pシュートを決めた。これで再び5点差に。しかしその直後のディフェンスで、アレンは不可解なファウルを取られ#10犬飼と交代。勢いが乗ってきたところだっただけに、試合の流れを変える笛となってしまった。それでも終了直前、57-57から#6ビンゴが時間のない中で3Pシュートを決め、スゥープスが3点のリードで最終Qに突入した。

第4Q(岐阜18-26アイシン)

ビンゴ選手は強いリーダーシップを発揮。10得点10リバウンド9アシスト。もう少しでトリプル・ダブルだった

第4Qの入りから#16伊藤が連続得点を決め、7点差までリードを広げたスゥープス。しかし相手のハードなディフェンスに苦しみ、残り5分58秒で66-67と逆転されてしまった。これまでなら、ここから崩れてしまう展開も多かったスゥープスだが、この試合は違った。#6ビンゴが相手を引き寄せたところで、#4アレンが3Pシュートを決めすぐさま再逆転。さらに#16伊藤がビンゴのアシストからシュートを決めると、同時に相手のファールも誘い、バスケットカウントのフリースローも決めて、残り4分9秒で73-67とした。スゥープスにとって完全に勝ち試合かと思われたが、アイシンAWもしぶとい。ケビン・コッツァーの高さと、リバウンドからの速攻に、スゥープスは太刀打ちできずまたもや逆転。残り30秒、アレンが自陣のリング下でボールを奪われ、速攻を決められたところで勝負が決してしまった。

近いアウェイでSWOOPYも多く来場。明日は勝利する姿を見せたい

チームの軸となる#44マイクを欠き、選手も揃わないなど苦しい中で、十分に勝てる内容をみせただけに「もったいない」敗戦となってしまったが、アレンという新しい武器が十分に機能することは確認できた。アレンはまだ2日しか一緒に練習できていない中での試合で、「もっとコミュニケーションが深まれば・・・」と考えると今後に期待が持てる試合だった。明日2日(土)も同じく安城市体育館で、アイシンAWを相手にゲーム2が行われる。

梶本健治AC

梶本健治ACも手ごたえを感じた試合となった

勝てる試合だった。最後の最後、ビンゴで勝負に行った。そこで相手のディフェンスに崩され勝負が決まってしまった。アレンは今のシステムに馴染んでくれたと思う。それが充実してくれば、もっと得点力が上がって勝利につながると思う。アレンは3Pもあるし、攻撃も積極的。粗い部分もあるがあの1対1は強力な武器になりそう。今日は負けたが明日は何とか勝てそうな気がする。ミーティングをしっかりして臨みたい。

園田大祐選手

疲れの出る後半もチームの勢いを保ちたいという園田選手

第4Qまで7点リードの展開で、正直もったいない試合だった。今までのゲームも競った試合を落としたことがある。もう一度チームとして明確なシステムを打ち出して臨みたい。アレンは、ビンゴにもマイクにもないものを持っている選手。助けられた部分もあった。明日は相手の速攻を止めること、リバウンドを取る意識を高めて、アレンも生きるようにしたい。「惜しかった」はダメ。絶対に勝利をものにしたい。

伊藤良太選手

伊藤選手も20得点。明日も全力でプレーする

勝ちきれなかった。勝負どころのオフェンス。40分間ディフェンスは集中できた。それは好材料。ただオフェンスの終わり方が悪かったことで相手の速攻が出てしまった。最後オフェンスクリエイトできなかったことが課題。上位チームは勝負所のディフェンスを徹底してくる。どうそれを跳ね返すのかが、我々がワンランクアップするための課題。上位相手に2戦目となる明日に勝つことは、自信と成長につながる。今日みたいなディフェンスを40分間続けること、チャレンジャーとして思い切ってプレーすること、ガードの自分としては、勝負所でどうクリエイトするかしっかり判断して思い切ってやりたい。

4連勝で上位戦へ 岐阜スゥープス84-65岩手ビッグブルズ

2019年2月17日バスケットB3第14節2日目

4連勝に向けスゥープスチアリーダーズも熱く楽しく笑顔でサポート

前日は試合終了間際に逆転し、大きな勝ち星を得た岐阜スゥープス。順位は8位のままだが勝率では7位の鹿児島レブナイズと並んだ。この日の岩手とのゲーム2もしっかり勝って4連勝を決め、今後の上位との対戦に備えたい。

第1Q(岐阜20-16岩手)

終了間際でもしっかり決め切る伊藤良太

いきなり相手を24秒のショットクロックにかける厳しい守備を見せたスゥープス。#8田中昌寛の2Pで口火を切るが、この試合も昨日のゲーム1同様に競った展開となった。ただ前日と違うのは、常にスゥープスがリードを保ちながら、ゲームが推移したこと。残り49秒で16-16と同点にされたが、その後、#16伊藤良太が連続得点、しかもまたもやブザービーターを決めて20-16で第1Qを終えた。

第2Q(岐阜17-15岩手)

第2Qは17点中15点をマイクが奪う。ちなみに2点は#3園田大祐

第2Qは、#44マイケル・アリソン劇場。開始直後に連続失点をしてしまい追いつかれるが、マイクがインサイドのシュートを確実に決めると、田中のパスカットからバスケットカウントのついたシュートをねじ込む。その後もこのQの17点のうち15点をマイクが奪い、スゥープスは6点のリードを持って前半を折り返した。

第3Q(岐阜22-21岩手)

エース田中も12得点。3Q終了間際に連続ポイント

前半にリードをしていても「魔の第3Q」でそのリードを吐き出してしまうことの多かった最近のスゥープス。#6ビンゴ・メリエックスの得点などでリードを保っていたが、残り1分46秒で52-52と再び同点に追いつかれてしまった。しかし気持ちを入れなおして集中したという#16伊藤が2Pを決めると、#8田中が中央から3Pシュートを沈め、さらに田中は残り4秒でも冷静に2Pシュートを決め切り59-52とした。

第4Q(岐阜25-13岩手)

第4Qは「リョータイム」。要所での3Pシュート。フリースローも落とさず

第2Qがマイク劇場だとすると、この第4Qはまさに「リョウタイム」となった。59-54の残り9分23秒に#16伊藤良太が3Pシュートを決めると、66-62と追い上げられたところでもきっちりと3Pを沈める。直後に#8田中も続いて3Pを決めると#44マイクがダンクシュートで弾みをつけて、またもや伊藤が3P。点差が開いてもしっかりとしたディフェンスでリズムを渡さず、伊藤はシュートを決めまくる。このQは14点の荒稼ぎで、最終的には19点の大差をつけて、スゥープスが4連勝を決めた。

4連勝の勢いで3位越谷アルファーズ戦に挑む

この結果、スゥープスは鹿児島を抜いて7位に浮上。6位の埼玉とも1勝差となった。次節は敵地で3位の越谷アルファーズと対戦する。

梶本健治AC

作戦も決まり、チームも成長してきた

「相手がゾーンディフェンスに対してどういった対策をしてくるかがポイントだったが、うちの選手がそこに対応してくれて相手のリズムにさせなかった。作戦として第4Qで勝負しようと考えていたが、良いリズムで流れに入っていけた。越谷にはホームで1勝している。この勢いでなんとか一つは勝ちたい。ポイントはマイクの攻めが通用するか、そして周りが3Pを決めれる体制をつくれたら勝ちにつながると思う。

#44マイケル・アリソン

マイクは23点。フリースローも8分の7と高確率で決めた

「とにかく、いまの状況を続けていくことが重要。特にディフェンスが大事。このままディフェンスをしっかりやっていけばいい結果につながっていくと思う。第1Qはあまり良くなかったのは自分でわかっていた。そこから調整をして、第2Qは、とにかく攻撃を仕掛けにいった。相手は横の動きに弱いとビンゴにアドバイスをもらって、横に振る、揺さぶって回り込むことを意識した。チームの雰囲気はとても良い。みんな勝利が大好きで、勝った後はみんなでお祝いをして、また勝ちに行くそんな気持ちでやっている。越谷にもディフェンスに集中してやっていくことが一番重要になると思う」

#16伊藤良太

渾身のガッツポーズ。「リョータイム」はちょっと恥ずかしいそうだが、これからも使います

「ホームで2連勝できて良かった。昨日の反省点は改善できたと思う。最後まで粘って勝ち切ることが出来たのは成長していると思う。第4Qで引き離すことが出来たのもリバウンドをチームみんなで取って、走り切ることが出来たからだと思う。勝負所で自分で行くのか、周りにパスを出すのか、ガードとして見極める必要があったが、今日はシュートタッチが4Qでやっと戻ってきたので、思い切り打った。ホームの声援があって決め切れたと思う。やっぱりホームは楽しい。越谷もかなり調子を上げていると思うので、自分たちの力を試すチャンス。いままで積み上げたものをぶつけて、勝って上位とも戦えることを証明したい。遠征に行く人数は少ないかもしれないが、全員で頑張る」

痛快な逆転劇 岐阜スゥープス76-70岩手ビッグブルズ

2019年2月16日バスケットB3第14節1日目

逆転劇の主役はビンゴ・メリエックス

前節、東京海上日動ビッグブルーに2連勝して、ホームに帰ってきた岐阜スゥープス。今節の対戦相手は、ここまで9位の岩手ビッグブルズだ。第6節のアウェイ戦では2連勝しているが、岩手も前節、上位の越谷に勝利を収めている侮れない相手。気を引き締めて勝利にこだわりたい。

第1Q(岐阜17-17岩手)

伊藤良太は効果的な時間にシュートを決めた

序盤からなかなかシュートが決まらず、ビッグブルズにペースを握られたスゥープス。アウトサイドのシュートをねじ込まれ6-15と9点差をつけられたところで、たまらずタイムアウトを取った。その後はリバウンドに集中し反撃を試みると、#6ビンゴ・メリエックスの2本の3Pシュートが決まり3点差に。終了間際には#16伊藤良太が3Pを決めてなんとか同点に追いついた。

第2Q(岐阜20-26岩手)

厳しいディフェンスをかいくぐって攻撃を仕掛けるマイケル・アリソン

スゥープスは、このQもエンジンのかかりが悪く、ビッグブルズに次々と3Pシュートを沈められる苦しい展開。残り4分25秒には24秒バイオレーションのブザーと同時に3Pを決められてしまう。オフィシャルタイムアウト後に#44マイケル・アリソンの2P、#3園田大祐、#8田中昌寛の3Pシュートで追い上げたスゥープスだったが、なかなか主導権を握れずに37-43で前半終了。このQも終了間際に#16伊藤が3Pを沈めてなんとか6点差にした。

第3Q(岐阜16-19岩手)

夢中になって応援するこどもの期待に応えたい

後半は開始から、取っては取られるを繰り返す。詰まりそうで詰まらない点差に焦りも見え始め、ディフェンスリバウンドから速攻のチャンスも、ロングパスは#16伊藤の指先を抜け得点に至らない。ビッグブルズのダンクシュートも決まり53-62でこのQを終えたスゥープス。今日は「自分たちの日」ではないのか。

第4Q(岐阜23-8岩手)

残り1分を切ったところでビンゴの逆転シュートが決まる

残り10分で9点差、十分に逆転できる時間ではある。それでもこの日は一度も流れが呼び込めていないスゥープス。残り7分19秒で56-67と11点の差が開いてしまった。しかしここからスゥープスのゾーンディフェンスが機能し始める。リバウンドも制しリズムをつかむと#8田中の3P、#6ビンゴのフリースローを挟んで、#12三浦も3Pシュートを決める。相手のチームファウルも5つとなりフリースローで着実に加点すると、残り1分53秒の#16伊藤のレイアップシュートはバスケットカウントとなり、ついに70-70の同点。そして相手の攻撃をしのぐと、残り49秒、中央から左に開いた#6ビンゴにボールが渡り、ノーマークで打った3Pシュートが見事に決まる。試合開始からずっと岩手にリードを許していたスゥープスだったがここで逆転。その後も相手のファウルを積極的に誘うプレーで、フリースローを獲得。76-70と逆転でスゥープス劇場の幕をおろした。

この勝利で3連勝となったスゥープスは、鹿児島レブナイズと11勝16敗で並び、明日(17日)の結果次第では、7位に順位を上げられる可能性が出てきた。

梶本健治AC

梶本ACも逆転勝利に嬉しそうだった

オフェンスのシステムをかなり研究されて、インサイドのマイクがなかなか得点できず、アウトサイドに頼った攻撃になって第3Qまで苦しんだ。ゾーンディフェンスが第4Qで利いてもう一つファーストブレイクできちっと得点できるともっと楽になったと思うが、チーム全体に粘りが出てきて、あきらめない気持ちが勝利につながった。ビンゴはみんなを盛り上げてくれる。性格の面でもいい形でチームに溶け込んでくれている。明日はゾーンに対して修正してくると思うが、それを上回って連勝したい。

#12三浦正和

追い上げる3Pやダメ押しのフリースローなど11得点の三浦

チームとして重い時間が続いたが、全選手が3Pシュートを高確率に得点できたこと、粘り強いディフェンスで戦えたことが最後に勝ちを掴めた要因だと思う。5人以上が10点以上を取ったことからわかるように全員で勝ち取った勝利。ベンチも一体となって戦えているし、僕個人としては、家族の協力もあってやれている。子どもにカッコイイ姿を見せられたらというのがモチベーションになっている。

#6ビンゴ・メリエックス

13得点15リバウンド、逆転の3Pを決めてこの試合のMVPに

逆転する前からすごくエネルギーがたまっていた。ディフェンスから頑張ってやってきたことが流れとして自分にやってきた。シュートが決まってとても興奮した。第3Qまでは、簡単なシュートを打たれていたので、第4Qはそうしたシュートを打たせないように意識したゾーンディフェンスが効いたと思う。それが攻撃に繋がり勢いがついてシュートが決まった。今日は勝利できたがいくつかのミスがあったので、そこを修正して明日に備えたいと思う。

適応力を磨け 岐阜スゥープス64-82埼玉ブロンコス

2019年2月3日バスケットB3第12節2日目

現在8位。上位に食い込むためには今日も勝っておきたい

前日はオーバータイム(延長戦)で辛くも勝利した岐阜スゥープス。シーズン目標の5割を達成するためには、上位でも相性が良い埼玉ブロンクスに連勝しておきたい。課題は必ず修正してくるであろうブロンコスにどう対応するか、また前日はナイター、今日はデーゲームということで、選手の疲労のたまり具合はどうなのか、そこも問題だろう。

第1Q(岐阜17-17埼玉)

前日の勢いそのままに序盤はスゥープスのリズムだったが・・・

前日がハードなゲームで、重い立ち上がりを予想していたのだが、まったくもって見識不足だった。今日も#44マイケル・アリソンがオープニングシュートを決めると、#8田中昌寛がカットインからのシュート、さらにマイクがダンクシュートを決める。#16伊藤良太と#3園田大祐もフリースローを着実に2本ずつ決め、13-4とスゥープスは快調なスタートを切った。しかし、オールコートでのマンツーマンディフェンスに変えたブロンコスも反撃。スゥープスは5連続失点を喫してしまい13-15と一気に逆転。終盤は得点を取り合い17-17と同点で第1Qを終えた。

第2Q(岐阜20-21埼玉)

杉本憲、三浦が連続で3Pシュートを決め、第2Qも順調なスタート

開始早々#17杉本憲男、#12三浦正和の3Pシュートが立て続けに決まったスゥープス。するとブロンコスはまだ第2Qが40秒ほどしかたっていないにも関わらず、前半最後のタイムアウトを使った。気合を入れなおし激しく守備に来たブロンコスにスゥープスは自分たちのリズムが作れない。またもあっという間に逆転され、1点を争うシーソーゲームに。前半は37-38と昨日と同様息詰まる熱戦となった。

第3Q(岐阜15-25埼玉)

相手の厳しいディフェンスに攻撃のリズムが崩れた

このところの課題となっている第3Q。立ち上がりこそ#44マイクや#8田中、#6ビンゴ・メリエックスの得点で5点差をつけるが、その後相手の激しい守備と高さのある外国籍選手にやられ連続して11点を奪われる。#10犬飼啓介のシュートで差を詰めても最後はブザーと共に相手の3Pシュートが決まり52-63と引き離されてしまった。

第4Q(岐阜12-19埼玉)

マイクは27得点17リバウンドと孤軍奮闘

前日は必死に追いつき、延長で逆転勝ちしたスゥープスだったが、この日は前日からの疲労と、オールコートのプレスを掻い潜ることで体力を消費し粘りが見せられない。徐々に点差が開いていき、頼みのアウトサイドからのシュートも焦りからか全く入らず。最終的には64-82と大きな点差がついてしまった。

前日勝った相手に悔しい敗戦となってしまったが、相手はリーグでも勝率5割以上を誇るチーム。2日で1勝1敗は悪くない。ただ第3Qに相手のリズムを止められない課題は早急に改善したい。来週第13節は、アウェイで東京海上日動と対戦。前回2連勝しているだけに、守って走る自分たちのバスケットができれば負けることはないはず。油断は禁物だがしっかり2連勝して、次につながる試合にしてほしい。

守って走るバスケットは機能している。あとは時間を延ばすだけ

梶本健治AC

全体的に2試合目の第3Qに疲れが出ている。ターンオーバーも多くあって攻めのリズムが崩れてシュートが雑になった。この後の東京海上、岩手戦は4試合とも落とせない。交代選手もしっかりとリレーして、残りの5分で新しいシステムがうまく使えるように、自分たちのバスケットをして勝ち切りたい。

#16伊藤良太

一番の若手は厳しい日程の中でも全力を出し続ける

相手も対策を練ってきて、自分たちのバスケットを封じられた。第3Qもチーム全体で課題だと感じているが、具体的に何をするか明確にしないといけない。飛ばしてくる相手に受け身にならずに先手、先手でやっていかないと。適応力がかなり必要だと思う。もっとチームとして成長できると思う。上を向いてB3で戦っていけることを示したい。

試合後のハイタッチ。ケガから早期の復帰を

オーバータイムの死闘 岐阜スゥープス89-75埼玉ブロンコス

2019年2月2日バスケットボールB3レギュラーシーズン第12節1日目

バレンタイン企画でエスコートの女性たちと試合前恒例の円陣

前節、アウェイの鹿児島で19年初勝利を挙げた岐阜スゥープス。順位は8位のままだが勢いは確実に上昇中。5位埼玉ブロンコスとのホーム2連戦は何としてもモノにしたい。埼玉との前回対戦は1勝1敗と実力は互角だ。

第1Q(岐阜20-18埼玉)

第1Qで10得点と流れを作った#44マイケル・アリソン

ジャンプボールは埼玉から。スゥープスはその攻撃を防ぐと、幸先良く最初の攻撃で#44マイケル・アリソンがインサイドシュートを決めて先制。マイクは、その後得たフリースローも着実に決めて順調な滑り出しを見せる。それでもブロンコスの外国籍選手に3ポイントシュートを沈められ、徐々に点差が詰まると、残り2分25秒にパスカットされ16-16の同点に。タイムアウト後、先に得点され16-18となったが、#12三浦正和、#44マイクと連続ゴール。2点リードで第1Qを終えた。

第2Q(岐阜21-15埼玉)

要所でシュートを決め、リバウンドも頑張った#3園田大祐

開始30秒で#12三浦の3ポイントが決まり勢いに乗ったスゥープス。フロントコートで#16伊藤良太が競ってこぼれたボールを#8田中昌寛がラインアウトギリギリでつなぎ、#3園田大祐が3Pシュート。これが成功しリードを9点に広げる。その後もリズムを失わず、厳しい守備でリードを保つが、最後ブザーと共に相手の3Pが決まってしまうもったいない場面も。それでも8点のリードを持って前半を折り返すこととなった。

第3Q(岐阜15-25埼玉)

魔の第3Qでは逆転を許したが、ディフェンスで粘りをみせる

前節の鹿児島戦でもそうだったが、大量失点を喰らいスゥープスには、鬼門となっている魔の第3Q。ハーフタイムで修正してくる相手の攻撃にいかに早く対応できるかが課題だ。埼玉に先に点を取られ、#8田中のシュートを#3園田がフォローしてすぐに取り返したところまでは良かったが、ミスを連発し流れを埼玉に渡してしまう。一気に逆転を許し一時は5点差をつけられ、前半のムードがうそのような展開に。それでもここで踏ん張り、2点差まで戻して最終Qに。

第4Q(岐阜18-16埼玉)

エースの仕事で同点に。スゥープス初のオーバータイムに持ち込む

相手のフリースロー、ミスから失点と嫌な流れから入った最終エンド。残り8分でこの日最大の8点差まで広げられてしまった。しかしスゥープスはここから覚醒する。#8田中のスリーポイント、オフェンスリバウンドを#3園田が拾って#6ビンゴ・メリエックスのシュート、#44マイクが中央を突き破りレイアップと67-67の同点に追いつく。さらに69-69から残り1分30秒で#8田中の3Pが成功72-69とするが、ブロンコスも引き下がらず、外国籍選手の連続得点で72-74で残り35秒となった。スゥープスは逆転するには3点が必要。2点シュートだと同点止まりだ。時間を精一杯使っても相手の攻撃時間は微妙に残る。スゥープスが選択したのはまずは同点。残り21秒で#16伊藤が確実にシュートを決めた。そしてブロンコスの最後の攻撃。時間ギリギリでジョシュア・クロフォードが外角からシュート、リング下ではダーネル・マーティン・ジュニアがそのこぼれ球に反応しタップシュート。しかしこれは決まらず、74-74でスゥープスとしては初のオーバータームに突入した。

OT(岐阜15-1埼玉)

5分間で1点しか許さず劇的な試合を制した

体力面では不安のあるスゥープスだったが、結果から言えば素晴らしい内容で5分間のオーバータイムは敵を圧倒した。オフェンスリバウンドを頑張って拾った#3園田がファールをもらい緊張感のあるフリースローを2本沈める。#44マイクがカットインから決めると、ディフェンスリバウンドもしっかりキープ。#8田中の3Pシュートにつなげ一気に7点差をつけた。その後も#16伊藤のスティールから田中、伊藤のフリースローを挟んで、ビンゴからマイクの連携でマイクはダンクを叩き込む。オーバータイムは相手にフリースローの1点しかとられない完勝で、上位の埼玉相手に勝利した。

梶本健治AC

オーバータイムに向け指示を出す梶本ACと落アソシエイトコーチ

ディフェンスに粘りが出てきた。少しずつ強化できてきたと思う。(オーバータイムの指示は?)選手には思い切って行けと。フリーになった時に不安になることもあったので、空いたら思い切って打てと指示した。埼玉とは相性がいい感じもしている。長身の選手に対してみんなでしっかり守りを固めることが出来ているので、明日も勝って3連勝といきたい。

#8田中昌寛

緊張感のある場面でシュートをねじ込めるのが田中の強みだ

これまで埼玉とは2勝2敗。負けたゲームをみると、3Pシュートと攻守の切り替えで調子に乗せると自分たちは劣勢になることが分かっていたので、今日はそこを抑えようと考えた。序盤はそれができたが、課題の第3Qで流れを持っていかれて、でもそこで我慢できて、最終的に競ったゲームをものにできたことは今後につながる試合だったと思う。第4Qの最後の相手のシュートは正直、負けたと思った。でも決まらず相手は勝ちを逃し、自分たちはいけるぞ!と思えたことが勝利につながったと思う。

#3園田大祐

ホーム初スターターで18得点。MVP級の活躍だった

鹿児島戦からスタートで起用されるようになり、今日もスタートで出ることになって「何としてもこれをつなげたい」という気持ちでプレーした。個人としては外角からのシュートが得意だが、そこでリズムを作るよりもリバウンドやルーズボールでハッスルして勝利につなげたいと思ったので、そこはできたと思う。オーバータイムのフリースローは無になるというか自分で気持ちを落ち着かせて、全部決まったので良かった。スゥープスは控えも良いものを持っている選手が多い。自分がダメでも代わりの選手がいくらでも活躍できる。だから思い切ってプレーできる。(勝利の瞬間は?)うれしかったけどホッとしたのが正直な気持ち。ホームでスターターは初めてだったので2連勝とつなげられてホッとしている。もっとプレータイムをもらえるようにスコアに残らないところでもハッスルして頑張りたい。