岐阜スゥープス ただいまアップデート中

2019年11月15日(金)第9節GAME1@金沢総合体育館 岐阜スゥープス78-89金沢武士団

苦しい戦いが続くチーム同士の対戦だったが

「静岡ベルテックス、東京サンレーブ、金沢武士団、この三連戦は開幕の三連戦と同じように大切な試合だと思っている」

落慶久HCは、第7節からの6試合で5割以上の成績を残すことが、今季のカギだと考えていた。しかしこの日の敗戦で1勝4敗となり、その目標は達成できず。しかし多くのアクシデントを抱えたチームにあっては致し方ない部分もある。この試合も敗れはしたがもちろん収穫もあった。

10/28以来の出場となった岩松永太郎選手 メディカルスタッフのおかげで少し早めの復帰ができたと感謝

金沢戦GAME1のスターターは、#0岩松永太郎#5アベロン・ジョン・ジュニア#8田中昌寛#10犬飼啓介#32ビンゴ・メリエックス。ケガから復帰初戦となるメンバーが3人名を連ねていた。そして平日開催ということで#17杉本憲男#18山田洋介は帯同できず、#37吉田健太郎は前節のケガでベンチには入ったものの出場はできない。

試合は「相手のゲームプランは分かっていたがうまくやられてしまった」と、田中が言うように金沢のペースに。アウトサイドからの3ポイントシュートが次々と決まる金沢に対し、スゥープスは#24ジョセフ・ウォルフィンガーのインサイドを中心に攻撃を組み立てる。というよりも、スゥープスの得意な形であるアウトサイドのシュートが前半は1本も決まらず、ジョーに頼った形に。逆に金沢の得点のほとんどは3ポイントシュートだった。

AJ選手もケガから復帰 得点が伸び悩みややストレスのたまる試合だったか

後半もリバウンドは先に触るものの、その後のルーズボールを相手に取られたり、スティールされたりと苦しい展開に。田中や岩松の3ポイントやジョーの高さのある2ポイントなどで追い上げる場面はあったものの、勝負所で3ポイントを決められ追いつくことが出来なかった。

「もっと味方がプレーしやすいようにコントロールしなければ」と、PGの岩松は反省しきりだったが、この日も38得点と高い攻撃力とリバウンドでの強さを見せたジョーとは、この試合が初めてのセッション。AJも同様で連携面ではうまくいかないことが多かったのも当然の事。田中も「ジョーがインサイドで強い分、そこを探してしまうことが多かった」と、自分たちの持ち味を出し切れなかったことを悔いた。

3戦連続のWWとはならなかったが38得点9リバウンドとこの試合も活躍したジョー選手

しかし逆に言えば、これまでになかったジョーのインサイドという強みが加わり、自分たち本来のアウトサイド攻撃も機能しだせば、これ以上の攻撃はない。お互いの特長の理解を深め、コンビネーションが高まれば自然に得点力は上がっていくだろう。

守備面もこの試合では相手に気持ちよく3ポイントを打たせ過ぎた。ホームで初勝利をと気合の入る金沢の気持ちのこもったシュートが決まってしまったのも事実だが、サイドに振られて守備が間に合わない場面が多く、ここは早急に改善したい。少しでもプレッシャーを掛ければ45%という高確率の3ポイントを決められることはないはず。リバウンドはジョーやAJで優位に立っていただけに、守備にプライドを持つスゥープスの本領をGAME2からすぐに発揮したい。

もう一度ディフェンスからプライドを持ってやりたいと田中昌寛選手

「今は攻撃面ではアップデートしているところ」と落HC。チームの核となる外国籍選手の交代などいろいろとあり、チームは言わば改修工事中。突貫工事で簡単に結果がついてくるカテゴリーならチャレンジしていても面白くない。選手たちは結果が出ずに苦しい時だが、信じられるのは結局仲間と自分。勝ちに焦らず、自分の得意のプレーを出す、仲間のプレーを助ける、やれることをすべてやる。それを突き詰めていくことしかないかもしれない。

スゥープスを作ってきたチームの精神的支柱、田中昌寛はインタビュー終わりに力強く宣言した。「見ていてください。このままじゃ終わりませんから」

岩手ビッグブルズ戦ゲーム1 コーチ選手コメント

落慶久HC

(苦しい試合でしたが振り返ると?)

そうですね。プラン通りに進んでいた試合でした。第1Q、第2Qに関しては、相手のやりたいことを全くやらせず、オースティンのいない中でも犬飼(啓介)が体を張ってくれて、非常に良いパフォーマンスを見せてくれました。ただ(岩松)永太郎がけがをしてしまったことはチームにとって痛手となりました。(吉田)健太郎が最後まで躍動してくれたのですけど、本来であれば永太郎とプレイタイムをシェアしながらやっているところなので、この1試合というよりは、シーズンを通じて彼のけがというのは痛いなと思っています。チームとしてはクロスゲームに勝てないということで、思うところはいろいろありますけど、経験値は上がったのかなと思います。

(第3Qに流れを相手に持っていかれましたが、その要因は?)

うちのディフェンスに対して、ハーフタイムでアジャストしてきました。でも、第4Qではピック&ロールの付き方を変えるなどして、もう一回アジャストし返すということができました。今までだとそのままズルズルといってしまっていたので、今日よくできたのかなと思います。

(最後の22秒はどんな指示を?)

相手はファウルが貯まっていたこともあり、チームとしては健太郎に最後しっかりとプレーさせることを指示しました。そのためにビンゴとAJがダブルスクリーンをかけようと。即席でもしっかりとやっていこうと言いました。ただ、その即席というところがうちのチームの弱いところで、その通りに外国人選手も含めて動けなかった。そこはやっぱり課題なのかなと思います。こういったラスト一本のプレーをもう一度練習の中でこだわってやっていきたい。でも選手たちは、これ以上ないというパフォーマンスを見せてくれたと思います。


#8田中昌寛

(ゲームを振り返って?)

最近の試合は、終盤に競り負けているという試合が多くて、今週は日本人選手と話し合いを重ね、外国籍選手ともミーティングをし、落HCともミーティングをして、もう一度自分たちの方向性という部分で、「ディフェンスにプライドを持ってバスケットをやろう」と話し合いました。その中で今日また競り負けてしまいましたけど、今日の負けは今までとは違った「次に繋がる負け」だったと思っています。ディフェンスからゲームに入り、前半は相手を21点に抑えることができました。ただ後半、自分たちのバスケットが遂行できなかったことが、最後1点差の負けになってしまった。試合後は落ち込んでいましたけど、自分としてはみんなに「下を見る必要ないよ」と言いました。ベンチも戦っていましたし、今までの雰囲気とは違って、前向きにチャレンジして戦って負けだったので、価値のある、次につながる負けだったと僕は思っています。

(最後の22秒のシーンは?)

あそこは・・・。まあ正直結果が全て。僕は健太郎に任せたので、あそこでシュートを打てずに彼が一番落ち込んでいると思うのですけど、シュートクロックを見てコントロールするべきだった。もっと言えば相手のファールが貯まっていましたから、インサイドも一つだったと思います。ただ、今シーズンは若いメンバーに任せてあげることが次に繋がるチーム作りだと思っていますので、この経験を次につなげてもらえばいいかなという気持ちでいます。

(去年までだったら自分が任せられた場面だったが?)

どちらかというと、僕はああいう場面は得意な方で、「お前が打って負けたんなら仕方がない」と思われるようなプレイヤーになりたくてプレーをしてきました。今回、健太郎にはもっと思い切って行って欲しかったなあというところが正直ありますけど、そこは本当に経験しかないので。でも本当にいい経験をしてると僕は思いますよ。今こうやって負けが続いていますが、クラブ時代も含めて、僕らが17年間成長してこれたのは、負けた時にどういう気持ちの持ち方でいられるかというところ。そこの軸がブレなかったから今があるわけで、負けた時に誰かのせいにしたらワンチームになれない。本当に負けた時こそ気持ち強くして、仲間を信頼してやっていこうねという話で今日のミーティングは終わったので、明日につなげたいですね。

(ブースターも試合前から大きな声で後押ししてくれた。今日はいい雰囲気でできたのでは?)

本当にそうですね。今日もそうだし、アウェーにもたくさんの人たちが来てくれた。だからこそ勝利して一緒に喜び合いたいと思っています。今シーズン、このままの状況で終わらないと思っていますし、今は本当に我慢の時かなと思っています。去年の連敗中より、今年の負けの方が悔しいのは、今季は戦えるという自信があるからこそなので、結果に対して自分が後悔しないように日々取り組みたいですね。

#37吉田健太郎

(相当悔しそうでしたが、今日の試合を振り返って?)

自分的にも個人的な感情もあって、どうしても勝ちたい試合でした。でもチームとしては、以前の負けよりは「チームとして頑張ろう」というような一体感が出てきていると思います。もう今日終わったことは仕方がないので、明日に切り替えてやるしかないかなと思っています。

(やはり、最後にシュートが打てなかったところが気になるが?)

時間を全部使おうと思っていました。22秒あったので、それを全部使ってシュートを決めて逆転勝ちしようと考えていたので、ああいうプレイになってしまった。14秒ということをわかっていなかった。

(今日もブースターは大きな声で声援を送ってくれたが?)

伊藤良太選手(右)と競り合う吉田健太郎選手(左)

ブースターの方にとっても今日の試合は特別な思いがあったと思います。あれだけ去年活躍された方(伊藤良太選手)が岩手に移籍したので。自分としては、正直そのことはモチベーションでしかありませんでした。自分がBリーグに入らせて頂いた時に在籍した先輩で、自分とはプレイスタイルは違う選手ですが、先輩から「(伊藤選手を)見て学べ」と言われていました。いろいろお手本にしたい選手で、今回、移籍したことも一つの決断だと思いますし、そういったことができるプロの根性をあの方は持たれていると思います。そういった部分も見習っていきたい部分もありますし、まあでも目標というよりは一つの楽しみだったのかなと思います。

大切にしたいワンプレーの重み

ド派手な入場で盛り上げた地元・曽我嘉宏選手

2019年10月26日 B3第6節ゲーム1 岐阜スゥープス73-74岩手ビッグブルズ

開幕戦を勝利した後5連敗と苦しむ岐阜スゥープス。迎えた第6節は郡上市で岩手ビッグブルズ戦。大型補強でここまで4位と波に乗るチームだ。スゥープスは新外国人のオースティンをケガで欠く厳しい布陣だが何とかきっかけを掴みたい。

チームトップ5本のスリーポイントを決めた田中昌寛選手

第1Q岐阜17-6岩手

ティップオフ前に湧き出たブースターの「GO GO SWOOPS!」の大きな掛け声に押され、スゥープスは力強いスタートを切った。#37吉田健太郎のフローターで幕開けすると、良い守備から連続得点、さらに#8田中昌寛のスリーポイントなどで一気に10点を奪う。その後もDFリバウンドを粘り強く競り相手の得点を6に抑えるスゥープスらしい試合展開。ただ気がかりは#0岩松永太郎が左からのスリーポイントを決め切ったところで右足首をねんざしてしまったこと。今後の影響が懸念される。

第2Q岐阜17-15岩手

第2Qもスタートから主導権を握った。#32ビンゴ・メリエックスのアシストから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)のシュートでリードを広げる。しかし、ここから攻撃に丁寧さを欠き6点差まで追い上げられると、吉田と#17杉本憲男の連続スリー、#10犬飼啓介がスティールで勢いをつけ、田中のスリーと再び突き放す。最後は相手のフリースローをブースターが2本とも止め、34-21と二桁のリードで前半を折り返した。

シュートのこぼれたボールを豪快にダンクしたAJ

第3Q岐阜15-27岩手

ハーフタイムで対策を施してきた岩手に対し、悪い癖が出て受け身となってしまったスゥープスは田中の連続スリーで応戦。しかし岩手のDFが上手くハマり徐々に追い上げられると、残り3分36秒でついに逆転されてしまった。それでも終盤、AJが立て続けにシュートを決め再び逆転。49-48と1点のリードで第3Qを終える。

第4Q岐阜24-26岩手

後半に粘ることが出来ず失点の多い今シーズンのスゥープス。この第4Qでも序盤はシュートを決め切れず、逆に得点を重ねられ55-65といつの間にか相手にリードを許してしまった。いつもならここからズルズルと敗戦に向かうパターンだが、この日はここから甦った。反撃の口火を切ったのは田中昌寛。中央のスクリーンプレーからスリーポイントを決め切ると、「相手のファウルがたまっていたので思い切って行った」と吉田が積極的に仕掛けてフリースローを獲得。さらに残り30秒の所でカットインから決め切り73-72と逆転。それでも好調な岩手もすぐに2点を返して73-74で残りは22秒となる。スゥープスはタイムアウトを取りフロントコートから攻めることを選択した。

吉田健太郎選手はチームトップ22得点と活躍

これまでなら、こういったシーンで最後のシュートを任されるのはレジェンド田中昌寛だった。そして田中は、このプレッシャーが掛かる場面で何度も何度もシュートを沈めてきた実績を持つ。しかしこの日、試合の命運を決めるシュートを託されたのは若い吉田健太郎。落HCも田中もチームメートたちもスゥープスの未来を背負う若者に全てを託した。

しかし、ここでまさかの展開が。フロントコートからの再開のためショットクロックは14秒となる。だが吉田は22秒を使い切ろうとシュートを打たずにいると、突然ブザーが鳴った。呆然となり、試合後は涙した吉田だが、このワンプレーで非難することはできない。ここまで追い詰めることが出来たのは吉田の献身的なプレーや得点があってこそ。「ルールをしっかり把握できていれば」と吉田は唇をかんだが、バスケットは得点を積み重ねるスポーツ。その時間までにリードを奪っておけば良かっただけの話であり、それまでのイージーなシュートミスや不用意なターンオーバーで得点されていなければ勝っていたのだ。

最後にシュートを打てず悔しい思いをしたが、この経験を活かしたい

「これまでの負け方とは違って前を向ける負け方」と落HC。多くの時間、特に前半はほとんど相手にバスケットをやらせず自分たちのペースで出来た。相手が修正してきて劣勢に陥っても、そこから逆にコート内で分析しやり返せた。チームをまとめる田中昌寛は言う。「これも経験だし、チームは一歩ずつ成長している。」

27日のゲーム2は岩松のケガに加え、杉本も仕事があり来場できない。12人中3人を欠く苦しい布陣だが(オースティンは復帰の可能性あり)、何とかブースターと共に喜ぶ姿を見たい。

コメント載せられなかったのでチアの元気なシーンを

*HC、選手のコメントは時間の関係上、後日掲載します。

強豪となるための指針

2019年10月20日バスケットB3 第5節岐阜スゥープス50-91豊田合成スコーピオンズ

強豪豊田合成とのゲームは、いつも自分たちの力を試すものさしとなる

前日に行われたゲーム1で、今季の補強の目玉の一人#59オースティンが負傷。しかも相手は7連勝で首位を走る豊田合成と厳しい戦いが強いられた。それでも岐阜スゥープスの勝利を信じ多くのブースターが、アウェイの北名古屋市健康ドームに集まった。

第1Q:岐阜17-18豊田合成 

試合の序盤、スゥープスは入りも良く#0岩松永太郎のスティールなどもありリズムを掴む。5分34秒にはカウンターからサイドに開き#8田中昌寛の3ポイントと、得意の攻撃でリードを広げた。しかし徐々に相手の外国人選手の高さに押され差を縮められると、#17杉本憲男のファストブレイクなどで得点するものの、残り20秒で逆転を許してしまった。

序盤は岩松のスティールからの速攻などリズムを掴んだ

第2Q:岐阜16-27豊田合成

ようやくエンジンが掛かったきた豊田合成が、鋭い連係から得点を重ねる。厳しい体勢からシュートを打たされたスゥープスは、得点を奪っても単発で徐々にリードを広げられていった。

第3Q:岐阜8-25豊田合成

スゥープスは#0岩松がいきなり相手ボールをスティールし、レイアップシュートに持ち込むものの、ギリギリでディフェンスされて決められず。すると次々に得点を奪われてしまう。後半の初ポイントは開始から4分30秒を過ぎた後。その後もリバウンドのボールをそのままダンクシュートされるなど厳しい展開が続く。途中スゥープスは”オンザコートゼロ”。つまり日本人だけで戦うタイムシェアを敢行。その中で#3園田大祐と#37吉田健太郎がゴールを決めたことは一つの収穫だった。

キャプテンの中野は終盤に意地を見せた

第4Q:岐阜9-21豊田合成

このQも豊田合成の強さが目立った。#5AJの上からダンクを決められるなど首位チームの強さと速さを見せつけられたが、終盤に#25キャプテンの中野大介が意地を見せて4得点。#17杉本から中野、#10犬飼啓介の素早い連係で得点を奪ったシーンも今後に光明を見せた。

落慶久HC

落慶久HC「クロスゲームで勝てそうなところを3回連続で落として、チームとしてみんなが同じ方向を向いて進んでいたのが、それぞれの個性が出始めて雰囲気として良くない状態になっているのかもしれない。ただ昨日のゲームも最後は点差が離れたが3Qまではうちのバスケットができていた。やろうとしていることは間違っていないので、軸がブレないようにもう一回、スゥープスのバスケットをしようと思う。このタイミングで強豪の豊田合成と当たって良かったと思う。自分たちの弱さが浮き彫りになったし、どん底を味わったことで早く前向きになれる。正直なところ合成はすごく鍛えられていて、くだらないターンオーバーがない。それに対してうちはそれを得点に繋げられてしまった。それがメンタルにも響いて差になっているだけで、守りはしっかりと出来ているし、守りもトランジションでやられているだけなのでマイナスには捉えていない。タイムシェアを今年の課題に挙げていて、今日はそのタイムシェアを試した部分もある。日本人選手がどれだけチャレンジできるのか、それに対して外国人選手がどういうモチベーションで出来るのか試した。これくらいのタイムシェアならみんなフレッシュな状態でプレーが出来ると分かった。健太郎や永太郎、田中にプレータイムが偏っているのでそこは解消していけるようにしたい。次は岩手が相手。うちの選手をよく知っている選手がいるが、みんな気持ちも入ってくると思うので、ホームだがもう一度チャレンジャーの気持ちで戦いたい。うちのバスケットをやれば力に差はないと思う。外国人選手の奮起とチームの気持ちをしっかり出して勝ちたいと思う。」

岩松永太郎選手

岩松永太郎「負けが込んでいるが、勝っている時には見えないものがある。負けると一人ひとりのエゴが出てくるが、負けている時こそチームが一つにまとまってコートに立つ5人だけではなく、チームの全員が一つになって戦うことが大事だと思う。苦しい時だが流れが変わればいい方向に行くと思う。今のスゥープスの課題は後半の勝負所でどう戦うか。もっと僕と健太郎が勉強しないといけないと思っている。第1Qの良い流れを継続してやり続けることが大事。そのあたりの力を僕はもっとつけたい。やっぱり、ディフェンスリバウンド、ルーズボール、そういう地道なところをしっかりやらないといけない。僕らは100点を取れるチームではない。相手を60点に抑えれば61点で勝てるので、そういうところを徹底してやらないと。現状としてすべてが悪いわけではないし、これからどんどん良くなっていくと思っている。岐阜のブースターは暖かいので、こうして負けても何回も僕たちの応援に来てくださる。僕らはブースターのために戦うし、勝つことで恩返しをしたい。ブースター、スポンサーさんがあってこそ僕らはバスケットが出来る。こういう展開だからこそしっかりやりたい。」

中野大介選手

中野大介「最終Qは状況がどうであれ、出ているメンバーはしっかりやるだけなので、攻めるところは攻めるし守るところはしっかり守るという気持ちでやった。どれだけ身体を張ってみんな頑張っているかだと思うので、そういう部分はアピールできたと思う。リバウンドの部分でオースティンがいつも頑張ってくれていたので、そこでどんどん点差が広げられてしまったところもあった。ただ日本人でもスクリーンアウトなどは身体を張って頑張れるところなので、しっかりそこから組み立てていきたい。昨日も今日もすごい数のブースターが来てくれた。本当に勇気づけられたし何とか次回は笑顔を届けられるように頑張っていきたい。結果が付いてこなくて本当に悔しい想いを僕らはしているし、ブースターのみなさんにもさせてしまっていると思う。試合が終わるごとに成長できるように、自分たちのプレーが出来なくなった時に、どれだけ早く食い止めて踏ん張って、再び自分たちのリズムに持っていくかが大事。前向きに頑張っていきたい。」

大敗から得た教訓 岐阜スゥープス開幕節ゲーム2

2019年9月15日バスケットボールB3岐阜スゥープス75-95佐賀バルーナーズ

開幕戦ゲーム2で2連勝を狙った岐阜スゥープス

開幕戦ゲーム1を苦しみながら勝ち切って、開幕節2連勝を狙った岐阜スゥープスだったが、結果として20点差の大敗。佐賀バルーナーズに記念すべきB3昇格初勝利をプレゼントした。しかしチームもシーズンもスタートしたばかり、課題がないチームは一つもない。これからいかに早く今ある課題を克服し次につなげられるか。選手たちからも強い気持ちが見えた。

杉本憲男選手とビンゴ戦選手のコンビネーションでリズムを作った

第1クォーター:岐阜20-17佐賀

前日に続きこのゲーム2も先行を許す苦しいスタートとなった。しかしこの日#59オースティン(登録も公式サイトもオウガスティンですがチームは全員オースティンと呼んでいるのでこのサイトでもオースティンにします)に代わり入った#32ビンゴ・メリエックスが24秒ギリギリでスリーポイントを決めて逆転、その後激しい点の取り合いとなったものの、#17杉本憲男が登場しリズムが急変。ビンゴから杉本への連携で連続得点を取ると、最後は杉本のスティールから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)がスリーを決め切り20-17で第1Qを終えた。

ガードの吉田健太郎選手は爆発的な得点力も持っている

第2クォーター:岐阜22-24佐賀

このQも点の取り合いが続く。しかし佐賀は、早くもフルコートのゾーンプレスにディフェンスをチェンジ。岐阜スゥープスは対応に苦慮する場面が続き32-33と逆転される。ここでルーキーのガード#0岩松永太郎が速攻で再逆転。再びリードを許してもビンゴのアシストからAJのアリウープで追いつき、#37吉田健太郎が連続得点を挙げリード。その後追い上げられたが42-41と1点のリードを保って前半を折り返した。

ダンクシュートを決めるAJ

第3クォーター:岐阜18-32佐賀

後半の立ち上がりはAJが相手のファウルを引き出しフリースローで加点。しかしスゥープスは相手の激しいディフェンスにミスが連発し失点が続く。#8田中昌寛のスティールから速攻でAJがダンクシュートを決める見せ場もあったが、ファウルトラブルで佐賀に次々とフリースローを決められ、ラスト2秒にもスリーを決められて60-73と大きな差がついてしまった。

チームのリーダー的存在としても頼もしいビンゴ選手

第4クォーター:岐阜15-22佐賀

気持ちを入れなおした第4Q。ビンゴのスリー、吉田の速攻で差を詰める。すると佐賀はすかさずタイムアウト。ここで勢いが削がれてしまい再びゾーンプレスの網に引っかかり出す。田中や杉本のスリーなどあったが、最終的には引き離され75-95と岐阜スゥープスは大差で敗れた。

ガードの二人の成長が新しいスゥープスを創る

シュート成功率やリバウンド数は互角だったが、とにかくターンオーバーやスティールが響いたゲーム2。だが交代選手の安定感や外国籍選手の能力の高さは見えた。この敗戦を教訓にして次節のトライフープ岡山戦に臨みたい。

1勝1敗は及第点だと落HC

落慶久HC「うちがアドバンテージを取れている部分もあったが、(相手を)受けてしまいミスが続いて綻びが出てしまった。オールコートのゾーンプレスに対してアジャストするための指示は出していたが、僕が考えている以上に選手たちはプレッシャーを感じながらプレーしていたのかもしれない。ただ昨日のように消極的なミスではなく、攻めた結果のターンオーバーも多かったのでそこは評価できる。今後はビンゴの登録が変わり3人体制で出来るようになるはず。佐賀相手に外国籍2人体制で1勝1敗だったのは及第点だと思う。ただオンザコートワンでも犬飼(啓介)が非常に身体を張って泥臭いプレーもしてくれて戦えていたと思うし、スタッツに表れないが昨日の勝利で一番貢献度が高かった選手だと思う。やはりスゥープスのバスケットを40分間どれだけできるか。そこに関して課題も見えたし、しっかりワークすれば自信になる。そこをしっかり遂行できるように練習したい。」

自分の役目は流れを変えることと杉本憲男選手

杉本憲男「大学の後輩である並里祐選手に上手くゲームをコントロールされてしまい難しくなった。良いディフェンスから速い展開のバスケットが自分たちのウリなので、そこがやはり課題かな。今日は外国人にビンゴが入りましたが、彼とはもう3年一緒にプレーしているので、得意なプレーもパスの配球もしっかり分かっているので、相手の裏をうまく突くことができた。そこは自信を持ってやれた。PGの若い二人が最初にこうした展開の試合を経験できたことは、明確な反省点が見えていいこと。敗戦は二人のせいじゃないしチームみんなで強い気持ちで攻めていくことが出来れば難なくクリアできたと思う。チームとして戦うという意識は昨シーズンよりも強い。落HCが組織的なバスケットを展開してくれているので、そこを自分たちがどこまで理解して徹底できるかだと思う。勝って課題を修正して、勝ってというのがプロチーム。その勝つことを目指したい。」

チームの潤滑油になるとルーキー岩松永太郎選手

岩松永太郎「(ダイハツ賞は所属企業なので反則では?)僕も反則だと思っています(笑)この2試合はすごく大事だと思っていて正直1勝1敗は残念な気持ちですが、勉強できることもあったのでそこはプラスに捉えて、この後58試合を(吉田)健太郎と一緒に、二人とも若くてそこが良い意味でも悪い意味でもストロングポイントだと思うので活かしていきたい。ディフェンス面ではやれる手応えは感じた。あとは外国人もいるのでしっかりコミュニケーションを取ってコントロールすること。健太郎が点を取るタイプなので自分は潤滑油のようにチームが円滑に回るようなプレーをしたい。人前でプレーしたのは大学のインカレ以来。プレシーズンよりも声援の熱量がスゴイと思った。」

2年目の岐阜スゥープスは原点回帰

2019年9月14日バスケットボールB3開幕戦岐阜スゥープス85-80佐賀バルーナーズ

熱狂の第二章が始まった

速くてアグレッシブなスタイルが戻ってきた。バスケットボールB3リーグに参戦して2年目の岐阜スゥープスは、ホーム・OKBぎふ清流アリーナで開幕戦を行い、新規参入の佐賀バルーナーズに85-80で勝利した。主力の移籍や引退、新外国籍選手の加入などチームが新しく変わる中で見せたバスケットは、クラブ選手権で全国制覇を成し遂げた時のようなスピーディで力強い、楽しいバスケットだった。

アグレッシブな守備と得意のスリーポイントで勝利に貢献した杉本憲男選手

第1クォーター:岐阜20-21佐賀

試合の序盤は開幕戦のプレッシャーからかリズムをつかめなかった岐阜スゥープスだったが、エース#8田中昌寛のスリーポイントで反撃ののろしを上げると、新加入の#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)の2本のスリーポイントで差を詰める。それでも参戦1年目で気持ちの入る佐賀に着実に加点され15-19と再びリードを広げられると、ここで頼りになるのはベテランの#17杉本憲男。「よだれが出るほどおいしいシチュエーションだった」とAJからのパスを受けてスリーポイントを決め切り20-21と最大6点差を許したリードを1点差にまで押し戻した。

FGは7/9 リバウンドでも強さを見せたオウガスティン・オコソン選手

第2クォーター:岐阜25-13佐賀

AJのスリーポイント+バスケットカウントという最も効率的な得点でスタート。「自分たちの持ち味であるディフェンスを激しくした」(落HC)ことでリズムを掴み、司令塔#37吉田健太郎がこのクォーターだけで9点を取り佐賀を引き離す。センターの#59オウガスティン・オコソンもしっかり攻守のリバウンドを取りチームを波に乗せた。

ハーフタイム

スゥープスのルーキーとして笑顔で一緒に戦ったチアスクール生

岐阜スゥープスチアスクール生がデビュー。笑顔いっぱいでパフォーマンスを行った。講師を務めるEMIRIさんは「スクール生といえどもスゥープスの一員として戦ってくれた。華やかなデビューを飾ってくれてみんなに100点をあげたい。子どもたちが頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思える。ドキドキだったけどその分うれしさもいっぱいでした」

この日のMVPに輝いたのはアベロン・ジョン・ジュニア選手 速さもあり強さもある

第3クォーター:岐阜26-14佐賀

「このチームの今までで一番の10分間だった」(落HC)という第3Q。オウガスティンがインサイドでシュートを決めれば、吉田が左45度からスリーを切める。極めつけは杉本のスティールからAJがアリウープ。魅せるプレーで1230人が集まったブースターを沸かせると、さらに杉本はブザービーターでスリーを決めて71-48と大差をつけた。

ルーキー岩松永太郎選手も持ち味を発揮

第4クォーター:岐阜14-32佐賀

#3園田大祐のシュートが決まり順調に第4Qもスタート。オウガスティンが鋭いステップで相手をかわして78-50と28点差をつけた。しかしここから佐賀の猛烈な反撃を受ける。「スローダウンしながらシュートブロックぎりぎりで相手のボールになっても構わないと指示をしたが、足が止まり共通認識が取れていなかった。コミュニケーションのミス」(落HC)と、プレーが消極的になってしまい受け身に陥る。相手のオールコートのゾーンプレスを簡単に外すことが出来ず、みるみるうちに得点差が詰まり、残り45秒で80-78とスリーポイントを決められると逆転される絶体絶命のピンチ。

緊張する場面でのフリースローを決め切った吉田健太郎選手 あとは確率?

しかしこの時点で相手のチームファウルも重なっており、ディフェンスリバウンドをしっかりと食らいつくと、相手のファウルを誘ってフリースローにつなげる。これを1本はしっかり決めてなんとか逃げ切った。

開幕戦の勝利にYUKAさんもこの笑顔!

最後の場面での課題は出たが何とか勝ち切った岐阜スゥープス。落HCにとっては指導者として初試合初勝利。「純粋にうれしい。このために3カ月間準備をしてきた。それをきっちり体現した選手たちに感謝したい。こんな勝ち方も自分らしいなと思う」と笑顔を見せた。

落慶久HCは初采配初勝利 明日もこの笑顔で

落慶久HC 「ラスト10分、ポイントガードが若い二人ということで若干心配はしていたが、これを経験として積んでいきながらチームが成長していけばいい。28点差を5点差まで詰められたのは次に、またこのアリーナに足を運んでもらうための演出だったと思っていただけると助かる。外国籍選手は自分たちのストロングポイントになり得るし、日本人選手にもいい影響を与える。練習それから一試合を大切にしながらこれからもやっていきたい」

チームの中心選手に指名されている吉田健太郎選手はMVP級の活躍だった

吉田健太郎 「開幕戦で是が非でも勝利が欲しいところだった。積極的にプレーすることを心掛けた結果が最後の点差になったと思う。20点差以上つける練習試合をしていなかったので、ちょっと安パイだと思って心に隙が出来て、佐賀の必死さに押されてしまった。この反省を活かして明日は4Qまでフルで戦える試合にしたい。大事なところでフリースローを外したことが課題。こうした接戦を落とすことになってしまうので、決めないといけないシュートを決め切れるプレーをしていきたい」

スピードにダンクにアリウープに見せ場たっぷりだったAJ

AJ 「勝てたことで非常に良いスタートだったと思う。ただ第4クォーターはちょっと悪い流れだったので今後注意したい。岐阜に来て初めてプロとしてプレーしてエキサイトした。こうした機会をもらって自分のベストを尽くそうと言う気持ちで挑んだことが良かったと思う。岐阜のブースターの反応は素晴らしかった。ファンに対して貢献できるように頑張りたい」

2年目のシーズンも精神的支柱であり貴重な得点源として期待される田中昌寛選手

田中昌寛 「相手は新規参入だが全員がプロで、自分たちは環境が変わらない中でどうなるか不安はあったが、2年目のプライドを持って戦おうとロッカーで話してこのゲームに臨んだ。外国籍選手も自分たちのスタイルに合った選手を獲得したので、クラブ時代のスタイルに戻ったと感じている。勝率5割という数字にこだわって、チーム一丸で戦っていきたい」

開幕戦まで楽しみはとっておこう スゥープスプレシーズンマッチ

2019年8月13日(火)バスケットボールB3岐阜スゥープス対B2ファイティングイーグルス名古屋プレシーズンマッチ

2年目のシーズンを占うプレシーズンマッチ

●岐阜スゥープス49-81FE名古屋〇

およそ1カ月後に迫った19-20シーズンの開幕に向け、岐阜スゥープスはB2のFE名古屋とプレシーズンマッチを行った。1481人と多くのブースターが新生岐阜スゥープスに期待を寄せる中、正直厳しい点差で敗れてしまったが、逆にこの時期に課題が明確になったのは有り難いこと。格上B2の強豪からのレッスンを新シーズンに活かしていきたい。

この試合のポイントは3つ。

伊藤良太選手が抜けたガード陣はうまくチームをコントロールできるか。

#5アベロン ジョン ジュニア(AJ)や#59オウガスティン オコソン(オースティン)ら新メンバーの動きはどうか。

スゥープスらしいバスケットでブースターを盛り上げられるか。

チームの象徴#8田中昌寛選手もプロ2年目のシーズンに賭ける思いは強い

しかし試合は第1Q序盤からFE名古屋のペースに。日本人だけのセットで先発したFE名古屋の激しいディフェンスに、スゥープスはたじたじとなり8秒バイオレーションを2度も取られるなど攻撃の形を作れない。スゥープスも厳しいディフェンスで対抗したいところだったが、それを上回る決定力を見せつけられ前半で19-44と大きく点差が開いてしまった。

それでも第3Qに「やり切るしかない」と奮起したのは、今シーズン、チームの核として期待されるガードの#37吉田健太郎。速攻からのレイアップシュートは相手の反則を誘いバスケットカウントと意地を見せる。さらにオースティンはシュートのこぼれ球を上手く拾って豪快なダンクシュート。このQは19-15と岐阜スゥープスが追い上げる。

しかし地力に勝るB2FE名古屋が第4Qで再びギアを上げ試合をコントロール、スゥープスは49-81と完敗を喫した。昨年のこのプレマッチは1点差の接戦だっただけに、落胆したブースターもいたようだ。

ファストブレイクからシュートに向かう#37吉田健太郎選手 新たなチームの頭脳と期待される

それでも開幕はおよそ1カ月先。今回は新外国籍選手のAJがケガで出場できず、オースティンはチームに合流して間もなく合同で練習したのは3回ほど。同じタイミングで来日した#32ビンゴメリエックスも同様だった。連携不足は明白でお互いのスタイルを理解し合うところから始まったばかり。この先1カ月間で今回出た課題を修正することは、経験値の高い選手が揃っているだけに難しい話ではない。

ただ、2年目に向けた新しさを強調することはできなかった。それがあるともっと新シーズンへの期待が高まったと思うのだが、まあ、それは開幕戦でのお楽しみとしておきたい。会場内の雰囲気もボランティアスタッフを始め明るい笑顔が弾けていた。みんな岐阜スゥープスに大きな期待を寄せているのが良く分かった。

#10犬飼啓介選手に指示を出す落慶久新ヘッドコーチ

落慶久HC「なかなか厳しい戦いでした。B2の激しいディフェンスに対してうまくアジャストできなくて、まだ若いガードのところでリズムを崩されてしまった。でも途中、目指しているディフェンスからの速い展開、例えば第3Qの吉田選手がドリブルで持ち込んだようなプレーが出来るようになったのは、選手たちがレベルを感じながらアジャストしていってくれたからだと思う」

「厳しいマークにあいながらも、吉田選手が我々のバスケットを体現してくれたことは一つの成果だと思う。ビンゴやオースティンに関しては来日して間もないし、練習も2回3回くらいしか合わせられていないので連携はまだまだ。日本人選手たちからもっとコミュニケーションを取っていくようにしたい。唯一の誤算はみなさんが期待してくれていたAJがケガでプレーできなかったこと。AJが入ることで速い展開になるし彼のドライブ力はチームの武器になる。今日見せたものとは違うものになると期待している。」

吉田健太郎選手は積極的なプレーでチーム最多の17点を奪った

#37吉田健太郎「格上相手にどこまで通用するか、思い切りチャレンジしようというつもりだったが、プレッシャーが日頃の練習と違うなと思った。序盤は緊張もあって思うようなプレーが出来なかった。専属の通訳がいないので外国籍選手と連携をどう練習で合わせるかは課題だけど、自分なりに片言の英語でもいいので、試合をイメージしてコミュニケーションを取っていきたい。そして自分たちの強みである走るバスケットをもう少し意識したい。今日の試合で反省点はバッチリ出たので、あとは改善するだけ。頑張ります。」

#59オースティン選手は10リバウンド 高さと強さでチームに貢献しそうだ

#59オウガスティンオコソン「今日はとてもペースが速かった。まだチームと連携が取れていないので、そこが出来るようになればいいと思う。自分の特長は競争力があること。そして必ず勝つという意思を持っていること。チームをこれから作っていくことになるが、スピードのある健太郎や外から打てるノリ(#17杉本憲男)やマサ(#8田中昌寛)は非常に良いシューターだし、ビンゴのような経験値の高い選手もいる。タレントも揃っているしとても良いチーム。これからもっと良くなる。」

「岐阜のブースターはアメージング。素晴らしいと思った。とても優しくてリスペクトしてくれる。今日はとてもエネルギーを感じたし、今後のシーズンが楽しみになった。日本に来たのは初めて。これまで様々な国でプレーして来たけど、ぜひ岐阜のブースターに素敵なスマイルを与えられるように頑張ります。」

ケガで唯一出場できなかった#5AJは、開幕戦の秘密兵器



岐阜スゥープス2年目の目標は上位争い。飛躍のシーズンに。

27日、岐阜スゥープスが報道陣に練習を公開した。子どもたちにバスケットボールを指導するスゥープスクリニックなど行事が重なる中、この日練習に参加できたメンバーはクラブチームのSWOOPSメンバーも含め7人と少なかったが、落 慶久新HCは、チームの特長である堅守速攻や3ポイントシュートに持ち込むまでの動きなど細かいところまで指導。決して若くはない選手たちもまだまだ成長し上手くなっているようだ。落新体制となる今シーズン、否が応でも期待したい。

落 慶久HCインタビュー


(人数が少なかったが?)今日は戦術面などはできなかったが、プレーの一つひとつをこだわってやっている。その練習はこの1カ月くらい続けていて選手たちにもだいぶ浸透してきた。もうしばらくすれば他のメンバーも揃ってくるのでよりよい練習ができると思う。

(試合をイメージし細部にこだわった練習だったが?)スゥープスの良さであり弱みの部分はずっと同じメンバーでやっていること。するとどうしても試合をイメージした練習が出来ていないなと去年から感じていた。これは癖付けだと思うので、ポイントをしっかり意識させている。練習でできないことは試合でも絶対にできないので、そこをイメージさせることが大事。選手はたぶん「細かいな!」と思うだろうが、それはすごく重要なことでNBAの練習でも一番指摘されている部分、そこにはこだわりたい。

(HCに就任して今の気持ちは?)ワクワク感とプレッシャーの狭間で揺れている。プロリーグは結果が求められる世界でそこに対する責任は重大。去年アソシエイトコーチとして梶本(健治)さんのサポートをしていて、ブースターやサポーターの皆さんの求めていることは、いい試合ではなく勝利だと感じている。去年12月にスゥープスに携わるようになって、そこからチームはだいぶ成熟してきたと思っている。去年は20勝40敗だったが今思えば、あと5勝はプラスできた。そこはたぶん日々の小さな積み重ねだったと思う。そこはしっかり準備をして今シーズンに臨みたい。

(去年出来ていた点と出来なかった点は?)去年を総括すると、戦い方を途中から変えて自分たちのチームに合うバスケットは何なのか模索をしながらやっていったが、しっかりと相手にアジャストできたのは、このチームが長く一緒にやってきた良さが出たところだと思う。これは他のBリーグにチームにはないことで岐阜スゥープスの強み。できなかった点は選手のタイムマネージメントが出来なかった。外国籍選手は二人とも35分を超えることが多く、伊藤良太もプレイタイムが偏った。そこは誰が出ても同じパフォーマンスができるようにしないといけない。勝負所で疲れて失速しないようにしたい。

(8月13日にはFE名古屋とのプレシーズンマッチがある)チームの方向性は決まっている。しっかりとディフェンスで相手の嫌がることをしてタフなショットを打たせること。そして速い展開に持っていって強みである外角の3ポイントで勝負すること。その結果去年もB2に昇格した東京EXや越谷アルファーズに勝利できた。その強みを活かしてチームのマネジメントをする。あとは新外国人もスゥープスが目指すバスケットに合わせてもらえるように、しっかりコミュニケーションを取ってチームを作り上げたい。

田中昌寛選手

(少数精鋭の練習だったが?)クリニックもあるし、今日も仕事を抱えている選手もいるが、岐阜県の方もバックアップしてくれて環境は徐々に良くなっている。8月からはもう少し良い環境で練習できると思う。

(2年目の手応えは?)去年は僕らがやったことのないステージで、何を練習したらいいのかわからなかった。でも今シーズンはみんな共通理解の下で練習が進められている。去年よりチーム力はあると思う。

(落HCに代わったが?)スキル面や戦術面を細かく指導してくれているのも強みだが、昨シーズン一緒に戦ってくれているので、自分たちのカラーを知ってくれているのが一番の良さだと思う。

(今シーズン目指すバスケットは?)8月上旬には新外国籍選手もお披露目できると思うが、走れる選手と交渉しているので、クラブ時代のようなアップテンポな、ディフェンスから走るスタイルができると思う。

(日本人選手もレベルアップが必要だ)一番の課題は60試合コンディションを整えながらやること。一試合で言えば、プレイタイムが偏り後半どうしても失速してしまったこと。チームでタイムシェアしながら一試合を通して自分たちのバスケットができるように準備したい。

(その先の目標は?)他のチームはB1やB2でプレーしていた選手を補強したりしているが、ただ良い選手を取っても結果が伴うかどうかは分からないことは去年実感した。我々の日本人選手はアマチュアだが今シーズンこそ勝率5割を目標にして準備している。ブースターの期待は十分に感じているので、その期待を裏切らないように頑張る。

園田大祐選手

(落HCの練習は?)スキルアップ系のトレーニングが多く、去年出来ていなかったこともあるので、練習内容はとても充実していると思う。自分たちは年齢が上がっているが、こういうちょっとしたスキルというか、ディフェンスをずらしてうまく得点を取る技術は必要だと思うので、自分にとってはとても良い練習になっている。メンバーも去年と変わったが、みんな限られた時間で一生懸命、シーズンに向けて調整している。

(自分が一番成長したところは?)去年はスポットで出て3ポイントを打つことが多かった。今年は自分でも相手を崩しながら周りを活かしたプレーや、スクリーンを使うとか、自分がメインではなくて味方を活かすプレーをもう少し心掛けたい。60試合という長いシーズンなので必ず自分の力を出せるポイントがあると思う。

(チームの変化を感じますか?)正直、ずっといたメンバーがかなり減ったので不安もあったが、個々で頑張る、個々で盛り上げる選手がいて、みんなの違う一面が見えた。そういう意味では良い感じになっている。自分の役割は大きく変わらないけど、もっと自覚を持って、先輩に引っ張ってもらうだけではなくて、自分も率先して引っ張れる存在になりたい。

(プレシーズンマッチはどこがポイントに?)格上相手なのでチャレンジャー精神を保つことはもちろん。だけど自分たちが活躍すると言うよりは、みなさんに良い試合を届けられるようにしたい。落HCがやっている練習を意識して、チームで戦えたらいいなと思う。

曽我嘉宏選手
犬飼啓介選手
練習の最後はやっぱりダッシュだった。

岐阜スゥープスシーズン終了後コメント

大きな1年生のシーズンが終わった。成績は20勝40敗、目標としていた勝率5割には届かなかったが、新規参入チームとしてはまずまずの成績を残した。そして当初不安視されていた観客動員も、最終戦は1830人を集めるなど大きな成果を見せた。その最終戦で今シーズンの手応えや感想を聞いた。

梶本健治AC

梶本健治AC:「最初の対戦は東京エクセレンスさんで、その時はわずかな点差で負けてしまいました(67-80、65-70)。それから1シーズン通した最後の試合でエクセレンスさんに1勝でき、チームはすごく成長したと思います。選手は仕事をしながらの試合で大変だったと痛感しています。ケガ人が出た時など選手層が薄いというのが課題ですが、それは選手たちが成長することで厚みを増してくるでしょう。来シーズンは良い結果が出せると予感しています。最初はどれだけ応援に来て下さるかそれが一番の心配でしたが、最後こうして1800人を超えるブースター、そしてスポンサーさんも多くついていただいて、この1年で一つの土台が出来たと思います。」

田中昌寛選手

#8田中昌寛選手兼チームマネジャー:「終盤に上位と対戦する中で勝てそうで勝ちきれない試合もあって、手応えは感じているのですが課題も多かったですね。やはり良い結果を生むためには良いプロセスが必要だと思います。そうした意味ではB3のプロチームと互角に戦えるように、練習環境を整えることも大事になると思います。選手の勤務先とコンタクトを取って、練習に来やすい環境を整えることも自分の役割だと思っています。シーズン中にも浮き沈みがありました。連敗が続いたときに自分たちの方向性を話し合ったことで乗り越えることができました。この一年は学びの年でした。まだまだ先は長いのでこの経験を次につなげていきたいと思います。」

杉本憲男選手

#17杉本憲男選手:「60試合、あっという間だったとは言えない。長かったですね。その中で浮き沈みはありましたが最後にこうやってみんなが笑顔で終われたのは良かったと思います。最初は自分たちが応援してもらえることを想像できませんでした。シーズンが進むにつれてだんだんイメージが出来てきて、最後爆発的に1800人というブースターに集まってもらって、来シーズンの活力になります。すごくブースターからエネルギーをもらいました。岐阜をスポーツで盛り上げることが自分たちの使命なので、もっと自分たちがやれることを見つけて、やれることを増やしていきたいと思います。」

犬飼啓介選手

#10犬飼啓介選手:「こんなに応援してもらえると思っていなかったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。アウェイの試合は仕事で行くことができない選手も多くて、いつも10人ギリギリで行っていましたが、連敗すると『新聞に連敗って書かれるんだろうな』って帰りのバスが辛かった思い出もあります。でも最後にエクセレンスと試合をして手ごたえも感じたので来シーズンに繋がると思っています。会場の一体感は本当に感動しました。」

園田大祐選手

#3園田大祐選手:「B3に挑戦する前は、どれだけ集客できるのかという不安がありましたけど、本当に熱いボランティアさんやスタッフさんがいて、ブースターさんが応援してくれて本当に忘れられない一年になりました。自分としては最初プレータイムがなかなか伸びなくて、シーズン中盤でやっとスターティングメンバーになれて、最後はケガをしてしまいましたけど総合的に見ると楽しい一年でした。あとみんな本当にバスケットボールの好きな人たちが集まってるんだなと思いました。」

伊藤良太選手

#16伊藤良太選手:「終わってみればあっという間でしたが、本当に充実したシーズンでした。スゥープスに新加入してB3で勝てるということを証明したいという思いで頑張ってきました。大勢の皆さんがこれだけ来てくれて感謝しています。チームとしても個人としても我慢強さという部分が成長したと思います。仲間に助けられて最後まであきらめないプレーが出来ました。スゥープスの選手は本当にやさしくて人として尊敬できるメンバーばかりでした。入団させてくれた細田社長を始め関係者のみなさんに感謝の気持ちがいっぱいです。本当に岐阜に来て良かった。会社の転勤だったので会社にも感謝しないとですね。やはり仕事との両立が一番ハードでした。もっとブースターの皆さんの期待に応えるためには、仕事の生産性を高めて、空いた時間をしっかりトレーニングにあてて、ストイックに日々過ごさないといけないと感じています。」

岐阜スゥープスチアリーダーズ

岐阜スゥープスチアリーダーズNAOさん:「前例がなくずっと手探りで過ごしてきた1年でした。週2回の練習で1週間で2曲を覚えないといけないこともあって、『この曲はなんだっけ』ってわからなくなることもありました。チームのカラーやチアのカラーをメンバー同士で何度も話し合い作ってきました。チームの団結力がすごかったし信頼感もありました。たくさんのブースターの人が楽しんでもらえたと言われるとうれしいですね。」

たくさんのボランティアに支えられた

ボランティアメンバー:「この一年で選手たちにいっぱい元気をもらったし、ここでボランティアの仲間に会えることも楽しみで来ていました。いろんな人との出会いがあって充実していました。試合を重ねるごとにお客さんの声援がどんどん上がってくるのを感じて、雰囲気もすごく良くなって、盛り上がって良かったなと思います。」

ブースターもどんどん増えた

ブースター:「サッカーのFC岐阜をずっと見てきたけど、岐阜でもスポーツがちゃんとやろうと思えば、ちゃんと根付くんだと思いましたね。サッカーとはまた違った雰囲気があって楽しかったし、来シーズンはまたいろんな意味で楽しみです。」

ブースター:「自分も仕事をしながらフットサルをしていますけど、声援を受けると頑張れるという思いがあるのでずっと応援してきました。元々岐阜はバスケットが強い地域で、上位相手にも勝てるようになって、一戦一戦すごく選手たちが力をつけてきたんだなと感じました。半年間でしたがすごく濃い時間をみなさんと過ごせました。来シーズン3チームほど上がってくるので、今度はもっと大きな2年生として頑張ってほしいです。」

ありがとう!!GO!SWOOPS!

岐阜スゥープスに関わったほとんど人が手ごたえを感じた今シーズン。来シーズンはさらに厳しくなることは間違いないが、熱い思いを持つ人が集まれば何でもできると感じる。今後許されれば、選手たちの声を届けられるようにしていきたいと思います。

感謝にあふれた今季最終戦 岐阜スゥープス71-87東京エクセレンス

2019年5月5日バスケットB3ファイナルステージ最終節GAME2

長いようで短かった今季最終戦1830人のブースターを集めた

大きな1年生、岐阜スゥープスの1年目が終わった。ファイナルステージは7チーム中5位。全60試合で20勝40敗。これをどう見るか。当初は「全体で5勝がいいところ、そもそも勝てるのか」と訝しげに言われたチームが、ここまで出来たという事実に、筆者としては素直に「すごい、よくやった」と思うのだが、選手たちからは「もっとできたと思う」という力強い声を聞いた。それはそれで安心である。

最終戦、OKBぎふ清流アリーナには過去最高の1830人のブースターが集まった。もちろんB2昇格を決めた東京エクセレンスのブースターも含まれているが、岐阜がバスケットで盛り上がれる可能性をこの一年で十分に見せられたと思う。これまで有望選手は県外に流出し(もちろんそれは良い面もある)、岐阜県の人は愛知やその他の地域のチームを応援することが常だった。

観客を虜にしたのは選手たちの力もあるがチアの貢献も大きい

それが、12年前にサッカーFC岐阜がプロチームとしてJ2に参入し、今シーズンバスケットの岐阜スゥープスがプロとしての活動を始めた。岐阜の中で素直に応援できるチームがあり、チームもファンも一体となった夢を持てる。それが一番素晴らしいことなのかもしれない。

また逆に、この岐阜のバスケットチームに興味を持ってくれる愛知県の人もたくさんいた。これも素直にうれしい限り。そうだね。どこのチームであろうが好きになったら関係ないか。週末に一つになって盛り上がれる場所がある。しかもこの試合では岐阜のブースターと東京EXのブースターは肩を組みあってラインダンスをしていた。最高だよね。騒動(喧嘩)を避けるために入り口を別々にして、緩衝帯を設けないといけないスポーツに見せてやりたい。スポーツは戦争じゃない。FUNだ。

杉本慎太郎選手に代わって先発したのは#37吉田健太郎選手。スゥープスの未来である

試合のことを書こうと思ったのに、この最終節は感動がありすぎてついつい長い導入になってしまった。首位東京EXを相手に連勝を狙った岐阜スゥープスは、前日活躍した#4アレン・ハジベゴビッチと#33杉本慎太郎をケガで欠く苦しい布陣。それでもこの試合で故障から復帰した#44マイケル・アリソンがダンクを決めるなど活躍、序盤に大きくリードをされたが前半のラストプレーで、#16伊藤良太がブザービーターを決めて38-38の同点で前半を終える。

今季MVP級の働きをみせた伊藤良太選手。転勤が運命を変えた

第3Qに入ると相手に先行を許す形となるが必死に食らいつき、#6ビンゴ・メリエックスとマイケルのインサイドなどで59-60と大接戦。しかし第4Qは、シュートがなかなか決まらず、地力に勝る東京EXの高さと速さのある攻撃を食い止められずに徐々に差が開く。それでも最後まであきらめず激しい守備をして得点を狙い続けたスゥープス。しかし流れは引き戻せず71-87で最終戦を白星で飾ることはできなかった。

ファイナルステージは7チーム中5位。それでも1位と2位のチームには1勝1敗と上位相手でも互角に戦うことができた。「来季に繋がる試合はできた」と梶本健治ACは胸を張る。練習環境の整備などまだまだ課題は多いが(1年目なので当たり前だが)早くも来シーズンが楽しみである。

東京エクセレンスブースターも最高だった。B2で待っててね。

*選手やコーチのコメントは後日たくさん載せます。すいません。