甘美な歴史的郡上初勝利!

2020年1月25日第17節岐阜スゥープス86-74静岡ベルテックスGAME1

試合前:年明けから2位、1位と厳しい上位対決をこなしてきた岐阜スゥープス。今節は9位の静岡ベルテックスが相手。新規参入チームだが第7節のアウェイ戦では連敗を喫しており、何が何でも2連勝してリベンジを果たしたい。

オープニングアクトはスペシャル版”曽我劇場”

戦評:岐阜スゥープスチアリーダーズによるオープニングアクトに#7曽我嘉宏が登場。今節は曽我の地元・郡上での開催ということで、”郡上踊り”を盛り込んだダンスで会場を沸かせた。そのアゲアゲムードの中、スゥープスは序盤からタイトな守備で相手を翻弄し、前半を14点のリードで折り返す。しかし第3Qは、相手の外国人選手を止められず、ファウルも貯まり貯金を全て使い果たし、さらに#24ジョセフ・ウォルフィンガーが4ファウルでベンチに。コートには外国籍選手が#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)だけという”オンザコートワン”とピンチに陥ってしまった。

田中昌寛選手は4Qだけで12点。さすが”ミスタースゥープス”

第4Qは60-60の同点からスタート。まず先に、相手のベンチテクニカルで得たフリースローを#8田中昌寛が落ち着いて決めると、さらに田中は、左45度からのスリーポイントを見事に沈める。その後スゥープスはしっかりと試合をコントロールし、一番の見せ場は#17杉本憲男とAJの連係によるダンクシュート。郡上のブースターを大いに盛り上げ、岐阜スゥープスは2年越しで郡上初勝利を飾った。

今シーズン初の連勝を目指したいと落慶久HC

落慶久HC

Q今日のゲームの感想は?

「想定通りのゲームになったと思います。第3Qでいろいろありましたが、何が良かったかと言うと、選手たちが(吉田)健太郎がけがで出場できないことに対して、マイナスな捉え方ではなく前向きなエナジーを出して、それを遂行できたというところですね。本当に評価に値すると思います。先週の岩手戦も負けましたが点差ほどの差を感じることもなく、得るものが多い試合でした。いまはチーム全員が自信を持って、”何が良かったのか、何が悪かったのか”語れるようになってきています。我慢しながらみんなに考えさせるということをやってきた成果が出てきたと思います。」

Q追いつかれても自分たちのバスケットができたと思いますが?

「精神的な支柱である田中昌寛が、今シーズン一番の活躍をしてくれて、やはり彼はスゥープスの心臓であり安定をもたらす選手です。プレー面だけでなく精神面でも柱だというのが、今日の試合で再認識できたと思いますし、ブースターのみなさんにもやっぱり”ミスタースゥープス”だと思ってもらえたのではないでしょうか。彼はくぐり抜けてきた修羅場の数が違いますね。いつもハードにトレーニングをしていますし、時間の少ない中で努力をしてデベロップメント(進展・発展)しようとしていて、その結果が少しずつ出てきていると思います。それをひとつもブレずにやり続けるところは、若手にも見習ってほしいと思います。」

シュートブロック7本のジョー選手と16本のリバウンドを記録したAJ選手。まさに鉄壁のディフェンス

Qジョーが4ファウルになった時にも#25中野大介選手がしっかりと繋いでくれましたが?

「今日は大介を使って、さらに言うと外国人はAJのみで、残りの4人をアウトサイドの日本人という”スモールラインナップ”を初めて試してみました。曽我や周りのみんながしっかりと気遣いできるメンバーばかりなので、ブレずにやり続けることができてチームが一つになった結果が勝ちに繋がったと思います。」

Q明日もこのリズムで続けていきたいですね?

「今年、シーズンを通してずっと言っているのは、みんなで決めたルールでシーズンを戦おうと、それを40分間続けること、継続することをテーマに言ってきています。一試合が終わったから終わりではなくて、2試合あるわけですから、明日も同じようなパフォーマンスを選手たちがして、今シーズン初の2連勝を目指したいと思っています。地元の曽我が頑張りましたので、明日も頑張ってくれると思います。」

地元開催でもチーム優先で自分のプレーに徹した曽我嘉宏選手

曽我嘉宏

Q郡上で勝った感想は?

「初めて郡上で勝てました。ブースターのみなさんに感謝ですね。」

Q勝てた要因は、自分のダンスがあったから?

「そうでしょうね(笑)。あれでだいぶ選手がリラックスして、相手も飲まれたと思いますので。これからいろいろな選手がやったら面白いと思います。

Q練習はどれくらいしましたか?

「10日間くらいですね、合わせたのは3回ぐらいでした。仕事の合間に時間を見つけて練習しました。」

Qマジメに言うと勝因は?

「やはり第3Qで同点になった時に、自分たちで修正できたというのは、選手が成長したところだと思います。そこが勝てた要因だと思います。」

Qこの一勝は自分にとって?

「歴史的一勝です。明日も勝って歴史に名を残したいと思います。」

Q明日は10点でも20点でも取ってもらっていいですよ。

「そうですね。まず2点を取りたいですね。まあでもチームのひとつのピースとして自分の仕事をやり抜きます。ダンスはリズム感がないですけど、明日もやるので、ぜひ”曽我劇場”をお楽しみに。」

けが人が多く厳しいチーム状況でもスゥープスらしい守備で勝ち切った

田中昌寛

Qどうしても勝ちたかった試合で勝てました。

「郡上は曽我の地元だし、このメンバーでどれだけやれるか分からない中で、曽我がいるうちに白星を挙げたいと思っていたので、けが人が多くても絶対に勝ちたいと思って試合に入りました。」

Qかなりスゥープスらしいバスケットが序盤から出来ていたように思います。

「本当にそうですね、健太郎やビンゴがけがをしたというのはマイナス要素が多いとは思うのですが、今まで出ていなかったメンバーが『やっぱりスゥープスはディフェンスだよね』と言って、ディフェンスゲームに持っていこうと、それが成功してうまくいきました。」

杉本憲男選手の記録に表れない守備が効いた

Q第3クオーターで追いつかれましたが、アウトから決め切れました。クラブ時代のスゥープスを思い出させるような攻撃でした。

「健太郎が離脱したことで、僕がボールに触る機会が多くなると、試合前にコーチから言われていましたが、後半に入る前に『ペイントエリアにドライブが少ないから仕掛けていけ」という指示があって、自分が健太郎の役割をすることでリズムが取れればいいなと思っていました。今日は(岩松)永太郎とかノリ(杉本憲男)とか園田(大祐)とか曽我(嘉宏)、もアウトサイドの底上げができるチャンスだったし、みんな元々持っている力はあるので、思い切ってやれば必ず勝てると言っていました。結果がついてきて本当に良かったです。」

チーム一丸となって郡上初勝利!明日は連勝を

Q全員でこの1勝が取れた。

「永太郎もアシストが4つ、ボールが見えているからだと思います。ノリもスティールが1つしかついていないですけど、それ以上のディフェンスをしてくれていました。ジョーはシュートブロックが7つ。これもすごいし、AJもリバウンド16本。キャプテン(中野大介)も体を張ってくれて短い時間だったけど2リバウンド。取るべき人が取ってくれたという感じですね。明日は山ちゃん(山田洋介)が来れますし、健太郎、ビンゴ、犬飼(啓介)はプレーできないですけど、今日のようなリズムで連勝したいです。」

2位を相手に健闘か、それとも…

2020年1月5日GAME2 岐阜スゥープス77-81豊田合成スコーピオンズ

得点を決め吠えるAJ選手 後ろで岩松選手も同じ顔

実にもったいない試合だった。岐阜スゥープスは、2位の豊田合成を相手に第4クォーター残り30秒で#5アベロン・ジョン・ジュニアのシュートが決まり1点をリード。勢いもあり連勝は目の前にあった。

しかし残り14秒(B3のウェブサイトでは10秒になっているが・・・)相手の33番に決められて逆転。スゥープスは最後の攻撃に賭けた。

吉田選手の最後の攻撃はシュートブロックに阻まれる

だが、その攻撃は実を結ぶことなくターンオーバーから失点を喫し万事休す。2日連続の金星は手のひらからこぼれ落ちた。地力の差もあるかもしれない。ほぼプロの企業チームと、日本人選手は実質アマチュアというチームの差だったかもしれない。いずれにせよ勝てる試合をまたも落とした。

データを見るとシュート成功率は49.2%と全く同率。リバウンドで10本上回り、アシストも1本差でスゥープスがリードとやはり勝っていてもおかしくない数字。しかしターンオーバーがスゥープス16本に対し相手は5本と、ここに大きな差が出ている。

杉本選手をはじめチーム全員のレベルアップが勝利へのカギ

2年目のチームは着実に成長している。今シーズンの序盤はケガ人も多く苦しい戦いだったが、戦力も整い、#0岩松永太郎もAJもずいぶんとチームにフィットしてきた。これまでは上位相手に「よくやった」と、たとえ負けても褒めたくなる状況だったが、この豊田合成との2試合を見れば、例え上位相手でも互角に戦えると本気で実感した。残り試合はまだまだ半分以上ある。さらにチームが成長するように厳しい眼も必要になってきたのかもしれない。

スゥープスチアリーダーズのパフォーマンスは間違いなくB3でトップですね

いくら良いバスケットをしても、笑顔もダンスも素晴らしいチアリーダーがいても、温かいボランティアのもてなしがあっても、チームが勝たなければ報われない。観客を増やすためには「バスケットのスゥープスは楽しいし強いよね」と噂されるようになることが一番だ。「岐阜にチームがあるだけで幸せ」な状態から、今後は選手全員の成長を見守りながら「どうすれば勝てるようになるか」を考えていかねばと強く思った。



かみ合いだしたチーム 下位グループから抜け出すために

2019年12月14日バスケットボールB3第12節GAME1 岐阜スゥープス77-75八王子ビートレインズ

今節はクリスマスバージョンの赤いユニホーム

前節、上位の埼玉ブロンコスに勝利し最下位から抜け出した岐阜スゥープス。けが人も次々と復帰しようやくフルメンバーで戦えるようになってきた。今節は八王子ビートレインズとの初対戦。前シーズンはB2を主戦場とした強豪だが、まずは今季初となる連勝を狙い挑んだ。

第1Q 岐阜21-24八王子

序盤から立て続けにシュートを決めチームに勢いをつけた吉田健太郎選手

「まだ10割という感じではないので、出来るのであれば最初かなと思っていた」という#37吉田健太郎が最初からエンジン全開。連続の3Pシュートを決めると、スピード全開のドライブから得点を挙げ良い立ち上がりを見せる。しかし高いシュート成功率を誇る八王子に徐々に得点を重ねられ、ミスを突かれて速攻を決められるなど逆転。スゥープスは、#3園田大祐のシュートや#8田中昌寛の3Pなどで追いすがるが、相手のシュートも落ちず21-24とリードされる。

第2Q 岐阜17-18八王子

AJ選手はこの試合29得点11リバウンドのダブルダブルと活躍

いきなりビートレインズの外国籍選手がコンタクトレンズを落とすというトラブルもあったがゲームは一進一退で進む。スゥープスは#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)にボールを集め得点を重ねていく。終盤#18山田洋介がリバウンドや守備で奮闘し1点差に迫る場面を作ったが、24秒バイオレーションギリギリで3P決め切られるなど苦戦。最後速攻から吉田のレイアップが入らず38-42と4点差で前半を終える。

ハーフタイムのパフォーマンスもみんなが楽しめた

第3Q 岐阜18-13八王子

ハーフタイムでは「試合前に話し合ったディフェンスのルールをもう一度選手たちに考えさせた」と落慶久HC。この第3Qではスゥープスらしい守備で13点に相手を抑え込む。最大で8点差まで広げられる場面はあったが、AJが速攻からのダンクシュートで追いつくと、ブザービーターの3Pを中央から決めて56-55と逆転して第4Qへ向かう。

第4Q 岐阜21-20八王子

ここぞの場面でしっかりスリーポイントを決め切った田中昌寛選手

#32ビンゴ・メリエックスの絶妙なアシストから#17杉本憲男がバックシュートを決めて4Qが始まる。一時はリードを6点に広げたスゥープスだったが、オフィシャルタイムアウトを挟んで、一気に攻め込まれ、その貯金をなくしてしまう。しかし残り3分18秒、田中が得意の角度から3Pを決めると、1分59秒には田中のシュートがこぼれたところを#24ジョセフ・ウォルフィンガーがそのままフォローし75-69。最後は2点差まで追い上げられるが、チームのプライドだと言う守備で粘り切りタイムアップ。ブザーが鳴った瞬間に飛び上がったAJのダンクは得点こそ認められなかったが、ブースターを大きく沸かせた。

試合終了の瞬間、ダンクシュートを決めて吠えるAJ選手

フルメンバーが揃い、チームもようやく戦闘態勢が整ったスゥープス。今後はより戦術を高めていく作業が必要になる。働きながら戦うチームは試合がその熟成の時間となるが、ベテランも含めて全員がしっかりと成長している。GAME2は接戦で落としたが、全て敵地で行われる年内残りの4試合を5割以上で乗り切り、後半戦で台風の目となれるようにしたい。

チームの成長と手応えを感じ取っていると言う落慶久ヘッドコーチ

落慶久HC「今節で一通り対戦したが、やはり岐阜のブースターがナンバーワン。選手のパフォーマンスをしっかり後押ししてくれた。一部のブースターさんから『別に勝たなくてもいいよ』と優しい言葉を頂いたことがあるが、やはり勝つことはこの会場の一体感をより増して、また観に来たいと思うようにする潤滑油だと思う。選手たちはブースターのみなさんの気持ちを裏切らないようにプレーをしてくれているし、そういう気持ちをしっかりと感じ取れる選手たちばかり。外国人選手だってそういう選手しかいないので、コーチとしては非常にありがたい。勝因は3Qと4Qで守備を全員が頑張れたこと。チームのルールを徹底して守れた。40分徹底しきれていない時は勝ち星に恵まれていなかった。今日はルールが守られていない時間もあったが、そこを自分たちで修正して、相手の分析にもしっかり対応出来るようになってきた。上位グループに這い上がるためには、この試合を含め年内の6試合は重要だと思っていた。最低勝率5割。できれば1敗のみで抑え、上位チームに挑んでいきたい。」

勝利の後、にこやかなAJ選手

アベロン・ジョン・ジュニア「初めての2連勝でとてもうれしい。すごく気持ちがいいです。クリスマスのイベントもあってたくさんのブースターが来てくれた。そこで最高のショーを届けられたと思う。シーズンが経つにつれて自分も快適にプレーできるようになってきた。勝ち続けること、自分自身成長することが大事。第3Qのブザービーターはブースターのエナジーをもらって決められたシュートだった。」

試合をうまくコントロールし勝利に導いた吉田健太郎選手

吉田健太郎「西濃建設さんがすごく集客をしてくれた中で勝利を届けられ、僕らのアピールにもなったと思う。非常に良いゲームが出来た。自分としてはケガの状態はまだ6割くらい。まだジャンプやスピード面で不安はあるが、プレーしながら付き合っていくしかない。その中で勝利に貢献したい。ディフェンスで崩れにくくなったきたことで勝利できていると思う。上位チームはディフェンスが違う。ローテーションもうまくいき始めていると思う。攻撃も今日はAJが良かったのでヨイショじゃないけどうまく使ってあげることができた。結果として勝ててまた一歩成長できたと思う。こうして勝ち切るゲームができると波に乗っていけると思う。」

大切にしたいワンプレーの重み

ド派手な入場で盛り上げた地元・曽我嘉宏選手

2019年10月26日 B3第6節ゲーム1 岐阜スゥープス73-74岩手ビッグブルズ

開幕戦を勝利した後5連敗と苦しむ岐阜スゥープス。迎えた第6節は郡上市で岩手ビッグブルズ戦。大型補強でここまで4位と波に乗るチームだ。スゥープスは新外国人のオースティンをケガで欠く厳しい布陣だが何とかきっかけを掴みたい。

チームトップ5本のスリーポイントを決めた田中昌寛選手

第1Q岐阜17-6岩手

ティップオフ前に湧き出たブースターの「GO GO SWOOPS!」の大きな掛け声に押され、スゥープスは力強いスタートを切った。#37吉田健太郎のフローターで幕開けすると、良い守備から連続得点、さらに#8田中昌寛のスリーポイントなどで一気に10点を奪う。その後もDFリバウンドを粘り強く競り相手の得点を6に抑えるスゥープスらしい試合展開。ただ気がかりは#0岩松永太郎が左からのスリーポイントを決め切ったところで右足首をねんざしてしまったこと。今後の影響が懸念される。

第2Q岐阜17-15岩手

第2Qもスタートから主導権を握った。#32ビンゴ・メリエックスのアシストから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)のシュートでリードを広げる。しかし、ここから攻撃に丁寧さを欠き6点差まで追い上げられると、吉田と#17杉本憲男の連続スリー、#10犬飼啓介がスティールで勢いをつけ、田中のスリーと再び突き放す。最後は相手のフリースローをブースターが2本とも止め、34-21と二桁のリードで前半を折り返した。

シュートのこぼれたボールを豪快にダンクしたAJ

第3Q岐阜15-27岩手

ハーフタイムで対策を施してきた岩手に対し、悪い癖が出て受け身となってしまったスゥープスは田中の連続スリーで応戦。しかし岩手のDFが上手くハマり徐々に追い上げられると、残り3分36秒でついに逆転されてしまった。それでも終盤、AJが立て続けにシュートを決め再び逆転。49-48と1点のリードで第3Qを終える。

第4Q岐阜24-26岩手

後半に粘ることが出来ず失点の多い今シーズンのスゥープス。この第4Qでも序盤はシュートを決め切れず、逆に得点を重ねられ55-65といつの間にか相手にリードを許してしまった。いつもならここからズルズルと敗戦に向かうパターンだが、この日はここから甦った。反撃の口火を切ったのは田中昌寛。中央のスクリーンプレーからスリーポイントを決め切ると、「相手のファウルがたまっていたので思い切って行った」と吉田が積極的に仕掛けてフリースローを獲得。さらに残り30秒の所でカットインから決め切り73-72と逆転。それでも好調な岩手もすぐに2点を返して73-74で残りは22秒となる。スゥープスはタイムアウトを取りフロントコートから攻めることを選択した。

吉田健太郎選手はチームトップ22得点と活躍

これまでなら、こういったシーンで最後のシュートを任されるのはレジェンド田中昌寛だった。そして田中は、このプレッシャーが掛かる場面で何度も何度もシュートを沈めてきた実績を持つ。しかしこの日、試合の命運を決めるシュートを託されたのは若い吉田健太郎。落HCも田中もチームメートたちもスゥープスの未来を背負う若者に全てを託した。

しかし、ここでまさかの展開が。フロントコートからの再開のためショットクロックは14秒となる。だが吉田は22秒を使い切ろうとシュートを打たずにいると、突然ブザーが鳴った。呆然となり、試合後は涙した吉田だが、このワンプレーで非難することはできない。ここまで追い詰めることが出来たのは吉田の献身的なプレーや得点があってこそ。「ルールをしっかり把握できていれば」と吉田は唇をかんだが、バスケットは得点を積み重ねるスポーツ。その時間までにリードを奪っておけば良かっただけの話であり、それまでのイージーなシュートミスや不用意なターンオーバーで得点されていなければ勝っていたのだ。

最後にシュートを打てず悔しい思いをしたが、この経験を活かしたい

「これまでの負け方とは違って前を向ける負け方」と落HC。多くの時間、特に前半はほとんど相手にバスケットをやらせず自分たちのペースで出来た。相手が修正してきて劣勢に陥っても、そこから逆にコート内で分析しやり返せた。チームをまとめる田中昌寛は言う。「これも経験だし、チームは一歩ずつ成長している。」

27日のゲーム2は岩松のケガに加え、杉本も仕事があり来場できない。12人中3人を欠く苦しい布陣だが(オースティンは復帰の可能性あり)、何とかブースターと共に喜ぶ姿を見たい。

コメント載せられなかったのでチアの元気なシーンを

*HC、選手のコメントは時間の関係上、後日掲載します。

大敗から得た教訓 岐阜スゥープス開幕節ゲーム2

2019年9月15日バスケットボールB3岐阜スゥープス75-95佐賀バルーナーズ

開幕戦ゲーム2で2連勝を狙った岐阜スゥープス

開幕戦ゲーム1を苦しみながら勝ち切って、開幕節2連勝を狙った岐阜スゥープスだったが、結果として20点差の大敗。佐賀バルーナーズに記念すべきB3昇格初勝利をプレゼントした。しかしチームもシーズンもスタートしたばかり、課題がないチームは一つもない。これからいかに早く今ある課題を克服し次につなげられるか。選手たちからも強い気持ちが見えた。

杉本憲男選手とビンゴ戦選手のコンビネーションでリズムを作った

第1クォーター:岐阜20-17佐賀

前日に続きこのゲーム2も先行を許す苦しいスタートとなった。しかしこの日#59オースティン(登録も公式サイトもオウガスティンですがチームは全員オースティンと呼んでいるのでこのサイトでもオースティンにします)に代わり入った#32ビンゴ・メリエックスが24秒ギリギリでスリーポイントを決めて逆転、その後激しい点の取り合いとなったものの、#17杉本憲男が登場しリズムが急変。ビンゴから杉本への連携で連続得点を取ると、最後は杉本のスティールから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)がスリーを決め切り20-17で第1Qを終えた。

ガードの吉田健太郎選手は爆発的な得点力も持っている

第2クォーター:岐阜22-24佐賀

このQも点の取り合いが続く。しかし佐賀は、早くもフルコートのゾーンプレスにディフェンスをチェンジ。岐阜スゥープスは対応に苦慮する場面が続き32-33と逆転される。ここでルーキーのガード#0岩松永太郎が速攻で再逆転。再びリードを許してもビンゴのアシストからAJのアリウープで追いつき、#37吉田健太郎が連続得点を挙げリード。その後追い上げられたが42-41と1点のリードを保って前半を折り返した。

ダンクシュートを決めるAJ

第3クォーター:岐阜18-32佐賀

後半の立ち上がりはAJが相手のファウルを引き出しフリースローで加点。しかしスゥープスは相手の激しいディフェンスにミスが連発し失点が続く。#8田中昌寛のスティールから速攻でAJがダンクシュートを決める見せ場もあったが、ファウルトラブルで佐賀に次々とフリースローを決められ、ラスト2秒にもスリーを決められて60-73と大きな差がついてしまった。

チームのリーダー的存在としても頼もしいビンゴ選手

第4クォーター:岐阜15-22佐賀

気持ちを入れなおした第4Q。ビンゴのスリー、吉田の速攻で差を詰める。すると佐賀はすかさずタイムアウト。ここで勢いが削がれてしまい再びゾーンプレスの網に引っかかり出す。田中や杉本のスリーなどあったが、最終的には引き離され75-95と岐阜スゥープスは大差で敗れた。

ガードの二人の成長が新しいスゥープスを創る

シュート成功率やリバウンド数は互角だったが、とにかくターンオーバーやスティールが響いたゲーム2。だが交代選手の安定感や外国籍選手の能力の高さは見えた。この敗戦を教訓にして次節のトライフープ岡山戦に臨みたい。

1勝1敗は及第点だと落HC

落慶久HC「うちがアドバンテージを取れている部分もあったが、(相手を)受けてしまいミスが続いて綻びが出てしまった。オールコートのゾーンプレスに対してアジャストするための指示は出していたが、僕が考えている以上に選手たちはプレッシャーを感じながらプレーしていたのかもしれない。ただ昨日のように消極的なミスではなく、攻めた結果のターンオーバーも多かったのでそこは評価できる。今後はビンゴの登録が変わり3人体制で出来るようになるはず。佐賀相手に外国籍2人体制で1勝1敗だったのは及第点だと思う。ただオンザコートワンでも犬飼(啓介)が非常に身体を張って泥臭いプレーもしてくれて戦えていたと思うし、スタッツに表れないが昨日の勝利で一番貢献度が高かった選手だと思う。やはりスゥープスのバスケットを40分間どれだけできるか。そこに関して課題も見えたし、しっかりワークすれば自信になる。そこをしっかり遂行できるように練習したい。」

自分の役目は流れを変えることと杉本憲男選手

杉本憲男「大学の後輩である並里祐選手に上手くゲームをコントロールされてしまい難しくなった。良いディフェンスから速い展開のバスケットが自分たちのウリなので、そこがやはり課題かな。今日は外国人にビンゴが入りましたが、彼とはもう3年一緒にプレーしているので、得意なプレーもパスの配球もしっかり分かっているので、相手の裏をうまく突くことができた。そこは自信を持ってやれた。PGの若い二人が最初にこうした展開の試合を経験できたことは、明確な反省点が見えていいこと。敗戦は二人のせいじゃないしチームみんなで強い気持ちで攻めていくことが出来れば難なくクリアできたと思う。チームとして戦うという意識は昨シーズンよりも強い。落HCが組織的なバスケットを展開してくれているので、そこを自分たちがどこまで理解して徹底できるかだと思う。勝って課題を修正して、勝ってというのがプロチーム。その勝つことを目指したい。」

チームの潤滑油になるとルーキー岩松永太郎選手

岩松永太郎「(ダイハツ賞は所属企業なので反則では?)僕も反則だと思っています(笑)この2試合はすごく大事だと思っていて正直1勝1敗は残念な気持ちですが、勉強できることもあったのでそこはプラスに捉えて、この後58試合を(吉田)健太郎と一緒に、二人とも若くてそこが良い意味でも悪い意味でもストロングポイントだと思うので活かしていきたい。ディフェンス面ではやれる手応えは感じた。あとは外国人もいるのでしっかりコミュニケーションを取ってコントロールすること。健太郎が点を取るタイプなので自分は潤滑油のようにチームが円滑に回るようなプレーをしたい。人前でプレーしたのは大学のインカレ以来。プレシーズンよりも声援の熱量がスゴイと思った。」

2年目の岐阜スゥープスは原点回帰

2019年9月14日バスケットボールB3開幕戦岐阜スゥープス85-80佐賀バルーナーズ

熱狂の第二章が始まった

速くてアグレッシブなスタイルが戻ってきた。バスケットボールB3リーグに参戦して2年目の岐阜スゥープスは、ホーム・OKBぎふ清流アリーナで開幕戦を行い、新規参入の佐賀バルーナーズに85-80で勝利した。主力の移籍や引退、新外国籍選手の加入などチームが新しく変わる中で見せたバスケットは、クラブ選手権で全国制覇を成し遂げた時のようなスピーディで力強い、楽しいバスケットだった。

アグレッシブな守備と得意のスリーポイントで勝利に貢献した杉本憲男選手

第1クォーター:岐阜20-21佐賀

試合の序盤は開幕戦のプレッシャーからかリズムをつかめなかった岐阜スゥープスだったが、エース#8田中昌寛のスリーポイントで反撃ののろしを上げると、新加入の#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)の2本のスリーポイントで差を詰める。それでも参戦1年目で気持ちの入る佐賀に着実に加点され15-19と再びリードを広げられると、ここで頼りになるのはベテランの#17杉本憲男。「よだれが出るほどおいしいシチュエーションだった」とAJからのパスを受けてスリーポイントを決め切り20-21と最大6点差を許したリードを1点差にまで押し戻した。

FGは7/9 リバウンドでも強さを見せたオウガスティン・オコソン選手

第2クォーター:岐阜25-13佐賀

AJのスリーポイント+バスケットカウントという最も効率的な得点でスタート。「自分たちの持ち味であるディフェンスを激しくした」(落HC)ことでリズムを掴み、司令塔#37吉田健太郎がこのクォーターだけで9点を取り佐賀を引き離す。センターの#59オウガスティン・オコソンもしっかり攻守のリバウンドを取りチームを波に乗せた。

ハーフタイム

スゥープスのルーキーとして笑顔で一緒に戦ったチアスクール生

岐阜スゥープスチアスクール生がデビュー。笑顔いっぱいでパフォーマンスを行った。講師を務めるEMIRIさんは「スクール生といえどもスゥープスの一員として戦ってくれた。華やかなデビューを飾ってくれてみんなに100点をあげたい。子どもたちが頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思える。ドキドキだったけどその分うれしさもいっぱいでした」

この日のMVPに輝いたのはアベロン・ジョン・ジュニア選手 速さもあり強さもある

第3クォーター:岐阜26-14佐賀

「このチームの今までで一番の10分間だった」(落HC)という第3Q。オウガスティンがインサイドでシュートを決めれば、吉田が左45度からスリーを切める。極めつけは杉本のスティールからAJがアリウープ。魅せるプレーで1230人が集まったブースターを沸かせると、さらに杉本はブザービーターでスリーを決めて71-48と大差をつけた。

ルーキー岩松永太郎選手も持ち味を発揮

第4クォーター:岐阜14-32佐賀

#3園田大祐のシュートが決まり順調に第4Qもスタート。オウガスティンが鋭いステップで相手をかわして78-50と28点差をつけた。しかしここから佐賀の猛烈な反撃を受ける。「スローダウンしながらシュートブロックぎりぎりで相手のボールになっても構わないと指示をしたが、足が止まり共通認識が取れていなかった。コミュニケーションのミス」(落HC)と、プレーが消極的になってしまい受け身に陥る。相手のオールコートのゾーンプレスを簡単に外すことが出来ず、みるみるうちに得点差が詰まり、残り45秒で80-78とスリーポイントを決められると逆転される絶体絶命のピンチ。

緊張する場面でのフリースローを決め切った吉田健太郎選手 あとは確率?

しかしこの時点で相手のチームファウルも重なっており、ディフェンスリバウンドをしっかりと食らいつくと、相手のファウルを誘ってフリースローにつなげる。これを1本はしっかり決めてなんとか逃げ切った。

開幕戦の勝利にYUKAさんもこの笑顔!

最後の場面での課題は出たが何とか勝ち切った岐阜スゥープス。落HCにとっては指導者として初試合初勝利。「純粋にうれしい。このために3カ月間準備をしてきた。それをきっちり体現した選手たちに感謝したい。こんな勝ち方も自分らしいなと思う」と笑顔を見せた。

落慶久HCは初采配初勝利 明日もこの笑顔で

落慶久HC 「ラスト10分、ポイントガードが若い二人ということで若干心配はしていたが、これを経験として積んでいきながらチームが成長していけばいい。28点差を5点差まで詰められたのは次に、またこのアリーナに足を運んでもらうための演出だったと思っていただけると助かる。外国籍選手は自分たちのストロングポイントになり得るし、日本人選手にもいい影響を与える。練習それから一試合を大切にしながらこれからもやっていきたい」

チームの中心選手に指名されている吉田健太郎選手はMVP級の活躍だった

吉田健太郎 「開幕戦で是が非でも勝利が欲しいところだった。積極的にプレーすることを心掛けた結果が最後の点差になったと思う。20点差以上つける練習試合をしていなかったので、ちょっと安パイだと思って心に隙が出来て、佐賀の必死さに押されてしまった。この反省を活かして明日は4Qまでフルで戦える試合にしたい。大事なところでフリースローを外したことが課題。こうした接戦を落とすことになってしまうので、決めないといけないシュートを決め切れるプレーをしていきたい」

スピードにダンクにアリウープに見せ場たっぷりだったAJ

AJ 「勝てたことで非常に良いスタートだったと思う。ただ第4クォーターはちょっと悪い流れだったので今後注意したい。岐阜に来て初めてプロとしてプレーしてエキサイトした。こうした機会をもらって自分のベストを尽くそうと言う気持ちで挑んだことが良かったと思う。岐阜のブースターの反応は素晴らしかった。ファンに対して貢献できるように頑張りたい」

2年目のシーズンも精神的支柱であり貴重な得点源として期待される田中昌寛選手

田中昌寛 「相手は新規参入だが全員がプロで、自分たちは環境が変わらない中でどうなるか不安はあったが、2年目のプライドを持って戦おうとロッカーで話してこのゲームに臨んだ。外国籍選手も自分たちのスタイルに合った選手を獲得したので、クラブ時代のスタイルに戻ったと感じている。勝率5割という数字にこだわって、チーム一丸で戦っていきたい」

開幕戦まで楽しみはとっておこう スゥープスプレシーズンマッチ

2019年8月13日(火)バスケットボールB3岐阜スゥープス対B2ファイティングイーグルス名古屋プレシーズンマッチ

2年目のシーズンを占うプレシーズンマッチ

●岐阜スゥープス49-81FE名古屋〇

およそ1カ月後に迫った19-20シーズンの開幕に向け、岐阜スゥープスはB2のFE名古屋とプレシーズンマッチを行った。1481人と多くのブースターが新生岐阜スゥープスに期待を寄せる中、正直厳しい点差で敗れてしまったが、逆にこの時期に課題が明確になったのは有り難いこと。格上B2の強豪からのレッスンを新シーズンに活かしていきたい。

この試合のポイントは3つ。

伊藤良太選手が抜けたガード陣はうまくチームをコントロールできるか。

#5アベロン ジョン ジュニア(AJ)や#59オウガスティン オコソン(オースティン)ら新メンバーの動きはどうか。

スゥープスらしいバスケットでブースターを盛り上げられるか。

チームの象徴#8田中昌寛選手もプロ2年目のシーズンに賭ける思いは強い

しかし試合は第1Q序盤からFE名古屋のペースに。日本人だけのセットで先発したFE名古屋の激しいディフェンスに、スゥープスはたじたじとなり8秒バイオレーションを2度も取られるなど攻撃の形を作れない。スゥープスも厳しいディフェンスで対抗したいところだったが、それを上回る決定力を見せつけられ前半で19-44と大きく点差が開いてしまった。

それでも第3Qに「やり切るしかない」と奮起したのは、今シーズン、チームの核として期待されるガードの#37吉田健太郎。速攻からのレイアップシュートは相手の反則を誘いバスケットカウントと意地を見せる。さらにオースティンはシュートのこぼれ球を上手く拾って豪快なダンクシュート。このQは19-15と岐阜スゥープスが追い上げる。

しかし地力に勝るB2FE名古屋が第4Qで再びギアを上げ試合をコントロール、スゥープスは49-81と完敗を喫した。昨年のこのプレマッチは1点差の接戦だっただけに、落胆したブースターもいたようだ。

ファストブレイクからシュートに向かう#37吉田健太郎選手 新たなチームの頭脳と期待される

それでも開幕はおよそ1カ月先。今回は新外国籍選手のAJがケガで出場できず、オースティンはチームに合流して間もなく合同で練習したのは3回ほど。同じタイミングで来日した#32ビンゴメリエックスも同様だった。連携不足は明白でお互いのスタイルを理解し合うところから始まったばかり。この先1カ月間で今回出た課題を修正することは、経験値の高い選手が揃っているだけに難しい話ではない。

ただ、2年目に向けた新しさを強調することはできなかった。それがあるともっと新シーズンへの期待が高まったと思うのだが、まあ、それは開幕戦でのお楽しみとしておきたい。会場内の雰囲気もボランティアスタッフを始め明るい笑顔が弾けていた。みんな岐阜スゥープスに大きな期待を寄せているのが良く分かった。

#10犬飼啓介選手に指示を出す落慶久新ヘッドコーチ

落慶久HC「なかなか厳しい戦いでした。B2の激しいディフェンスに対してうまくアジャストできなくて、まだ若いガードのところでリズムを崩されてしまった。でも途中、目指しているディフェンスからの速い展開、例えば第3Qの吉田選手がドリブルで持ち込んだようなプレーが出来るようになったのは、選手たちがレベルを感じながらアジャストしていってくれたからだと思う」

「厳しいマークにあいながらも、吉田選手が我々のバスケットを体現してくれたことは一つの成果だと思う。ビンゴやオースティンに関しては来日して間もないし、練習も2回3回くらいしか合わせられていないので連携はまだまだ。日本人選手たちからもっとコミュニケーションを取っていくようにしたい。唯一の誤算はみなさんが期待してくれていたAJがケガでプレーできなかったこと。AJが入ることで速い展開になるし彼のドライブ力はチームの武器になる。今日見せたものとは違うものになると期待している。」

吉田健太郎選手は積極的なプレーでチーム最多の17点を奪った

#37吉田健太郎「格上相手にどこまで通用するか、思い切りチャレンジしようというつもりだったが、プレッシャーが日頃の練習と違うなと思った。序盤は緊張もあって思うようなプレーが出来なかった。専属の通訳がいないので外国籍選手と連携をどう練習で合わせるかは課題だけど、自分なりに片言の英語でもいいので、試合をイメージしてコミュニケーションを取っていきたい。そして自分たちの強みである走るバスケットをもう少し意識したい。今日の試合で反省点はバッチリ出たので、あとは改善するだけ。頑張ります。」

#59オースティン選手は10リバウンド 高さと強さでチームに貢献しそうだ

#59オウガスティンオコソン「今日はとてもペースが速かった。まだチームと連携が取れていないので、そこが出来るようになればいいと思う。自分の特長は競争力があること。そして必ず勝つという意思を持っていること。チームをこれから作っていくことになるが、スピードのある健太郎や外から打てるノリ(#17杉本憲男)やマサ(#8田中昌寛)は非常に良いシューターだし、ビンゴのような経験値の高い選手もいる。タレントも揃っているしとても良いチーム。これからもっと良くなる。」

「岐阜のブースターはアメージング。素晴らしいと思った。とても優しくてリスペクトしてくれる。今日はとてもエネルギーを感じたし、今後のシーズンが楽しみになった。日本に来たのは初めて。これまで様々な国でプレーして来たけど、ぜひ岐阜のブースターに素敵なスマイルを与えられるように頑張ります。」

ケガで唯一出場できなかった#5AJは、開幕戦の秘密兵器



岐阜スゥープスシーズン終了後コメント

大きな1年生のシーズンが終わった。成績は20勝40敗、目標としていた勝率5割には届かなかったが、新規参入チームとしてはまずまずの成績を残した。そして当初不安視されていた観客動員も、最終戦は1830人を集めるなど大きな成果を見せた。その最終戦で今シーズンの手応えや感想を聞いた。

梶本健治AC

梶本健治AC:「最初の対戦は東京エクセレンスさんで、その時はわずかな点差で負けてしまいました(67-80、65-70)。それから1シーズン通した最後の試合でエクセレンスさんに1勝でき、チームはすごく成長したと思います。選手は仕事をしながらの試合で大変だったと痛感しています。ケガ人が出た時など選手層が薄いというのが課題ですが、それは選手たちが成長することで厚みを増してくるでしょう。来シーズンは良い結果が出せると予感しています。最初はどれだけ応援に来て下さるかそれが一番の心配でしたが、最後こうして1800人を超えるブースター、そしてスポンサーさんも多くついていただいて、この1年で一つの土台が出来たと思います。」

田中昌寛選手

#8田中昌寛選手兼チームマネジャー:「終盤に上位と対戦する中で勝てそうで勝ちきれない試合もあって、手応えは感じているのですが課題も多かったですね。やはり良い結果を生むためには良いプロセスが必要だと思います。そうした意味ではB3のプロチームと互角に戦えるように、練習環境を整えることも大事になると思います。選手の勤務先とコンタクトを取って、練習に来やすい環境を整えることも自分の役割だと思っています。シーズン中にも浮き沈みがありました。連敗が続いたときに自分たちの方向性を話し合ったことで乗り越えることができました。この一年は学びの年でした。まだまだ先は長いのでこの経験を次につなげていきたいと思います。」

杉本憲男選手

#17杉本憲男選手:「60試合、あっという間だったとは言えない。長かったですね。その中で浮き沈みはありましたが最後にこうやってみんなが笑顔で終われたのは良かったと思います。最初は自分たちが応援してもらえることを想像できませんでした。シーズンが進むにつれてだんだんイメージが出来てきて、最後爆発的に1800人というブースターに集まってもらって、来シーズンの活力になります。すごくブースターからエネルギーをもらいました。岐阜をスポーツで盛り上げることが自分たちの使命なので、もっと自分たちがやれることを見つけて、やれることを増やしていきたいと思います。」

犬飼啓介選手

#10犬飼啓介選手:「こんなに応援してもらえると思っていなかったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。アウェイの試合は仕事で行くことができない選手も多くて、いつも10人ギリギリで行っていましたが、連敗すると『新聞に連敗って書かれるんだろうな』って帰りのバスが辛かった思い出もあります。でも最後にエクセレンスと試合をして手ごたえも感じたので来シーズンに繋がると思っています。会場の一体感は本当に感動しました。」

園田大祐選手

#3園田大祐選手:「B3に挑戦する前は、どれだけ集客できるのかという不安がありましたけど、本当に熱いボランティアさんやスタッフさんがいて、ブースターさんが応援してくれて本当に忘れられない一年になりました。自分としては最初プレータイムがなかなか伸びなくて、シーズン中盤でやっとスターティングメンバーになれて、最後はケガをしてしまいましたけど総合的に見ると楽しい一年でした。あとみんな本当にバスケットボールの好きな人たちが集まってるんだなと思いました。」

伊藤良太選手

#16伊藤良太選手:「終わってみればあっという間でしたが、本当に充実したシーズンでした。スゥープスに新加入してB3で勝てるということを証明したいという思いで頑張ってきました。大勢の皆さんがこれだけ来てくれて感謝しています。チームとしても個人としても我慢強さという部分が成長したと思います。仲間に助けられて最後まであきらめないプレーが出来ました。スゥープスの選手は本当にやさしくて人として尊敬できるメンバーばかりでした。入団させてくれた細田社長を始め関係者のみなさんに感謝の気持ちがいっぱいです。本当に岐阜に来て良かった。会社の転勤だったので会社にも感謝しないとですね。やはり仕事との両立が一番ハードでした。もっとブースターの皆さんの期待に応えるためには、仕事の生産性を高めて、空いた時間をしっかりトレーニングにあてて、ストイックに日々過ごさないといけないと感じています。」

岐阜スゥープスチアリーダーズ

岐阜スゥープスチアリーダーズNAOさん:「前例がなくずっと手探りで過ごしてきた1年でした。週2回の練習で1週間で2曲を覚えないといけないこともあって、『この曲はなんだっけ』ってわからなくなることもありました。チームのカラーやチアのカラーをメンバー同士で何度も話し合い作ってきました。チームの団結力がすごかったし信頼感もありました。たくさんのブースターの人が楽しんでもらえたと言われるとうれしいですね。」

たくさんのボランティアに支えられた

ボランティアメンバー:「この一年で選手たちにいっぱい元気をもらったし、ここでボランティアの仲間に会えることも楽しみで来ていました。いろんな人との出会いがあって充実していました。試合を重ねるごとにお客さんの声援がどんどん上がってくるのを感じて、雰囲気もすごく良くなって、盛り上がって良かったなと思います。」

ブースターもどんどん増えた

ブースター:「サッカーのFC岐阜をずっと見てきたけど、岐阜でもスポーツがちゃんとやろうと思えば、ちゃんと根付くんだと思いましたね。サッカーとはまた違った雰囲気があって楽しかったし、来シーズンはまたいろんな意味で楽しみです。」

ブースター:「自分も仕事をしながらフットサルをしていますけど、声援を受けると頑張れるという思いがあるのでずっと応援してきました。元々岐阜はバスケットが強い地域で、上位相手にも勝てるようになって、一戦一戦すごく選手たちが力をつけてきたんだなと感じました。半年間でしたがすごく濃い時間をみなさんと過ごせました。来シーズン3チームほど上がってくるので、今度はもっと大きな2年生として頑張ってほしいです。」

ありがとう!!GO!SWOOPS!

岐阜スゥープスに関わったほとんど人が手ごたえを感じた今シーズン。来シーズンはさらに厳しくなることは間違いないが、熱い思いを持つ人が集まれば何でもできると感じる。今後許されれば、選手たちの声を届けられるようにしていきたいと思います。