大敗から得た教訓 岐阜スゥープス開幕節ゲーム2

2019年9月15日バスケットボールB3岐阜スゥープス75-95佐賀バルーナーズ

開幕戦ゲーム2で2連勝を狙った岐阜スゥープス

開幕戦ゲーム1を苦しみながら勝ち切って、開幕節2連勝を狙った岐阜スゥープスだったが、結果として20点差の大敗。佐賀バルーナーズに記念すべきB3昇格初勝利をプレゼントした。しかしチームもシーズンもスタートしたばかり、課題がないチームは一つもない。これからいかに早く今ある課題を克服し次につなげられるか。選手たちからも強い気持ちが見えた。

杉本憲男選手とビンゴ戦選手のコンビネーションでリズムを作った

第1クォーター:岐阜20-17佐賀

前日に続きこのゲーム2も先行を許す苦しいスタートとなった。しかしこの日#59オースティン(登録も公式サイトもオウガスティンですがチームは全員オースティンと呼んでいるのでこのサイトでもオースティンにします)に代わり入った#32ビンゴ・メリエックスが24秒ギリギリでスリーポイントを決めて逆転、その後激しい点の取り合いとなったものの、#17杉本憲男が登場しリズムが急変。ビンゴから杉本への連携で連続得点を取ると、最後は杉本のスティールから#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)がスリーを決め切り20-17で第1Qを終えた。

ガードの吉田健太郎選手は爆発的な得点力も持っている

第2クォーター:岐阜22-24佐賀

このQも点の取り合いが続く。しかし佐賀は、早くもフルコートのゾーンプレスにディフェンスをチェンジ。岐阜スゥープスは対応に苦慮する場面が続き32-33と逆転される。ここでルーキーのガード#0岩松永太郎が速攻で再逆転。再びリードを許してもビンゴのアシストからAJのアリウープで追いつき、#37吉田健太郎が連続得点を挙げリード。その後追い上げられたが42-41と1点のリードを保って前半を折り返した。

ダンクシュートを決めるAJ

第3クォーター:岐阜18-32佐賀

後半の立ち上がりはAJが相手のファウルを引き出しフリースローで加点。しかしスゥープスは相手の激しいディフェンスにミスが連発し失点が続く。#8田中昌寛のスティールから速攻でAJがダンクシュートを決める見せ場もあったが、ファウルトラブルで佐賀に次々とフリースローを決められ、ラスト2秒にもスリーを決められて60-73と大きな差がついてしまった。

チームのリーダー的存在としても頼もしいビンゴ選手

第4クォーター:岐阜15-22佐賀

気持ちを入れなおした第4Q。ビンゴのスリー、吉田の速攻で差を詰める。すると佐賀はすかさずタイムアウト。ここで勢いが削がれてしまい再びゾーンプレスの網に引っかかり出す。田中や杉本のスリーなどあったが、最終的には引き離され75-95と岐阜スゥープスは大差で敗れた。

ガードの二人の成長が新しいスゥープスを創る

シュート成功率やリバウンド数は互角だったが、とにかくターンオーバーやスティールが響いたゲーム2。だが交代選手の安定感や外国籍選手の能力の高さは見えた。この敗戦を教訓にして次節のトライフープ岡山戦に臨みたい。

1勝1敗は及第点だと落HC

落慶久HC「うちがアドバンテージを取れている部分もあったが、(相手を)受けてしまいミスが続いて綻びが出てしまった。オールコートのゾーンプレスに対してアジャストするための指示は出していたが、僕が考えている以上に選手たちはプレッシャーを感じながらプレーしていたのかもしれない。ただ昨日のように消極的なミスではなく、攻めた結果のターンオーバーも多かったのでそこは評価できる。今後はビンゴの登録が変わり3人体制で出来るようになるはず。佐賀相手に外国籍2人体制で1勝1敗だったのは及第点だと思う。ただオンザコートワンでも犬飼(啓介)が非常に身体を張って泥臭いプレーもしてくれて戦えていたと思うし、スタッツに表れないが昨日の勝利で一番貢献度が高かった選手だと思う。やはりスゥープスのバスケットを40分間どれだけできるか。そこに関して課題も見えたし、しっかりワークすれば自信になる。そこをしっかり遂行できるように練習したい。」

自分の役目は流れを変えることと杉本憲男選手

杉本憲男「大学の後輩である並里祐選手に上手くゲームをコントロールされてしまい難しくなった。良いディフェンスから速い展開のバスケットが自分たちのウリなので、そこがやはり課題かな。今日は外国人にビンゴが入りましたが、彼とはもう3年一緒にプレーしているので、得意なプレーもパスの配球もしっかり分かっているので、相手の裏をうまく突くことができた。そこは自信を持ってやれた。PGの若い二人が最初にこうした展開の試合を経験できたことは、明確な反省点が見えていいこと。敗戦は二人のせいじゃないしチームみんなで強い気持ちで攻めていくことが出来れば難なくクリアできたと思う。チームとして戦うという意識は昨シーズンよりも強い。落HCが組織的なバスケットを展開してくれているので、そこを自分たちがどこまで理解して徹底できるかだと思う。勝って課題を修正して、勝ってというのがプロチーム。その勝つことを目指したい。」

チームの潤滑油になるとルーキー岩松永太郎選手

岩松永太郎「(ダイハツ賞は所属企業なので反則では?)僕も反則だと思っています(笑)この2試合はすごく大事だと思っていて正直1勝1敗は残念な気持ちですが、勉強できることもあったのでそこはプラスに捉えて、この後58試合を(吉田)健太郎と一緒に、二人とも若くてそこが良い意味でも悪い意味でもストロングポイントだと思うので活かしていきたい。ディフェンス面ではやれる手応えは感じた。あとは外国人もいるのでしっかりコミュニケーションを取ってコントロールすること。健太郎が点を取るタイプなので自分は潤滑油のようにチームが円滑に回るようなプレーをしたい。人前でプレーしたのは大学のインカレ以来。プレシーズンよりも声援の熱量がスゴイと思った。」

2年目の岐阜スゥープスは原点回帰

2019年9月14日バスケットボールB3開幕戦岐阜スゥープス85-80佐賀バルーナーズ

熱狂の第二章が始まった

速くてアグレッシブなスタイルが戻ってきた。バスケットボールB3リーグに参戦して2年目の岐阜スゥープスは、ホーム・OKBぎふ清流アリーナで開幕戦を行い、新規参入の佐賀バルーナーズに85-80で勝利した。主力の移籍や引退、新外国籍選手の加入などチームが新しく変わる中で見せたバスケットは、クラブ選手権で全国制覇を成し遂げた時のようなスピーディで力強い、楽しいバスケットだった。

アグレッシブな守備と得意のスリーポイントで勝利に貢献した杉本憲男選手

第1クォーター:岐阜20-21佐賀

試合の序盤は開幕戦のプレッシャーからかリズムをつかめなかった岐阜スゥープスだったが、エース#8田中昌寛のスリーポイントで反撃ののろしを上げると、新加入の#5アベロン・ジョン・ジュニア(AJ)の2本のスリーポイントで差を詰める。それでも参戦1年目で気持ちの入る佐賀に着実に加点され15-19と再びリードを広げられると、ここで頼りになるのはベテランの#17杉本憲男。「よだれが出るほどおいしいシチュエーションだった」とAJからのパスを受けてスリーポイントを決め切り20-21と最大6点差を許したリードを1点差にまで押し戻した。

FGは7/9 リバウンドでも強さを見せたオウガスティン・オコソン選手

第2クォーター:岐阜25-13佐賀

AJのスリーポイント+バスケットカウントという最も効率的な得点でスタート。「自分たちの持ち味であるディフェンスを激しくした」(落HC)ことでリズムを掴み、司令塔#37吉田健太郎がこのクォーターだけで9点を取り佐賀を引き離す。センターの#59オウガスティン・オコソンもしっかり攻守のリバウンドを取りチームを波に乗せた。

ハーフタイム

スゥープスのルーキーとして笑顔で一緒に戦ったチアスクール生

岐阜スゥープスチアスクール生がデビュー。笑顔いっぱいでパフォーマンスを行った。講師を務めるEMIRIさんは「スクール生といえどもスゥープスの一員として戦ってくれた。華やかなデビューを飾ってくれてみんなに100点をあげたい。子どもたちが頑張る姿を見て自分も頑張ろうと思える。ドキドキだったけどその分うれしさもいっぱいでした」

この日のMVPに輝いたのはアベロン・ジョン・ジュニア選手 速さもあり強さもある

第3クォーター:岐阜26-14佐賀

「このチームの今までで一番の10分間だった」(落HC)という第3Q。オウガスティンがインサイドでシュートを決めれば、吉田が左45度からスリーを切める。極めつけは杉本のスティールからAJがアリウープ。魅せるプレーで1230人が集まったブースターを沸かせると、さらに杉本はブザービーターでスリーを決めて71-48と大差をつけた。

ルーキー岩松永太郎選手も持ち味を発揮

第4クォーター:岐阜14-32佐賀

#3園田大祐のシュートが決まり順調に第4Qもスタート。オウガスティンが鋭いステップで相手をかわして78-50と28点差をつけた。しかしここから佐賀の猛烈な反撃を受ける。「スローダウンしながらシュートブロックぎりぎりで相手のボールになっても構わないと指示をしたが、足が止まり共通認識が取れていなかった。コミュニケーションのミス」(落HC)と、プレーが消極的になってしまい受け身に陥る。相手のオールコートのゾーンプレスを簡単に外すことが出来ず、みるみるうちに得点差が詰まり、残り45秒で80-78とスリーポイントを決められると逆転される絶体絶命のピンチ。

緊張する場面でのフリースローを決め切った吉田健太郎選手 あとは確率?

しかしこの時点で相手のチームファウルも重なっており、ディフェンスリバウンドをしっかりと食らいつくと、相手のファウルを誘ってフリースローにつなげる。これを1本はしっかり決めてなんとか逃げ切った。

開幕戦の勝利にYUKAさんもこの笑顔!

最後の場面での課題は出たが何とか勝ち切った岐阜スゥープス。落HCにとっては指導者として初試合初勝利。「純粋にうれしい。このために3カ月間準備をしてきた。それをきっちり体現した選手たちに感謝したい。こんな勝ち方も自分らしいなと思う」と笑顔を見せた。

落慶久HCは初采配初勝利 明日もこの笑顔で

落慶久HC 「ラスト10分、ポイントガードが若い二人ということで若干心配はしていたが、これを経験として積んでいきながらチームが成長していけばいい。28点差を5点差まで詰められたのは次に、またこのアリーナに足を運んでもらうための演出だったと思っていただけると助かる。外国籍選手は自分たちのストロングポイントになり得るし、日本人選手にもいい影響を与える。練習それから一試合を大切にしながらこれからもやっていきたい」

チームの中心選手に指名されている吉田健太郎選手はMVP級の活躍だった

吉田健太郎 「開幕戦で是が非でも勝利が欲しいところだった。積極的にプレーすることを心掛けた結果が最後の点差になったと思う。20点差以上つける練習試合をしていなかったので、ちょっと安パイだと思って心に隙が出来て、佐賀の必死さに押されてしまった。この反省を活かして明日は4Qまでフルで戦える試合にしたい。大事なところでフリースローを外したことが課題。こうした接戦を落とすことになってしまうので、決めないといけないシュートを決め切れるプレーをしていきたい」

スピードにダンクにアリウープに見せ場たっぷりだったAJ

AJ 「勝てたことで非常に良いスタートだったと思う。ただ第4クォーターはちょっと悪い流れだったので今後注意したい。岐阜に来て初めてプロとしてプレーしてエキサイトした。こうした機会をもらって自分のベストを尽くそうと言う気持ちで挑んだことが良かったと思う。岐阜のブースターの反応は素晴らしかった。ファンに対して貢献できるように頑張りたい」

2年目のシーズンも精神的支柱であり貴重な得点源として期待される田中昌寛選手

田中昌寛 「相手は新規参入だが全員がプロで、自分たちは環境が変わらない中でどうなるか不安はあったが、2年目のプライドを持って戦おうとロッカーで話してこのゲームに臨んだ。外国籍選手も自分たちのスタイルに合った選手を獲得したので、クラブ時代のスタイルに戻ったと感じている。勝率5割という数字にこだわって、チーム一丸で戦っていきたい」

開幕戦まで楽しみはとっておこう スゥープスプレシーズンマッチ

2019年8月13日(火)バスケットボールB3岐阜スゥープス対B2ファイティングイーグルス名古屋プレシーズンマッチ

2年目のシーズンを占うプレシーズンマッチ

●岐阜スゥープス49-81FE名古屋〇

およそ1カ月後に迫った19-20シーズンの開幕に向け、岐阜スゥープスはB2のFE名古屋とプレシーズンマッチを行った。1481人と多くのブースターが新生岐阜スゥープスに期待を寄せる中、正直厳しい点差で敗れてしまったが、逆にこの時期に課題が明確になったのは有り難いこと。格上B2の強豪からのレッスンを新シーズンに活かしていきたい。

この試合のポイントは3つ。

伊藤良太選手が抜けたガード陣はうまくチームをコントロールできるか。

#5アベロン ジョン ジュニア(AJ)や#59オウガスティン オコソン(オースティン)ら新メンバーの動きはどうか。

スゥープスらしいバスケットでブースターを盛り上げられるか。

チームの象徴#8田中昌寛選手もプロ2年目のシーズンに賭ける思いは強い

しかし試合は第1Q序盤からFE名古屋のペースに。日本人だけのセットで先発したFE名古屋の激しいディフェンスに、スゥープスはたじたじとなり8秒バイオレーションを2度も取られるなど攻撃の形を作れない。スゥープスも厳しいディフェンスで対抗したいところだったが、それを上回る決定力を見せつけられ前半で19-44と大きく点差が開いてしまった。

それでも第3Qに「やり切るしかない」と奮起したのは、今シーズン、チームの核として期待されるガードの#37吉田健太郎。速攻からのレイアップシュートは相手の反則を誘いバスケットカウントと意地を見せる。さらにオースティンはシュートのこぼれ球を上手く拾って豪快なダンクシュート。このQは19-15と岐阜スゥープスが追い上げる。

しかし地力に勝るB2FE名古屋が第4Qで再びギアを上げ試合をコントロール、スゥープスは49-81と完敗を喫した。昨年のこのプレマッチは1点差の接戦だっただけに、落胆したブースターもいたようだ。

ファストブレイクからシュートに向かう#37吉田健太郎選手 新たなチームの頭脳と期待される

それでも開幕はおよそ1カ月先。今回は新外国籍選手のAJがケガで出場できず、オースティンはチームに合流して間もなく合同で練習したのは3回ほど。同じタイミングで来日した#32ビンゴメリエックスも同様だった。連携不足は明白でお互いのスタイルを理解し合うところから始まったばかり。この先1カ月間で今回出た課題を修正することは、経験値の高い選手が揃っているだけに難しい話ではない。

ただ、2年目に向けた新しさを強調することはできなかった。それがあるともっと新シーズンへの期待が高まったと思うのだが、まあ、それは開幕戦でのお楽しみとしておきたい。会場内の雰囲気もボランティアスタッフを始め明るい笑顔が弾けていた。みんな岐阜スゥープスに大きな期待を寄せているのが良く分かった。

#10犬飼啓介選手に指示を出す落慶久新ヘッドコーチ

落慶久HC「なかなか厳しい戦いでした。B2の激しいディフェンスに対してうまくアジャストできなくて、まだ若いガードのところでリズムを崩されてしまった。でも途中、目指しているディフェンスからの速い展開、例えば第3Qの吉田選手がドリブルで持ち込んだようなプレーが出来るようになったのは、選手たちがレベルを感じながらアジャストしていってくれたからだと思う」

「厳しいマークにあいながらも、吉田選手が我々のバスケットを体現してくれたことは一つの成果だと思う。ビンゴやオースティンに関しては来日して間もないし、練習も2回3回くらいしか合わせられていないので連携はまだまだ。日本人選手たちからもっとコミュニケーションを取っていくようにしたい。唯一の誤算はみなさんが期待してくれていたAJがケガでプレーできなかったこと。AJが入ることで速い展開になるし彼のドライブ力はチームの武器になる。今日見せたものとは違うものになると期待している。」

吉田健太郎選手は積極的なプレーでチーム最多の17点を奪った

#37吉田健太郎「格上相手にどこまで通用するか、思い切りチャレンジしようというつもりだったが、プレッシャーが日頃の練習と違うなと思った。序盤は緊張もあって思うようなプレーが出来なかった。専属の通訳がいないので外国籍選手と連携をどう練習で合わせるかは課題だけど、自分なりに片言の英語でもいいので、試合をイメージしてコミュニケーションを取っていきたい。そして自分たちの強みである走るバスケットをもう少し意識したい。今日の試合で反省点はバッチリ出たので、あとは改善するだけ。頑張ります。」

#59オースティン選手は10リバウンド 高さと強さでチームに貢献しそうだ

#59オウガスティンオコソン「今日はとてもペースが速かった。まだチームと連携が取れていないので、そこが出来るようになればいいと思う。自分の特長は競争力があること。そして必ず勝つという意思を持っていること。チームをこれから作っていくことになるが、スピードのある健太郎や外から打てるノリ(#17杉本憲男)やマサ(#8田中昌寛)は非常に良いシューターだし、ビンゴのような経験値の高い選手もいる。タレントも揃っているしとても良いチーム。これからもっと良くなる。」

「岐阜のブースターはアメージング。素晴らしいと思った。とても優しくてリスペクトしてくれる。今日はとてもエネルギーを感じたし、今後のシーズンが楽しみになった。日本に来たのは初めて。これまで様々な国でプレーして来たけど、ぜひ岐阜のブースターに素敵なスマイルを与えられるように頑張ります。」

ケガで唯一出場できなかった#5AJは、開幕戦の秘密兵器



岐阜スゥープス2年目の目標は上位争い。飛躍のシーズンに。

27日、岐阜スゥープスが報道陣に練習を公開した。子どもたちにバスケットボールを指導するスゥープスクリニックなど行事が重なる中、この日練習に参加できたメンバーはクラブチームのSWOOPSメンバーも含め7人と少なかったが、落 慶久新HCは、チームの特長である堅守速攻や3ポイントシュートに持ち込むまでの動きなど細かいところまで指導。決して若くはない選手たちもまだまだ成長し上手くなっているようだ。落新体制となる今シーズン、否が応でも期待したい。

落 慶久HCインタビュー


(人数が少なかったが?)今日は戦術面などはできなかったが、プレーの一つひとつをこだわってやっている。その練習はこの1カ月くらい続けていて選手たちにもだいぶ浸透してきた。もうしばらくすれば他のメンバーも揃ってくるのでよりよい練習ができると思う。

(試合をイメージし細部にこだわった練習だったが?)スゥープスの良さであり弱みの部分はずっと同じメンバーでやっていること。するとどうしても試合をイメージした練習が出来ていないなと去年から感じていた。これは癖付けだと思うので、ポイントをしっかり意識させている。練習でできないことは試合でも絶対にできないので、そこをイメージさせることが大事。選手はたぶん「細かいな!」と思うだろうが、それはすごく重要なことでNBAの練習でも一番指摘されている部分、そこにはこだわりたい。

(HCに就任して今の気持ちは?)ワクワク感とプレッシャーの狭間で揺れている。プロリーグは結果が求められる世界でそこに対する責任は重大。去年アソシエイトコーチとして梶本(健治)さんのサポートをしていて、ブースターやサポーターの皆さんの求めていることは、いい試合ではなく勝利だと感じている。去年12月にスゥープスに携わるようになって、そこからチームはだいぶ成熟してきたと思っている。去年は20勝40敗だったが今思えば、あと5勝はプラスできた。そこはたぶん日々の小さな積み重ねだったと思う。そこはしっかり準備をして今シーズンに臨みたい。

(去年出来ていた点と出来なかった点は?)去年を総括すると、戦い方を途中から変えて自分たちのチームに合うバスケットは何なのか模索をしながらやっていったが、しっかりと相手にアジャストできたのは、このチームが長く一緒にやってきた良さが出たところだと思う。これは他のBリーグにチームにはないことで岐阜スゥープスの強み。できなかった点は選手のタイムマネージメントが出来なかった。外国籍選手は二人とも35分を超えることが多く、伊藤良太もプレイタイムが偏った。そこは誰が出ても同じパフォーマンスができるようにしないといけない。勝負所で疲れて失速しないようにしたい。

(8月13日にはFE名古屋とのプレシーズンマッチがある)チームの方向性は決まっている。しっかりとディフェンスで相手の嫌がることをしてタフなショットを打たせること。そして速い展開に持っていって強みである外角の3ポイントで勝負すること。その結果去年もB2に昇格した東京EXや越谷アルファーズに勝利できた。その強みを活かしてチームのマネジメントをする。あとは新外国人もスゥープスが目指すバスケットに合わせてもらえるように、しっかりコミュニケーションを取ってチームを作り上げたい。

田中昌寛選手

(少数精鋭の練習だったが?)クリニックもあるし、今日も仕事を抱えている選手もいるが、岐阜県の方もバックアップしてくれて環境は徐々に良くなっている。8月からはもう少し良い環境で練習できると思う。

(2年目の手応えは?)去年は僕らがやったことのないステージで、何を練習したらいいのかわからなかった。でも今シーズンはみんな共通理解の下で練習が進められている。去年よりチーム力はあると思う。

(落HCに代わったが?)スキル面や戦術面を細かく指導してくれているのも強みだが、昨シーズン一緒に戦ってくれているので、自分たちのカラーを知ってくれているのが一番の良さだと思う。

(今シーズン目指すバスケットは?)8月上旬には新外国籍選手もお披露目できると思うが、走れる選手と交渉しているので、クラブ時代のようなアップテンポな、ディフェンスから走るスタイルができると思う。

(日本人選手もレベルアップが必要だ)一番の課題は60試合コンディションを整えながらやること。一試合で言えば、プレイタイムが偏り後半どうしても失速してしまったこと。チームでタイムシェアしながら一試合を通して自分たちのバスケットができるように準備したい。

(その先の目標は?)他のチームはB1やB2でプレーしていた選手を補強したりしているが、ただ良い選手を取っても結果が伴うかどうかは分からないことは去年実感した。我々の日本人選手はアマチュアだが今シーズンこそ勝率5割を目標にして準備している。ブースターの期待は十分に感じているので、その期待を裏切らないように頑張る。

園田大祐選手

(落HCの練習は?)スキルアップ系のトレーニングが多く、去年出来ていなかったこともあるので、練習内容はとても充実していると思う。自分たちは年齢が上がっているが、こういうちょっとしたスキルというか、ディフェンスをずらしてうまく得点を取る技術は必要だと思うので、自分にとってはとても良い練習になっている。メンバーも去年と変わったが、みんな限られた時間で一生懸命、シーズンに向けて調整している。

(自分が一番成長したところは?)去年はスポットで出て3ポイントを打つことが多かった。今年は自分でも相手を崩しながら周りを活かしたプレーや、スクリーンを使うとか、自分がメインではなくて味方を活かすプレーをもう少し心掛けたい。60試合という長いシーズンなので必ず自分の力を出せるポイントがあると思う。

(チームの変化を感じますか?)正直、ずっといたメンバーがかなり減ったので不安もあったが、個々で頑張る、個々で盛り上げる選手がいて、みんなの違う一面が見えた。そういう意味では良い感じになっている。自分の役割は大きく変わらないけど、もっと自覚を持って、先輩に引っ張ってもらうだけではなくて、自分も率先して引っ張れる存在になりたい。

(プレシーズンマッチはどこがポイントに?)格上相手なのでチャレンジャー精神を保つことはもちろん。だけど自分たちが活躍すると言うよりは、みなさんに良い試合を届けられるようにしたい。落HCがやっている練習を意識して、チームで戦えたらいいなと思う。

曽我嘉宏選手
犬飼啓介選手
練習の最後はやっぱりダッシュだった。

岐阜スゥープスシーズン終了後コメント

大きな1年生のシーズンが終わった。成績は20勝40敗、目標としていた勝率5割には届かなかったが、新規参入チームとしてはまずまずの成績を残した。そして当初不安視されていた観客動員も、最終戦は1830人を集めるなど大きな成果を見せた。その最終戦で今シーズンの手応えや感想を聞いた。

梶本健治AC

梶本健治AC:「最初の対戦は東京エクセレンスさんで、その時はわずかな点差で負けてしまいました(67-80、65-70)。それから1シーズン通した最後の試合でエクセレンスさんに1勝でき、チームはすごく成長したと思います。選手は仕事をしながらの試合で大変だったと痛感しています。ケガ人が出た時など選手層が薄いというのが課題ですが、それは選手たちが成長することで厚みを増してくるでしょう。来シーズンは良い結果が出せると予感しています。最初はどれだけ応援に来て下さるかそれが一番の心配でしたが、最後こうして1800人を超えるブースター、そしてスポンサーさんも多くついていただいて、この1年で一つの土台が出来たと思います。」

田中昌寛選手

#8田中昌寛選手兼チームマネジャー:「終盤に上位と対戦する中で勝てそうで勝ちきれない試合もあって、手応えは感じているのですが課題も多かったですね。やはり良い結果を生むためには良いプロセスが必要だと思います。そうした意味ではB3のプロチームと互角に戦えるように、練習環境を整えることも大事になると思います。選手の勤務先とコンタクトを取って、練習に来やすい環境を整えることも自分の役割だと思っています。シーズン中にも浮き沈みがありました。連敗が続いたときに自分たちの方向性を話し合ったことで乗り越えることができました。この一年は学びの年でした。まだまだ先は長いのでこの経験を次につなげていきたいと思います。」

杉本憲男選手

#17杉本憲男選手:「60試合、あっという間だったとは言えない。長かったですね。その中で浮き沈みはありましたが最後にこうやってみんなが笑顔で終われたのは良かったと思います。最初は自分たちが応援してもらえることを想像できませんでした。シーズンが進むにつれてだんだんイメージが出来てきて、最後爆発的に1800人というブースターに集まってもらって、来シーズンの活力になります。すごくブースターからエネルギーをもらいました。岐阜をスポーツで盛り上げることが自分たちの使命なので、もっと自分たちがやれることを見つけて、やれることを増やしていきたいと思います。」

犬飼啓介選手

#10犬飼啓介選手:「こんなに応援してもらえると思っていなかったので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。アウェイの試合は仕事で行くことができない選手も多くて、いつも10人ギリギリで行っていましたが、連敗すると『新聞に連敗って書かれるんだろうな』って帰りのバスが辛かった思い出もあります。でも最後にエクセレンスと試合をして手ごたえも感じたので来シーズンに繋がると思っています。会場の一体感は本当に感動しました。」

園田大祐選手

#3園田大祐選手:「B3に挑戦する前は、どれだけ集客できるのかという不安がありましたけど、本当に熱いボランティアさんやスタッフさんがいて、ブースターさんが応援してくれて本当に忘れられない一年になりました。自分としては最初プレータイムがなかなか伸びなくて、シーズン中盤でやっとスターティングメンバーになれて、最後はケガをしてしまいましたけど総合的に見ると楽しい一年でした。あとみんな本当にバスケットボールの好きな人たちが集まってるんだなと思いました。」

伊藤良太選手

#16伊藤良太選手:「終わってみればあっという間でしたが、本当に充実したシーズンでした。スゥープスに新加入してB3で勝てるということを証明したいという思いで頑張ってきました。大勢の皆さんがこれだけ来てくれて感謝しています。チームとしても個人としても我慢強さという部分が成長したと思います。仲間に助けられて最後まであきらめないプレーが出来ました。スゥープスの選手は本当にやさしくて人として尊敬できるメンバーばかりでした。入団させてくれた細田社長を始め関係者のみなさんに感謝の気持ちがいっぱいです。本当に岐阜に来て良かった。会社の転勤だったので会社にも感謝しないとですね。やはり仕事との両立が一番ハードでした。もっとブースターの皆さんの期待に応えるためには、仕事の生産性を高めて、空いた時間をしっかりトレーニングにあてて、ストイックに日々過ごさないといけないと感じています。」

岐阜スゥープスチアリーダーズ

岐阜スゥープスチアリーダーズNAOさん:「前例がなくずっと手探りで過ごしてきた1年でした。週2回の練習で1週間で2曲を覚えないといけないこともあって、『この曲はなんだっけ』ってわからなくなることもありました。チームのカラーやチアのカラーをメンバー同士で何度も話し合い作ってきました。チームの団結力がすごかったし信頼感もありました。たくさんのブースターの人が楽しんでもらえたと言われるとうれしいですね。」

たくさんのボランティアに支えられた

ボランティアメンバー:「この一年で選手たちにいっぱい元気をもらったし、ここでボランティアの仲間に会えることも楽しみで来ていました。いろんな人との出会いがあって充実していました。試合を重ねるごとにお客さんの声援がどんどん上がってくるのを感じて、雰囲気もすごく良くなって、盛り上がって良かったなと思います。」

ブースターもどんどん増えた

ブースター:「サッカーのFC岐阜をずっと見てきたけど、岐阜でもスポーツがちゃんとやろうと思えば、ちゃんと根付くんだと思いましたね。サッカーとはまた違った雰囲気があって楽しかったし、来シーズンはまたいろんな意味で楽しみです。」

ブースター:「自分も仕事をしながらフットサルをしていますけど、声援を受けると頑張れるという思いがあるのでずっと応援してきました。元々岐阜はバスケットが強い地域で、上位相手にも勝てるようになって、一戦一戦すごく選手たちが力をつけてきたんだなと感じました。半年間でしたがすごく濃い時間をみなさんと過ごせました。来シーズン3チームほど上がってくるので、今度はもっと大きな2年生として頑張ってほしいです。」

ありがとう!!GO!SWOOPS!

岐阜スゥープスに関わったほとんど人が手ごたえを感じた今シーズン。来シーズンはさらに厳しくなることは間違いないが、熱い思いを持つ人が集まれば何でもできると感じる。今後許されれば、選手たちの声を届けられるようにしていきたいと思います。

感謝にあふれた今季最終戦 岐阜スゥープス71-87東京エクセレンス

2019年5月5日バスケットB3ファイナルステージ最終節GAME2

長いようで短かった今季最終戦1830人のブースターを集めた

大きな1年生、岐阜スゥープスの1年目が終わった。ファイナルステージは7チーム中5位。全60試合で20勝40敗。これをどう見るか。当初は「全体で5勝がいいところ、そもそも勝てるのか」と訝しげに言われたチームが、ここまで出来たという事実に、筆者としては素直に「すごい、よくやった」と思うのだが、選手たちからは「もっとできたと思う」という力強い声を聞いた。それはそれで安心である。

最終戦、OKBぎふ清流アリーナには過去最高の1830人のブースターが集まった。もちろんB2昇格を決めた東京エクセレンスのブースターも含まれているが、岐阜がバスケットで盛り上がれる可能性をこの一年で十分に見せられたと思う。これまで有望選手は県外に流出し(もちろんそれは良い面もある)、岐阜県の人は愛知やその他の地域のチームを応援することが常だった。

観客を虜にしたのは選手たちの力もあるがチアの貢献も大きい

それが、12年前にサッカーFC岐阜がプロチームとしてJ2に参入し、今シーズンバスケットの岐阜スゥープスがプロとしての活動を始めた。岐阜の中で素直に応援できるチームがあり、チームもファンも一体となった夢を持てる。それが一番素晴らしいことなのかもしれない。

また逆に、この岐阜のバスケットチームに興味を持ってくれる愛知県の人もたくさんいた。これも素直にうれしい限り。そうだね。どこのチームであろうが好きになったら関係ないか。週末に一つになって盛り上がれる場所がある。しかもこの試合では岐阜のブースターと東京EXのブースターは肩を組みあってラインダンスをしていた。最高だよね。騒動(喧嘩)を避けるために入り口を別々にして、緩衝帯を設けないといけないスポーツに見せてやりたい。スポーツは戦争じゃない。FUNだ。

杉本慎太郎選手に代わって先発したのは#37吉田健太郎選手。スゥープスの未来である

試合のことを書こうと思ったのに、この最終節は感動がありすぎてついつい長い導入になってしまった。首位東京EXを相手に連勝を狙った岐阜スゥープスは、前日活躍した#4アレン・ハジベゴビッチと#33杉本慎太郎をケガで欠く苦しい布陣。それでもこの試合で故障から復帰した#44マイケル・アリソンがダンクを決めるなど活躍、序盤に大きくリードをされたが前半のラストプレーで、#16伊藤良太がブザービーターを決めて38-38の同点で前半を終える。

今季MVP級の働きをみせた伊藤良太選手。転勤が運命を変えた

第3Qに入ると相手に先行を許す形となるが必死に食らいつき、#6ビンゴ・メリエックスとマイケルのインサイドなどで59-60と大接戦。しかし第4Qは、シュートがなかなか決まらず、地力に勝る東京EXの高さと速さのある攻撃を食い止められずに徐々に差が開く。それでも最後まであきらめず激しい守備をして得点を狙い続けたスゥープス。しかし流れは引き戻せず71-87で最終戦を白星で飾ることはできなかった。

ファイナルステージは7チーム中5位。それでも1位と2位のチームには1勝1敗と上位相手でも互角に戦うことができた。「来季に繋がる試合はできた」と梶本健治ACは胸を張る。練習環境の整備などまだまだ課題は多いが(1年目なので当たり前だが)早くも来シーズンが楽しみである。

東京エクセレンスブースターも最高だった。B2で待っててね。

*選手やコーチのコメントは後日たくさん載せます。すいません。

無敗の首位撃破 岐阜スゥープス88-82東京エクセレンス

2019年5月4日バスケットB3ファイナルステージ最終節GAME1

スゥープスの一体感がジャイアントキリングを呼び込んだ

ファイナルステージ無敗、来季B2昇格を決めている東京エクセレンスをホームに迎えた今季の最終節。岐阜スゥープスは全員が一丸となったプレーで王者に土を付け、今季最多の1680人のブースターが集まったOKBぎふ清流アリーナは興奮に沸き返った。

最終節、最強の相手に勝つことを目標にしてきたと言う伊藤選手

思えば今シーズン初戦の相手も東京EXだった。その時は初戦が80-67、第2戦が5点をリードしていたものの、地力の差を見せつけられ最終Qに70-65と逆転されてしまった。その苦い思い出に、ガードの#16伊藤良太は「東京EXに始まり東京EXで終わる日程の中で、最後に勝てるようにチームをけん引したい」と、ひそかに目標を定めていた。

激しい守備で主導権を握り前半からリードする

第1Q、スゥープスは守備からリズムを作り主導権を握る。#4アレン・ハジベゴビッチがリバウンドを取り、エース田中昌寛の3ポイントシュート、#33杉本慎太郎の勇敢なドライブなどで加点すると、21-18でリードした残り40秒には#1小澤友教#17杉本憲男と、2人のアグレッシブな守備職人を同時投入し守り切る。第2Qも杉本憲の6点連取、#6ビンゴ・メリエックスの3ポイントシュートなどしっかりとシュートを沈め、48-34と大きくリードを奪い前半を終えた。

3Qは立ち上がりから一進一退。伊藤が8得点を挙げるなど前半のリードを保っていたが、残り3分を切ったところで相手の圧力を受けてしまい一気に差を詰められる。そして第4Qに入ると勢いに乗る東京EXがついに逆転。さらに67-73とスゥープスは6点のビハインドを背負ってしまう。

勝利の分水嶺となったアレン選手のダンクシュート

これまでならこのままズルズルと崩れてしまいがちなところだが、この試合はスゥープスらしい粘りのディフェンスが戻った。「アレンが4回ファウルして崩れそうになった時に、インサイドでビンゴが頑張ってくれた。それが最後になって効いた」と梶本健治AC。その頑張りに応えるように杉本慎や#37吉田健太郎がディフェンスで圧力をかけ再び流れを呼び込むと、78-78から「たくさん来てくれたブースターにお返しをしたかった。ファンを楽しませるプレーができた」とアレンがダンクシュート。さらにアレンは相手のチームファウルで得たフリースローを着実に決め、88-82と無敗の首位を相手に大きな勝ち星を得た。

感動的な勝利に涙を見せるチアのYUKAさんとなぐさめるEMIRIさん

勝利の瞬間、観客席からは大歓声が。そして感動のあまり涙ぐむ人や抱き合うブースターなどあちこちで首位撃破とチームの成長の喜びをを分かち合っていた。

梶本健治ACは「何度もVTRを見て相手の弱い所を探した。今日はそこを上手く攻めることができた。東京EXを倒すということは大変なこと。開幕戦で苦い思いをしたので来シーズンに繋がる勝利だと思う。明日は東京EXも今日の倍の力で来ると思うので、しっかり対策をしてもう1勝狙いたい」と今季最終戦に向けて意気込んだ。

勝利の瞬間ベンチに向かって笑顔がはじける

勝利の立役者となったアレンは「相手がどんな強いチームであろうとも関係なく自分たちのバスケットをすること。明日も自分たちのプレーを心掛けたい」。また伊藤良太は「B3リーグで一番のホームがここ。チーム一丸となって最後の最後まで戦い抜いて首位に勝てたこと、大勢のブースターに勝利を届けられたことが何より良かった。今季、東京EXに2連勝したチームはないので、受け身にならずに2連勝してB3リーグの歴史を作りたい」と、明日の試合にすぐに切り替えた。

また、明日も変わらずアグレッシブな守備と3ポイントシュートを見せたいという杉本憲男は「今日は、お客さんから『ありがとう』という声を掛けてもらったのがすごく嬉しかった。ブースターに感動してもらっている以上に自分たちはブースターから感動をもらっているので、こういう経験を宝物にしながら、みなさんの気持ちを受け止めて明日、今季最後の試合も戦いたい」と語った。

明日5月5日は今季の最終戦。来季に繋がる重要な一戦になる。

痛かった外国籍選手の不在 それでも見せた意地と成長 岐阜スゥープス72-91東京サンレーブス

2019年4月27日(土)バスケットB3ファイナルステージ第6節ゲームワン

前回の越谷戦では非常に良い形で勝利を収めた岐阜スゥープス。しかしこの日は緊急事態が発生。マイケル・アリソンが腰痛、アレン・ハジベゴビッチが左肩の違和感で出場不可能と、外国籍選手はビンゴ・メリエックスのみという苦しい布陣となった。

そんな中、梶本健治ACが先発に起用したのは、「練習で調子が良かった」という中野大介。身長190センチ、チーム最年長のビッグマンにマイクやアレンの代役を期待した。

今季初先発でチームトップの15得点の”D-COOL”中野大介選手

初先発に「やるしかない」と気合を入れた中野。積極的にリング下に走り込み、パスを受けてシュートを決める。またもう一人の日本人ビッグマン犬飼啓介も吉田健太郎の3Pシュートをアシストするなど健闘した。しかし、やはり相手の高さにリバウンドがなかなか取れず、またファウルも重なり20-25で第1Qは終了。その5点差はまさにフリースロー分だった。

劣勢を強いられる中でも粘りを見せていたスゥープスだったが、第2Qは相手の強い圧力にシュートがなかなか決まらず、逆に相手の外国人選手を止めきれずに31-45とリードを広げられる。

それでも第3Qの立ち上がりすぐに、キャプテン杉本慎太郎の連続得点で息を吹き返すと、ビンゴが中央から3Pシュートを沈め、さらにバスケットカウントのフリースローも決めると、中野がフリースローを2本きっちり決め、さらに伊藤良太から中野で46-51と5点差まで詰めた。

外国籍選手1人で奮闘したビンゴ選手14得点13リバウンド

しかし、追い上げもここで息切れ。相手の大きな外国籍選手をなかなか止められず徐々に差を広げられると、第4Qの最終盤に必死に追い上げるも72-91とGWの初戦を白星で飾ることはできなかった。

梶本ACは「(中野を)思い切って使ってみたら結果を出してくれた。今晩対策を考えて明日に挑みたい。もう少しリバウンドを取れれば勝てない相手ではないと思う」。また杉本慎太郎キャプテンは「外国籍選手の代わりに(中野)大介選手と犬飼選手が躍動していたので、そこでもパワーが発揮できると分かった。もっとアウトサイドのシュートが決まればうちのペースになる」と、ゲーム2へ意識を向けた。

そして、このゲーム1でチーム最多得点(15点)を記録した中野大介は「試合に向けて準備はずっとしていた。練習を休まず続けてきたのでそれがこういう結果になって良かったが勝てなくて悔しい。40歳でもまだまだできる。今日がピークにならないように練習を継続してチームに貢献できるように頑張りたい」と語った。

順位は6位だが、この日の勝利で来季B2自動昇格を決めた東京エクセレンスを除き、混戦が続いている。一つでも順位を上げるために明日のゲーム2は是が非でも勝利を手にしたい。

ゲーム2はアウトサイド陣にバンバン決めてほしい

足りないものは 岐阜スゥープス66-80東京CR

2019年3月10日バスケットB3第17節2日目

もやもやしたものが残る敗戦だった。東京CRは、岐阜スゥープスを途中で退任した前監督の楠本和生氏が率いるチーム。勝率は5割を超えているが順位は5位と大きな差はない。しかしファーストステージもレギュラーシーズンでもまだ勝ち星がなく、何としても勝ちたい相手だった。

第1Qは自分たちのペースで試合を進め、25-18と岐阜スゥープスが7点のリード。だが、すぐに対策を施され2Qであっと言う間に逆転された。それでも気迫のこもった#16伊藤良太のプレーや得意のアウトサイドからのシュートで、大きく引き離されることなく54-60と、射程距離内の6点差で第3Qを終える。

序盤からエンジン全開の伊藤良太選手は19点を奪った

第4Qに入ると#6ビンゴ・メリエックスがディフェンスリバウンドを頑張り、残り8分54秒で59-60と1点差に追い上げる。会場のブースターの声援も一段と大きくなった。一気に逆転か、と思った矢先、スゥープスは隙を突かれて失点。逆転どころか勢いがしぼんでしまった。その後は体勢が厳しくなりシュートが決まらず、ファウルトラブルもあり最終的には大差で敗れる形となった。

確かに良いところはあった。が、結果的にはもの足りない。1年目で学ぶべきことが多いシーズンとはいえ、自分たちのミスから流れを放棄してしまっては、勝てる試合も勝てないだろう。数字にも表れている。この試合、相手にスティールされたのは12本。奪ったのは3本と4倍近い差を付けられた。シュート成功率はスゥープスが上回っており、その差が結果に出た。

レギュラーシーズン最終戦は笑顔のハイタッチを期待

レギュラーシーズンは残り2試合。現在2位の強豪・豊田合成スコーピオンズが相手だ。ただ上位とはいえホームのOKBぎふ清流アリーナで戦えるのは心強い。再び7チームで争われるファイナルステージにつなぐためにも、集中力の増した戦いをしたい。

梶本健治AC「ゾーンで守って相手のリズムが狂った場面もあった。だが、そこでリバウンドを取ってもファストブレイクが出なかった。セットオフェンスも外から簡単に打ってしまっていい攻めにならなかった。第4Qで、追い上げたのは良かったが最後の詰めが雑だった。そこでしっかり守れて走れるとうちのリズムになると思う。その辺をもう一段階上げていきたい。」

杉本憲男選手「最初に点の取り合いになってしまった。自分たちは堅守がウリのチームなので、それを再確認してやれれば安定した試合展開になったと思う。次戦は強豪が相手。でも相手よりも自分たちの得意なバスケットは何か考えながら、胸を借りて1つでもいいから勝ちたい。ボランティアの人たちの顔を見るとパワーが沸いてくる。勝って恩返ししたい。」

MIP岐阜ダイハツ賞を受賞した杉本憲男選手。効果的な3Pを決めた

杉本慎太郎選手「追い越せなかったのはディフェンスがちょっと弱くなってしまったから。全員が体力を温存しながら、最後まで力を出し切れるようにしたい。ホームの雰囲気が僕らのパワーになっているし、ベンチも一緒に盛り上がれるのが自分たちのいいところ。次はレギュラーシーズンの最終戦、上位相手だがチャンスはある。自信を持って今週のしっかり準備をして勝ちたい。」

ケガから復帰した杉本慎太郎キャプテン


痛快な逆転劇 岐阜スゥープス76-70岩手ビッグブルズ

2019年2月16日バスケットB3第14節1日目

逆転劇の主役はビンゴ・メリエックス

前節、東京海上日動ビッグブルーに2連勝して、ホームに帰ってきた岐阜スゥープス。今節の対戦相手は、ここまで9位の岩手ビッグブルズだ。第6節のアウェイ戦では2連勝しているが、岩手も前節、上位の越谷に勝利を収めている侮れない相手。気を引き締めて勝利にこだわりたい。

第1Q(岐阜17-17岩手)

伊藤良太は効果的な時間にシュートを決めた

序盤からなかなかシュートが決まらず、ビッグブルズにペースを握られたスゥープス。アウトサイドのシュートをねじ込まれ6-15と9点差をつけられたところで、たまらずタイムアウトを取った。その後はリバウンドに集中し反撃を試みると、#6ビンゴ・メリエックスの2本の3Pシュートが決まり3点差に。終了間際には#16伊藤良太が3Pを決めてなんとか同点に追いついた。

第2Q(岐阜20-26岩手)

厳しいディフェンスをかいくぐって攻撃を仕掛けるマイケル・アリソン

スゥープスは、このQもエンジンのかかりが悪く、ビッグブルズに次々と3Pシュートを沈められる苦しい展開。残り4分25秒には24秒バイオレーションのブザーと同時に3Pを決められてしまう。オフィシャルタイムアウト後に#44マイケル・アリソンの2P、#3園田大祐、#8田中昌寛の3Pシュートで追い上げたスゥープスだったが、なかなか主導権を握れずに37-43で前半終了。このQも終了間際に#16伊藤が3Pを沈めてなんとか6点差にした。

第3Q(岐阜16-19岩手)

夢中になって応援するこどもの期待に応えたい

後半は開始から、取っては取られるを繰り返す。詰まりそうで詰まらない点差に焦りも見え始め、ディフェンスリバウンドから速攻のチャンスも、ロングパスは#16伊藤の指先を抜け得点に至らない。ビッグブルズのダンクシュートも決まり53-62でこのQを終えたスゥープス。今日は「自分たちの日」ではないのか。

第4Q(岐阜23-8岩手)

残り1分を切ったところでビンゴの逆転シュートが決まる

残り10分で9点差、十分に逆転できる時間ではある。それでもこの日は一度も流れが呼び込めていないスゥープス。残り7分19秒で56-67と11点の差が開いてしまった。しかしここからスゥープスのゾーンディフェンスが機能し始める。リバウンドも制しリズムをつかむと#8田中の3P、#6ビンゴのフリースローを挟んで、#12三浦も3Pシュートを決める。相手のチームファウルも5つとなりフリースローで着実に加点すると、残り1分53秒の#16伊藤のレイアップシュートはバスケットカウントとなり、ついに70-70の同点。そして相手の攻撃をしのぐと、残り49秒、中央から左に開いた#6ビンゴにボールが渡り、ノーマークで打った3Pシュートが見事に決まる。試合開始からずっと岩手にリードを許していたスゥープスだったがここで逆転。その後も相手のファウルを積極的に誘うプレーで、フリースローを獲得。76-70と逆転でスゥープス劇場の幕をおろした。

この勝利で3連勝となったスゥープスは、鹿児島レブナイズと11勝16敗で並び、明日(17日)の結果次第では、7位に順位を上げられる可能性が出てきた。

梶本健治AC

梶本ACも逆転勝利に嬉しそうだった

オフェンスのシステムをかなり研究されて、インサイドのマイクがなかなか得点できず、アウトサイドに頼った攻撃になって第3Qまで苦しんだ。ゾーンディフェンスが第4Qで利いてもう一つファーストブレイクできちっと得点できるともっと楽になったと思うが、チーム全体に粘りが出てきて、あきらめない気持ちが勝利につながった。ビンゴはみんなを盛り上げてくれる。性格の面でもいい形でチームに溶け込んでくれている。明日はゾーンに対して修正してくると思うが、それを上回って連勝したい。

#12三浦正和

追い上げる3Pやダメ押しのフリースローなど11得点の三浦

チームとして重い時間が続いたが、全選手が3Pシュートを高確率に得点できたこと、粘り強いディフェンスで戦えたことが最後に勝ちを掴めた要因だと思う。5人以上が10点以上を取ったことからわかるように全員で勝ち取った勝利。ベンチも一体となって戦えているし、僕個人としては、家族の協力もあってやれている。子どもにカッコイイ姿を見せられたらというのがモチベーションになっている。

#6ビンゴ・メリエックス

13得点15リバウンド、逆転の3Pを決めてこの試合のMVPに

逆転する前からすごくエネルギーがたまっていた。ディフェンスから頑張ってやってきたことが流れとして自分にやってきた。シュートが決まってとても興奮した。第3Qまでは、簡単なシュートを打たれていたので、第4Qはそうしたシュートを打たせないように意識したゾーンディフェンスが効いたと思う。それが攻撃に繋がり勢いがついてシュートが決まった。今日は勝利できたがいくつかのミスがあったので、そこを修正して明日に備えたいと思う。